はりきって取り木ってまいりましょう!
もうじき梅雨も明けることでしょう。
梅雨が明ければいよいよ本格的な夏が来るでしょう。
夏が終われば落ち葉の秋が来て、
大晦日はあっという間でしょう。
あぁ・・・今年も実り多き年でした。
ストップ!
大人になると、これだからいけません。
今やらなきゃいけないことが、たくさんあるだろう、まことよ。
そうです。
まいたり、挿したり、取ったり、やっておかなきゃいけないことが沢山あったのです。
一応、大人ですから。
ここ数日、分刻みのスケジュールで挿したりまいたり、多忙な日々であります。
今年最後の取り木になるのでしょうか。
イワシデを取り木しておきました。
面倒くさくて最近は取り木をあまりやっていませんでしたが、
今月の東京支部の例会で取り木についてやっていたもので、少し遅くはなりましたが、挿し穂を採ってさらに、取り木までしてしまいました。
このイワシデは、近所のお店で昔、若い苗を買って、意味不明な曲を付けて、今となってはどうにもこうにもいかなくなり、剪定もせずに放置していました。
そんな樹の1本や2本、お宅にも眠ってはいませんか?
このまま持ち続けても良くはならないのはわかりつつも、ついつい手を出さずにいたのですが、
私も後輩を持つ身になりましたし、うん、私の細胞たちがトキの声をあげて、取り木に着手です。
今まではミズゴケで包んでやることが多かったのですが、
最近は、教室でやっていた、ビニールポットを箇所に固定して土を入れるやり方でやっています。
面倒臭そうで今までやらなかったのですが、やってみればこっちの方が手間がかからない感があります。
乾きがちょっと心配ではありますので、最後に土の上にミズゴケをのせておきました。
私、シデ類が好きで、いくつも作ってみましたが、今のところまったく将来性のあるものを作れないでいます。
見えてきたなと思ったら、夏の水切れで、どこか遠くの星へ旅立ってしまったり・・・
先日も、昔グリーンクラブに通い始めた頃に手に入れたアカシデが家に帰るとセピア色になっていました。
くやしかったなぁ・・・
思い出になるには早過ぎました。
でも、よくよく考えれば、小さな鉢で枯らさずにもって来れているという油断があった気もします。
反省しましょう。
この取り木が成功すれば、立ち上がりにゆるりとした曲のある、良い感じの小さな樹になるはずです。
ちょっと楽しみ。
そうそう、少し前にも取り木したものがありました。
まあまあ古い感じの杜松なんですが、一の枝の先が間伸びしていて、この先の姿が見れずにいたのです。
そこを切って挿すか、取り木か、杜松初心者の私は大いに迷いましたが、ちょうど気分的に取り木ブームが来ていたので、
ここは流れに乗っておこうと取り木してみました。
迷ったら
流れに乗ろう
マコトギス。
おっと、ついつい一句詠んでしまいましたね。
6月18日の作業でした。
切り離して、一番右の枝を処理すれば、素敵な双幹になります。
(え?また双幹?)
気の済むまでやらせておくれよ・・・
ところで、ちゃんと水がやれる角度にするために固定しているこの長方鉢。
早起きして仕事前に削って、やっと作ったものですが、今となっては全く使えない鉢の扱いになっていました。
ところがここに来て、急に出番が来ましたね。
樹を植えるだけが鉢ではありません。
えっ・・・?
ケイトウの発芽と、恐るべし稲作文化
さてさて、今日は急いで赤松どもの芽切りを済ませまして、とてもスッキリ。
そんな中、ふと気付きました。
おとといくらいに鉢に埋めておいたケイトウが、もう発芽しています。
今発芽で、秋にはどれくらいの大きさになるのでしょうね。
盆栽大野さんは、夏に小鉢にまけば小さいまま花が咲くでありんすって言っていましたが。
チラリと聞いた噂では、ケイトウを最初に盆栽に使ったのは清K会の前会長なんだとか・・・
このケイトウのタネ、園芸好きの母、茂子さんがくれました。
育ててみたら朝顔だったなんてことがないことを祈ります。
ちなみにこのケイトウが植わっている鉢は、大野さんの所で買って、ケイトウ用に使わずにとっておいたのですが、
細長い感じがキュートですね。
来年は稲に使ってみたいです。
だってちょっと田んぼっぽいですし。
ところで、先日記事に載せた稲。
今日の姿はこちら。
わずか数日で、伸びますねぇ・・・
この手の草は葉っぱごと皮をむいてしまうと伸びが止まるようですが、果たして稲にそれが通用するのでしょうか?
根っこが既に鉢裏からはみ出してきています。
恐るべし、稲作文化。
ギョリュウの変化
先日の武蔵野北支部の展示会で手に入れたギョリュウ素材。
帰り道一緒になったT屋さんのアドバイスは、上の方に新梢を少し残して芯を詰め、残した新梢を下に引っ張っておけば、もしかしたら低い位置から胴吹きするかもね、とのことでした。
なので、一応慎重に、肥料をあげてご機嫌良くなってもらってから、新梢をいくらか残して芯を切り詰めてみました。
現在の姿。
幹のラインはまだまだ棒っきれですが、少しギョリュウっぽくなって、思わず私の頬が桜色に紅潮いたしました。
いえいえ、そんなことよりこの立ち上がりに注目です。
随分下のほうに、胴吹き発見です。
この芽は、世界中のどんな芽よりも大切な芽です。
・・・でも、杉っ葉が出て来なくて良かった笑。
見れば見るほど、栄養不足の真柏に思えてくる葉っぱです。
コウライネム開花 パート2
昨夜のコウライネムの花が、一晩経ってみたらきれいになっていました。
そういうものなのでしょうかね。
写真までブレずにとれました。
まだまだ咲くようです。
コウライネムとは関係ありませんが、若き日のJBでも。
私が高校の頃、NHKでエドサリバンショーを編集した番組をやっていました。
楽しみにしていたものです。
後ろのダンサーが当時っぽいですね。
この手の音楽は腰にきます。
JBは、どちらかというと、R&B色が濃いながらもファンキーな曲が好きだったようです。
それにしても、憲法違反スレスレの動きです。
コウライネムが咲いたでありんす。
いつも6月の初旬から中旬には花を咲かせるコウライネム。
今年は少し遅れて、本日開花です。
夜に帰宅して花に気付いたのですが、オシベのボンボンがシャキッとしていませんね。
ボンボンがシャキっとふわっとしていると、本当に可愛らしい花です。
でもこれはヨレヨレ。しかも写真ちょいブレ。
もともと、花は長持ちしなかったような印象。次のつぼみの開花に期待しますか。
ちなみに夜なので、葉っぱも閉じています。
私この樹が好きなのですよ。オリエンタルな雰囲気が私の血を熱くさせるんです。
しかしながら、まだいまいち、この樹をどう管理して良いものか、決めかねています。
赤松を嗜む
上野でタネを買って来て、それをまいて4年目になる我が家の赤松。その中でもある程度は手を掛けて育てた愛いヤツめ、愛いヤツめの赤松が10本くらいでしょうか。
水やりなんかはうちで一番丁寧にされている鉢の類です。
ひとつひとつ、手に持って、水が底から抜けるのを確認して、その上で行列ができるラーメン屋さんの茹であげた麺みたいに水を切って、表土が乾いても、なるべく底穴から見て土に湿り気があったら水やりは我慢して・・・
乾くことを知らない魂の私ですから、適度な乾きを好むというこの赤松の気持ちはなかなか理解に苦しく、なかば異文化交流と思ってお世話してきました。
同じように育てていても、いろいろ変わってくるものです。
この赤松は、随分と葉が短く止まってくれています。
針金もかけずでこのまま行きましょうね。
我が家の赤松実生組は若さ爆発中で、幹の低いところから胴吹きしているものが結構あります。上の赤松もそのうちのひとつです。
ちいさいポチっとしてるところから、いずれ小さな芽が吹いてきます。
どんな樹形になるのでしょうね。
こちらは今年も大暴れの葉をつけた赤松。
そして若干天然パーマ気味。
そんな私も若干天然パーマ気味。
でもですね、去年思い切って芯を詰めてみたら、若さゆえのエナジーで沢山胴吹きしてくれ、丈が小さいながらもなかなか良い所に枝が出来たのです。
なので、肥料を多めにやって、そろそろ芽を切ってしまおうかと思っています。
きっと将来は、立派な斜幹になって、いつも斜に構えて生きて来た私の悲しみと孤独をやさしく癒してくれるはずです。
幹肌も少し大人びてきました。父さん、嬉しいよ。
こちらはなんだか間の抜けた赤松。
上の方は良い感じで枝分かれしてくれているのですが、下の枝がなんとも中途半端。
今日改めて、この枝は・・・と、思いを巡らせていると、この中途半端な枝の元に、新しい命が。
幹側の芽でなく、枝の元に出ている芽がナイスですね。
何か、可能性を感じさせる芽です。
この赤松は、これまた個性派。
上に力が行き過ぎないようにして、どうにかこの低い位置の枝を育てたいものです。
今年は全体的に、胴吹きが多いので、肥料を多めにして対応してみています。
水の抜けも悪くなってきたので、水やりに注意して、来年には植え替えます。
この実生赤松が飾れるようになったら、私、泣いてしまうんだろうなぁ。
声をあげて、おうおうと泣いてしまうのかなぁ。
こらえながらも背中で男泣きかなぁ。
今からその時に発する、名人らしい名言を用意しておかないとなぁ。
ああ、忙しい、忙しい。
稲作、はじめました。
数年前、まだ盆栽を始めていない頃に、お正月飾りの稲穂をまいたら芽が出て、穂をならすまでに育ちました。
今度は小鉢で穂をならせてみたいものだと、今年再びお正月飾りの稲穂をまいたのですが、悲しいことに、うんともすんとも言わず。
諦めかけていたそんな時、盆栽歴も、日本小品盆栽協会歴もものすごく長いのに、何故か私の可愛い後輩、ふふふ笑、週末農夫のazeさんから、戦慄のプレゼントをいただきました。
種もみをたくさん。
しかも、畑用の稲だそうですよ。
とりあえず水にひたしておきました。
以前、農家の方はタネまき前に、発芽をそろえるために種もみをお湯に漬けておくと聞きました。
そして最近、実家で農業を営む友達に聞くと、昔はそうだったけど、今はそれ用の機械に入れておくだけなんですってね。
そんなわけで、とりあえず種もみを水に漬けてみると、
三日も経たないうちに、根っこを出して来ました。
この点は五葉松にも見習って欲しいところです。
さあさあ、急いで土に埋めておきましょう。すると、
次の日には芽を出してきました。一体何をそんなに生き急いでいるのでしょうか。
こんな遅い時期に小さな場所に発芽させ、稲穂を拝むのは難しいのでしょうが、とにかくいろいろ試さなくてはなりません。
それが、稲作文明というものですから。
教えてください
こちらにも教えてください。
先日、あまり通ったことのない道を通ると、大きな樹が枝を枝垂れさせているのを発見しました。
近付いてみましたが、初めて見る樹で名前はわかりませんでした。
樹皮はクスノキのような割れ方で、樹高は恐らく建物の2、3階に届く位にはなっていました。
枝は完全に枝垂れ、ちらほらと、まだ緑の松ぼっくりが付いていました。
葉はこんな感じで、薄くて短いものがたくさん。
こいつらがヤナギのように枝垂れていました。
一体、この樹はなんという名前なのでしょうか。
もしもわかる方がいたら、教えて下さい。
ホトトギス
私が好きな草に、ホトトギスがあります。
随分昔、秋に町なかの日陰で群生するこの草を見付け、名前を調べた記憶があります。
それから、挿したり、タネをまいたりして、毎年更新しながら今でも隅っこの大きめの鉢で生きていますが、残念ながら、まだ一度もうちで花を見ていません。
ところで、先日の東京支部の例会で、T屋さんの持って来た鉢の中に、花カゴの鉢に植えられたホトトギスを見付けました。
T屋さんの草の中では大きいものですが、
実際に育ててみると結構大きくなるものなのに、小さな鉢で管理するとこれだけ丈が抑えられることを知り、
小鉢で育てる気すらおこさなかった自分に名人失格を告げました。
ホトトギスにも種類がいろいろあるようですが、このT屋さんのはヤマジノホトトギス。日本の山に生えている普通のもの。
このあと花がつくまでに丈はもう少し伸びるとのこと。
丈も葉もそれなりに大きくなり、小品では人気のないこの草ですが、
「私はこれね、あの、あんまり店では売れない(草)だけど、好きなんですよ。このホトトギスってのが。名前がいいじゃないですか。ホトトギスってね」
さらに続けます。
「それとね、あと、名前が好きだってのはね、あの、百人一首でさ、
ほととぎす
なきつるかたを
ながむれば
ただありあけの
つきぞのこれる
ってあるでしょ?俺はああいう人になりたいの」
だそうです。
小さく育つもの、小さくまとまるものだけを追っかけて、私は何か大切なものを置き去りにしてしまうところでした。
大切なものとは何かって?まあ、君も胸に手を当てて、よく考えてみたまえよ。
さあ、「ホトトギスを主木に飾ってみよう」プロジェクトの始動です!
へ?
とりあえず、うちにあるホトトギスを調べてみたところ、茎から少し発根しているところがあったので、そのあたりを切って、いくつか植え付けておきました。
残念ながら、もう小鉢はほとんど残っていませんので、出来損ないで我慢です。
この鉢なんて、上から見ると正方、下から見ると三つ足の丸ですよ?
作った人の人格が疑われます。
あとはもう、コーヒーミルクのカップ鉢です。とりあえずは小さな鉢に入れておかなくてはどうしようもありませんから、今は我慢。
伸びたいように伸びて来たうちのホトトギスと比べると、T屋さんのホトトギスは節間がしっかりと詰まっています。
それとこのホトトギスって、下葉がすぐ茶色くなるんですよね。空気中の水分の問題だと聞いたことがあります。
それも、ある程度は取ってしまって、それ以降は、秋に飾るのなら枯れてて当然、そのまま残しておくとのことです。
さてさて、良い鉢を作るなり見付けるなりしてあげないと。
水石を嗜む
今日は東京支部のSさんと、その奥様と、二人のベイビー(3カ月)と、あと私の友達の妖精達と一緒に、上野グリーンクラブまで行って来ました。
その目的は、ズバリ、水石の展示会でした。
↑う~む・・・梅の木かなぁ・・・
ちっちゃいのはハチマキ石?笑。
↑う~む・・・やっぱり梅?
↑こっちは菊?
↑う~~む・・・
↑・・・・・・。
バナナ石?
不勉強な私にはまだまだ、奥の深すぎる世界です。
迷子になって、帰って来れなくなりそうです。
しかしまあ、いろいろなものを探してくるものです。
↑山に月か太陽?
となると、やっぱり富士山?
↑・・・ま、何かしらの四足動物でしょう。
↑落ち込んだ河童。
↑これは、マリア像ですって。そう書いてありました。
作りものの臭いが・・・いや、失礼。
↑これなんか、ちょっと面白いですね。
じ~っと見ていると顔が見えてきます。
銘は「羅漢」ですって。
これも面白いですねぇ~
ぼんやりしたシルエットに、合掌する姿が浮かんできます。
銘は「帰命(キミョウ)」ですって。
と、まあそんな感じで未知なる水石の世界を勉強して参りました。
即売もあったのですが、最終日の午後というせいか、あまりやる気のある品揃えとはいえませんでしたので、ちょっとしたオモチャをお土産に買っただけです。
「これ、いただけますか?」
とお店の人に言ったら、
「書いてある通り、○○円の売り物なんです」
と真顔で言われました。
・・・別に、「いただけますか」って、これちょうだいって意味で言った訳じゃありません!
馬鹿にするなぁ~!
私は小学生かぁ~!
あれ?そういえば、最近どこかで・・・
聞き覚えのあるセリフ・・・
しかしおっぱいだのおしりだの。。。
小学生か。。(´□`。)
しかしおっぱいだのおしりだの。。。
小学生か。。(´□`。)
しかしおっぱいだのおしりだの。。。
小学生か。。(´□`。)
小学生か。。
小学生か。。
小学。。
小。。
・・・
梅雨空、モミジを植え替える
この前の日曜日は日本小品盆栽協会東京支部の例会でした。
さてさて例会のレポートを、と思いましたが、今回は盆栽エンジェルbonさんだけでなく、見学の小春さん、妹のほうさんまでもが、例会の雰囲気を余すことなく伝える記事を、詩的かつ、スマートに、ご自身のブログにて書き記してらっしゃいますので、もはや私の出る幕はありません。
改めて勝手にリンクを付けさせていただきましたので、臨場感溢れるサラウンドな例会記事で、東京の新名所、小品パワースポットの様子をご堪能下さい。
かと言って何も書かないのでは私の詩情がだまってはくれませんので、印象深かったことなどをボチボチと記事にしていくことにいたします。
今回の例会の基礎コーナーは「梅雨時期に植え替えられるもの」がテーマのひとつにありました。
先月の例会あたりからT屋講師が「モミジの植え替えは春を逃したら、梅雨時期にも植え替えられる」と言っていたのを覚えていたのですが、ちょっと私、今までこの時期のモミジの植え替えなんてやったことがないのでドキドキでした。
これは試すしかありません。
まずは教室でも植え替えて鉢をもっと小さくするように言われていたモミジから。
先日の本部の交換会で手に入れたものです。
先月末に手に入れて、半月程ではありますが、あらかじめ肥料は充分やっておいたつもりです。
その間に、不要な枝は抜いて、ちょっと寂しくはなりましたが、葉刈りも済ませてあるので、芽がたくさん吹いてきていました。
その状態でT屋氏に状態を見ていただき、手入れにOKをいただいたので、植え替え実行です。
もうこの時期になると適当な鉢がありません。
なのでとりあえず大きさで見て、この自作鉢に入れておきました。
モミジは鉢を緩めてしまうと、どうしても枝が暴れてしまうそうです。
もう少し小さい鉢でもイケそうでしたが、夏が怖いですし、出来上がりイメージの大きさを考えつつ、これくらいの大きさの鉢にしておきました。
鉢の中のスペースが以前より随分と狭くなるため、根っこもそれなりに整理しておきました。
樹冠部にはまだ枝がありませんね。
まだまだこれからの樹です。
さらにもうひとつ。
東京支部の春の親睦会でやまあいさんに行った時に、芽出しの葉がやさしい色だったのと、枝が徒長していないというのと、立ち上がりに曲が見えたというのとで、ただの実生苗ではありましたが買ってきました。
たった300円くらいだったと思います。
土の中が気になっていたのでこれも植え替えです。
こちらは大胆な作業になりそうですよ。
まずはポットから出して根をほぐしてみました。
なんとも良い曲が埋まっていました。
やっぱり私は名人ですね。手をかざせば土の中の様子だって見えるのです。
本気になれば、樹液の流れまで見えてしまいます。
そうしまして、今後を考えながら根を整理し、地上部も切り詰めようとしたわけですが、
最終的にここまで切り詰めたいという場所と、それより少し多めに残した場所と、どちらにしようか迷いましたが、
しっかり肥料をやってきたので樹も元気かと思い、かなりのところまで切り詰めてしまいました。
最終的には一番下の枝まで切り詰めようと考えています。
実生ですので下まで芽ツボがありませんが、根っこもかなり良い感じでしたので、とりあえずはこの辺の姿を基本で300円分たのしんでいこうかと思います。
もっと根っこがしっかりしてきたら、たのしくなりそうです。
そうしたらまた植え替える際にでも、根をもっと出して植え付けておきましょう。
最近モミジが妙に楽しい年頃なのです。
支部って来ました
昨日は日本小品盆栽協会東京支部の例会に行ってきました。
毎度の事ですが、教室の内容を頭に詰め込むうえに、たくさんの方とお話しましたので、さすがのタフガイもヘロヘロです。
私を含む若手4人に加え、今回は見学の方が2人も見えて、全員そろうと危うく巨大な若手に変身してしまうところでした。
みんなそれぞれの趣向を持って盆栽に取り組み、そのお話を聞いていると刺激になります。
なんだかちょっと頼りない自分を感じたりもしますけど、それもまた刺激のひとつ。
帰って落ち着いてから、作りかけの鉢を削っておきました。
これは何という形でしょうか?
随分前に削り始めて、途中で飽きてしまって放っぽり出していました。
もうちょっと縁を薄くした方が良い気もしないわけでもないようでもないかも知れなくもないですね。
足ももうちょっと華奢な方が・・・
幅4センチ。
ごちゃごちゃしていて、このサイズでは形が騒々しいですね。
と、鉢を作っていると、いつもああだこうだ考えてしまって、永遠においでおいでの無間地獄・・・笑。でも、今ふと思いましたが、焼き締め用に作ったこの鉢、案外釉を掛けた方が使えるかも。
ちょっと考えてみましょっと。
また暇つぶしにでもいらしてください。
生まれました
さあさあ、大変です。
うちの雑草コーナーでカマキリがたくさん生まれました。
ものすごい数です。
奔放でヤンチャな動きがとても可愛いのですが、水やりの度に私の畜圧式噴霧器の水で、激しく吹き飛ばされます。
飼い慣らされかけた私の、ギリギリの冒険談
数日前に美容院へ行ってカットしてきましたが、いきなり頭皮チェックを誘われました。
よくテレビとかでやる、あのスコープ的なものを使って画面に頭皮を拡大したものを映すヤツですね。
暑くなって汚れた頭皮を叩きつけるように見せられて、ヘッドスパを誘われる、というドラマの主役に抜擢されたわけです笑。
ちょっと見てみたい~。でも怖い~。
そんな揺れる気持ちの中、結局見せていただくと、私の頭皮、皮脂の詰まりもなくとてもきれいで、美容師さんも驚いていました。
でも、頭皮って拡大して見ると、キモチ悪い。
「何かケア、されてるんですか?」って?
当り前さ。毎日盆栽のマイナスイオンを浴びまくってるからね。
そんな自分の頭皮がちょっと誇らしい新人ボンサイダーが、今日も戦慄と感動の盆栽物語をお送りいたします。
先日の武蔵野北支部の展示会ですが、会員さんが持ち寄った物の即売がありまして、事情通のベテランボンサイダーはやはり、初日の朝イチを狙って行くのですね。
グズグズの人生を生きる私には、なかなかそれができません。
お昼時にゆっくりと到着です。
入口で皆さんにご挨拶すると、先の本部の交換会でこの展示会へお誘いくださっていた、本業が美術大学のお絵描き教授の会長が、
「お~来てくれたね~」と声をかけてきてくれ、ハイタッチを求められました。へ~イ!へ~イ!
早速展示を拝見させていただくとすぐ、
「ほら、とりあえず座ってお茶をどうぞ」
と、いきなり私の熱心さの腰を折ります。いえいえ、その後ずっと会場にいてわかりましたが、お客さんが来ると必ず会長自らがお茶を勧めているのですね。
これは、日本小品盆栽協会会則第1条、
「旅人は厚くもてなすベシ」
に基づいた行いです。
・・・まず、ここまでで2カ所、勝手な脚色があります。
でも、そんな会長の、女性的とでも言うべき気配りを初めて見て、この人モテたのではないかしら?と、勝手に思ってしまいました。
さて、まだ今まであまりお話したことのないお絵描き教授会長の隣に座り、とりあえずお茶とお菓子をいただくことにいたしました。
しかしです、朝イチで会場に来て即売コーナーを見ている東京支部のT岡さんがそんな私に近付いてきて発したひと言が、私から落ち着きを奪います。
「ギョリュウ、即売にあるよ」
・・・・・・まじっすか?と席を立ち即売コーナーに向かいたく思ったのですが、その前に、横にいる会長が、
「まあまあ、それは後にしてさ、で、あなた、どちらから来たの?」
「は、はあ。。」
どうやら私はとても複雑な状況下にあるのだということに、その時やっと気付くのでした。
即売のギョリュウが頭から離れずのままでお茶をすすり、ヤケクソになってお菓子をムシャムシャ。
ああ、もっと自由に生きてみたい・・・
私は生まれてから死ぬまで、この決定的な不幸から逃れられぬのか?
不吉な土星の影響下で、この悲しみに耐えるしかないのか?
牙を抜かれた飼い犬達よ、その不似合いな雨合羽を脱ぎ棄てよ!
公園に群れる憶病なハトどもよ、パン屑を吐き出してその鋭いクチバシで大地を突き刺せ!
「お茶のおかわりはいかがですか?」
「・・・あ、いいえ、結構です。ありがとうございます」
。。。。。。
ハトどもよ~・・・・
さてそこに新しい来客が現れ、会長殿が席をたったその瞬間、その飼い犬は本来の野性の目つきを取り戻し、ネコ科の動物のように音もなく席を離れ、即売会場へすべり込むのでした。
ギョリュウ、はじめました。
これをテッペンに葉を少し残して切り詰めて、その葉をヒモや針金なんかで枝垂れさせ、ヤナギのような格好にして、涼しさを演出します。
T屋さんのはこんなギョリュウ。
もっと立った樹形で葉を枝垂れさせているのも良いですね~
樹も古そう。
横を向いてしまっていますが、鉢の絵がまた映えます。
葉っぱは栄養不足の真柏みたい。
それで、剪定した所は挿しておけば、まず着くそうです。それでもうちょっと小さなギョリュウも作りましょう。
また、切り詰めるともっと下の方に胴吹きする可能性もあるので、そうしたら更にもうひとサイズ小さく作ることも可能だとか(T屋氏談)。
さあさあ、遠慮なく胴吹きしたまえ。ほら、ほら。
あと、以前から挑戦したかったクコも見付けてしまいました。
この樹もおもしろそうなのです。きれいな実が付くらしいですよ。
今回はこの2点をお安くゲット。
やっぱし野性っていいなぁ。
飼い犬はもうたくさんだ。
ところで、会場の展示でこんな風景を発見。
滝石の脇に、ゆわいた丸太に乗って舵をとる人。
ちょうど近くにいたT屋さんにうかがってみると、これも筏。
筏は本来、舟を言うだけでなく、木材運搬の手段としてのゆわいた丸太のことを言うのですって。
長い棒で舵をとって進む姿に趣があるでしょ~?って、ううん、ナルホドネ。
ディズニーランドでちょっとそれに似たアトラクションを体験したような記憶があります。
東芳会(日本小品盆栽協会武蔵野北支部) 小品盆栽展
本日は東伏見まで遠征試合に行ってきました。
日本小品盆栽協会武蔵野北支部(東芳会)の展示会です。
行き慣れない方向だったので、地図を持っての出発でした。自宅から自転車で最寄り駅まで行き、そこからバスに乗って、会場近くの駅まで向かうつもりでしたが、そのバス、自宅のすぐそばのバス停を通って行きました・・・バスはイマイチわかりません。
会場は、東伏見の駅からすぐ近くのギャラリーでした。
会場にはすでに東京支部のT岡さんがいました。その後、お昼を過ぎてT屋さんも登場です。
さすが、会長を始めベテラン・ボンサイダーも多く、展示会場を何周もして、満喫してしまいました。
ギャラリーみたいな会場で写真を撮ると私、ついつい赤っぽくなってしまいますが、ご勘弁を。
こちらは会の中ではベテランというわけではない方なのだそうですが、樹も鉢も飾まで自作のすごい方。
いいですねぇ~。見て涼しげです。
こちらなんか、涼しそうなだけでなく、展示が終われば太巻き寿司を作れます。
右のツタウルシの下にはカタツムリ。
良い雰囲気です。
こちらの席の・・・
左には・・・
双幹!
双幹レーダーが激しく反応しています。
会長みたいに貫録がある渋い席に可愛らしい花が一輪あると、インパクトがありますね。
なんか、鉢の模様と同じ感じ笑。
花筏もありました。
実が付いているようですね~。これから大きくなっていくのですね。
うちでは失敗だったようです。
この真柏もおもしろかったです。
だって、地を這うように伸びている姿が、鬼軍曹にホフク前進を訓練されるアメリカ兵みたいなんですもの。きゃっ!
姫フジには姫月見草が良く似合う。
ちょっと鉢底の針金が太すぎて傾いていますが、ツタの葉が良い色です。
そしてその向こうにはお地蔵さん。
遠足の集合写真。
会場奥の小部屋には即売コーナーもあり、お昼に到着した私ではありますが、以前から欲しかった楽しみなものを入手しました。
でもそれは、また来年。さようなら。
こちらの展示会は明日までやっています。どうぞ実物でたのしんでくださいませ。
姫乙女バラと悪乗り鉢
昨日咲きかけだった姫乙女バラを今朝玄関に取り込んでおきましたら、帰って来る頃には全開になっていました。
やはりバラはすぼみ気味の方が素敵ですが、まあまあこんな小さな鉢で、よくも咲いてくれました。
最近いろいろ考えて、モッコウバラを小さく楽しむには自分には難し過ぎると思うに至りました。
でもこんな姫性のバラなら暴れそうもないし、大丈夫かな?
棚の隅にいくつか置いて、私の苦悩に寄り添い、この細い笛の音のような孤独を癒してもらおうかと思います。
あらら、抑えてはいるんですが、ちょっと気を抜くと、ついつい表現が詩的になってしまいますね。本当、すみません。
ところでこの自作鉢・・・
バラみたいな洋風の樹には、どうにか使えるのでは?
どことなく、ヨーロッパの鎧戸を連想させるような・・・
お昼はマックに行きたくなるような・・・
でもその正体は、かなり薄作りなのに見た目以上に土が入らない、悪乗り鉢です。
展示会のお知らせ
ヤッパリテタレガヒツヨウカナァ・・・
展示会のお知らせです。
小品盆栽展
主催 東芳会(日本小品盆栽協会武蔵野北支部)
後援 日本小品盆栽協会
期日 6月4日(土)~5日(日)
午前10時~午後4時
場所 ギャラリーTSUKASA(つかさ)
西東京市富士町4-31-17
電話 042-467-8167
★即売あり。