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自然主義のT田さん

 名品展の会場へ来ていただいた方がいろいろ記事を書いてくれています。

 名品展は写真撮影当然OKですので、どうぞお越しの際には気がねせずに、撮りたいだけ撮ってください。

 そして、たくさん宣伝してください笑。 

 私も名品展の写真がいろいろありますが、私、のろいので、ゆっくり記事にしていきます。

 何からにしましょうか...

2011_0116_121257-DSCF6488.JPG

 名品展の展示、40回皆勤賞のT田さんの席です。

 左から、まめづた、真柏、石、ちりめんかずら。

 うちの支部では大きめのサイズです。

 講師のT屋さん曰く、「自然主義のT田さん」。

2011_0116_121205-DSCF6485.JPG

 チリメンカズラ改めティリメンキャドゥーラもバリカンじゃありません。

 株元をじーっと見たのですが、盛り上がっているところは太い幹のようでしたね。実際はどうなっているのでしょう。聞いてみれば良かったです。

2011_0116_121223-DSCF6486.JPG

 真柏は、冬の展示に使う際、葉を緑で見せるようなら、寒くなる前に保護するそうです。

 棚の上にそのままにしておくと赤くなりますからね。

 でも、冬なのに葉が緑の真柏はおかしい、という方もいて、分かれるそうです。

 その土地の気候もあるのでしょうが、会場でもきれいな緑から枯れた赤、色々な葉の真柏がありました。

 私の印象ではこの真柏が一番枯れた赤でしたね。うん、自然主義。笑。

 ところでこの真柏、何か違和感ありましたか?

 会場の隅っこでT田さんと鉢のお話をしていて、少しこの真柏の鉢の話しになりました。

 この真柏がおさまっているのは古い青磁の鉢なんですね。

 私は普通に見てしまいましたが、松柏に青磁の釉鉢です。

 T田さんも、

 「人によったら、真柏に青磁の鉢なんて、おかしいっていうかもしれないけど...」

 と、笑いながら言ってましたね。

 この青磁の鉢は、日本小品盆栽協会東京支部の副支部長を歴任され、現在は、秋に壱興さんとみさきさんも展示を見に来られた清香会の会長をなさっているA藤さんの作った鉢だそうです。

 小さな足がかわいらしいですね。

 A藤さんは、今岡町直さんに鉢作りを教わったそうです。

 先日初めてお会いした篠宮夢陶さんも、町直さんに教わったとおっしゃってましたね。

 この年代でこだわりの鉢作りをされている方で、町直さんに鉢作りを教わった方って多いようですね。

 以前、テレビで野球の野村さんが、古い中国の書籍の内容として、人が人生で残すべきもの...だったかな?そんな話を紹介してましたが、下位から、「お金」、「仕事」ときて、1位は「人」と言っていましたね。

 町直さんは鉢をたくさん作っていて値段が上がらないと、ちらほら小耳にはさみますが、私の感じる限りでは、「人」はたくさん育てたようです。

 話はそれましたが、そのA藤さんが作った古い青磁の鉢に真柏をおさめるT田さん。

 きっと何か思うところとかあるのでしょうね。

 詳しいことは私も伺っていません。

 ただ、松柏だから焼き締めと、それをすべてでいくだけじゃなくて、時にはこういう組み合わせを試してみるのも悪くないと思いました。

 悪く言う人もいるでしょうが、プライスレスにはかないません。

 中村是好さんが好きで四十数年前に入会した、80になる方がこういう遊び方をしているのは、私にとっても心強いことです。

 


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コメント 6

otama

この鉢はあの方が造ったのですか。
木造りもお上なうえ鉢づくりもお上手なんて・・・

それに加えて町直さんとつながりがあるというのも驚きました。
確かにたくさんの方々に鉢造りを教えたということは聞いたことがあります。
きちんと次の世代へ受け継がれているのですね。

この席飾りは大大ベテランの方だったのですか。
シンパクに泥鉢ではなかったので、
私自身とても新鮮で興味深かったので
既成概念にとらわれない柔軟な考えの持ち主で、
ある程度若い愛好家だと思っておりました。

私も80歳になっても柔軟な考えができて遊び心のある人でありたいです。
by otama (2011-01-18 22:53) 

気まま

まこっちゃん、こんばんは。

私も冬に変色する葉色が大好きですよ~
うちにサワラがあるのですが、冬の葉色を見て
一目ボレして購入しました。



otamaさんの
私も80歳になっても柔軟な考えができて遊び心のある人でありたいです。

いいですねぇ~(笑)

私も100歳になっても遊び心のある人でありたいです。(笑)
by 気まま (2011-01-19 21:20) 

まこと

otamaさんへ

 昔は東京支部でも泊まりがけで作家さんのところへ鉢作り(+飲み)へ行ったりしたそうです。
 T田さんも、町直さんや加藤亦助さんに教わって鉢を作っています。

 時代や人間関係が変わった今となってはなかなか成り立たない環境が、
 当時の小品盆栽界にはあったのかも知れませんね。

 さて、次の次の代となると、私になるのでしょうか?
 随分と世代の間があいているようですが...

 80になっても柔軟な考えができて遊び心のある人。
 そうありたいですね。
 しかしその前にotamaさんは、
 文章をもう少し柔らかくしましょうね~笑。
 千令さんを困らせちゃあいけません。
 こっちもドキッとしますよ。

 これからはbonさんのブログをしっかり読んで、
 顔文字をしっかり勉強しなさい。
 そして私のブログで顔文字付きのコメントの練習をしていただきます。
 いいですね? 
by まこと (2011-01-19 22:45) 

まこと

気ままさんへ

 おっと、気ままさん、
 100歳まで生きれるつもりでいますか...
 うん、とりあえず挿し木しておきましょう。
 100歳の頃には樹齢...

 ついついこの計算をしてしまうのが、
 盆栽愛好家の悲しい性。

 年をとると頭が固くなるというイメージがありますが、
 実際、全然そんな人ばかりではないですよね。

by まこと (2011-01-19 23:11) 

bon

まことさん、こんばんは。( ´艸`)

顔文字いっぱいのブログへのリンクを貼っておきますね。(爆)

今回の展示で見かけたこの枯れた感じ。。。
わたし、これ大丈夫なんでしょうか? と支部長様に伺ってしまいました。(汗)
特に草物盆栽は、展示中に水切れでも起こしたのかと思ってしまいまして。(;´▽`A``

「冬枯れ」の表現。
支部長様にそう伺いまして、ガガーンと衝撃を受けました。
これぞ詫び寂び。。!! なるほど自然主義!!
深い。。。どこまで深いんでしょうか。盆栽。

そんなこんなで、そのときのわたしの気持ちを顔文字で表現しつつ
フェードアウト気味に去りたいと思います。
。。。

・°:*:・≧(*´▽`*)≦・:*:°・
by bon (2011-01-21 00:48) 

まこと

bonさんへ

 bonさんこんばんは。( ´艸`)

 支部長、紳士的な雰囲気ですが、昔、
 「枯れた草なんか展示するな!」、と言う先輩と、
 「冬に枯れてて何がおかしい!」って、
 やり合ったらしいですよ。。( ´艸`)

 ああ見えて、かなりの熱血漢なんです。(^^ゞ

 この時期、草の上の方が枯れながらも、
 根元のあたりにうっすら緑が見える草って、
 冬の沈黙だったり、
 生命力だったり、
 まだ見ぬ春だったり、
 想像をかき立てますね。≧(*´▽`*)≦

 
 ええと、初めて顔文字というものを使いました。(^-^)
 がんばってみました笑。(* ´艸`*)

 もう止めておきましょう。<(`^´)>

by まこと (2011-01-21 22:27) 

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