全国小品盆栽名品展の歴史
日本小品盆栽協会のHPで、会の沿革を見てみると、1963年に東京アマチュア小品盆栽愛好会として始まっています。
今日、東京支部の先輩(80歳)とお話していたら、何やら見せたいものがあると、ゴソゴソ始めまして、箱の中から古い冊子を取り出しました。
「日本小品盆栽協会」となる前の東京アマチュア小品盆栽云々という団体名での展示会の写真帳でした。
この先輩は40回すべての名品展に展示されていて、そういった人は全国の支部で2人しかいなく、本来日本小品盆栽協会では中村是好さんの意思を尊重して、表彰などはしないとなっているのですが、今回ばかりは特別にと、昨日の名品展40回記念パーティーで賞状を贈られました。
おそらくですが、この会に40年以上いて、いろいろと役職もやってきた方にとっては、会に対して、40年育てた樹とはまた違った、特別な感情があるのでしょうね。
物静かな方ですが、話しながら、胸の奥に感慨深いものを抱いている雰囲気でした。
そんな先輩T田さんのコレクションが、今回の40回記念特別展示の後ろの壁に展示されていました。
第1回からの名品展の案内ハガキです。
昔は新宿伊勢丹が会場です。
そして、昔のものは毎回キャッチコピーがついていました。
「春の弾ける音がする。」
...マイクでその音を拾っているようです。
もちろん、マイクを持つ手は手のモデルさんでしょう。りんさんや千令さんに負けず劣らずきれいな手です。
「家には恋人が待っている。」
この、逆さまグラスに金魚の意味はよくわかりません。
「小さいながら、情熱的なポーズです。」
...ちょっとコピーを書いている人が調子に乗って来ましたね。
「立ち雛の 背に余りある 春の華」
五・七・五で来ましたか。
それにしても、遠近感が...おもしろい。
「プロポーションがへんなのにかぎって、モテたりする。」
80年代を感じさせられる一品です。
86年でCDを使うなんて、なかなか最先端ですよ。
「プロポーション」...今はあまり使わない言葉ですね。
「春を ひと枝ひと枝に。」
当然手はモデルさんのきれいなやつです。ハサミもかわいいですね。
この手袋は何でしょうか。女性が日焼けや怪我をしないように手袋をしてる姿で、女性への盆栽好感度の更なるアップを狙う...でしょうか。
こう見ていると、なかなか楽しいものです。今の展示会の葉書きとは全く違いますね。手間がかかっています。
最後に、bonさんのブログ(http://ameblo.jp/bonsaihajime/entry-10769596182.html)で詳しく書かれていますが、これらの葉書きの前で、当時の葉書きの写真の再現として飾られていた樹齢約75年の赤松を。
今日はあわただしく挨拶してしまいすいませんでした。
また今度ゆっくりとお話しましょう。
そして今度ぜひまことさんの新作鉢拝見したいです。
本当はゆっくりと見たかったのですが、
ぎりぎりで到着しました。
ですが、展示会を実際に拝見できてよかったです。
素晴らしい席がたくさんあってとてもよかったです。
圧倒するような押しつけがましさもなく、
とてもオシャレですんなりと見ることができました。
それに一蒼さんにお会いしたかったので、
お話できてよかったです。
即売の方もふらりと見ましたが、
結局買いませんでした。
せっかく上野まで来たのですから、
次こそはお土産持って帰りたいですね。
by otama (2011-01-16 23:06)
まことさん、こんにちは。
40回すべてに参加されてる方がおられるなんて
本当に稀少でただただ驚くばかりです。
いわば皆勤賞といったところなのかもしれないですが、
40回ということは40年ということで。。。
小中校を3ターム+4年。。。∑ヾ( ̄0 ̄;ノ
尊敬します。。
展示会の会場が、
かつては伊勢丹だったということにも驚きました。
たまにはまた伊勢丹で開催したりすれば
違う層の方がふらりと立ち寄ってくれそうな気がしますね。(*^▽^*)
しかしわたしは、モデルさんには、
取ってつけたような美しい手タレさんじゃなくて
おじさまの手のほうがカッコイイ気がするのですが。
えっ? 嫉妬心? そ、そんなバカな。。。(爆)
by bon (2011-01-17 17:48)
まことさんこんにちは
いきなりですが、最後の赤松スゴイです!!いやぁ、これはシビれました
枯れた味わいというか…いや植物だから枯れちゃいけないんですけど
(何言ってんだ?)とにかく素晴らしい木ですね…!
最高です。あまつさえ最高です。
鉢までちゃんと葉書と揃えられているとは
うちの懸崖赤松もあと50年くらい経てば樹齢70年に
届くでしょうか(笑) …今から健康には気をつけないと…
その頃には手も枯れた味わいに
by 千令 (2011-01-17 18:22)
otamaさんへ
楽しんでいただけて何よりです。
なんと、また何も買わなかったのですか!
代わりにアメ横でお土産購入なんて話、聞きたくないですよ。
もうこうなったら、「絶対売店で買い物なんてしない宣言」してしまいましょうよ笑。
ここまで来ると、otamaさんが何を買うのか、気になって仕方なくなります。
何か買った際には是非、ミニ盆会の掲示板にアップをお願いしますね。
また遊びに来てください。
by まこと (2011-01-17 22:02)
bonさんへ
40年。
わかりやすく言えば、bonさんの今までの人生のちょうど倍の年月です。
うん、そうそう。
伊勢丹とか、デパートでやれれば、
偶然たまたまふらりと立ち寄る人なんかもあるのでしょうが、
ああいったところは、売上的なところも求められたりで...
なかなか難しい面があるようです。
当時は盆栽ブームで、会員も今より随分と多かったとか聞きますね。
どこの会も、会場選びには苦労しているのではないでしょうか。
おやおや?
盆栽エンジェルが嫉妬ですか?
私、一蒼さんのところで沢山の鉢をキープしているbonさんの手を見ましたが、
私が見る限り、bonさんの手、とてもつやつやで美しかったですよ。
あ、その前に例の樹齢75年の赤松をずーっと見てましたけど笑。
by まこと (2011-01-17 22:22)
千令さんへ
そうです、枯れてはいけませんねぇ笑。
でも実はこの木、完全に枯れてはいませんが....
この鉢は、この木を山採りした最初の所有者が、この赤松のために自作したものだそうです。
だから、千令さんが感銘を受けて当然の盆栽ですね。
千令さんの盆栽の精神です。
その鉢を代々の所有者が変えずに来たのですね。
山採りした方が50年培養し、その後大切に受け継がれ、今の所有者は3代目になり、17,8年経つそうです。
この木、昔は芯が上についていたのですが、現所有者が植え替えの際、(御本人曰く、「根捌きが悪く」)、芯が枯れてしまったそうです。
老木の植え替えの難しさを痛感したのだとか。
でも、私は今の姿、十分素晴らしいと思います。
こういった樹を引き継ぐというのは責任が重いですね。
しかし、ひとりの仕事だけでは今この赤松は存在していないのですから...
ところで、あまり赤松をいじり過ぎると、
年をとるにつれて手の皮がガサガサになり、
それがむけて、赤くツルっツルの手になっちゃうらしいですよ。
千令さんも気をつけて。
by まこと (2011-01-17 23:10)