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草の床を作る

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 植わっていた茂子性のケイトウが花も咲かせずに枯れた鉢。

 ケイトウは1年草なので、もう芽は出て来ませんが、土はとりあえずこのままにしておこうと思います。

 と言いますのも、今年の東京支部の教室で、草について教わっている際、挿し芽をする時には床を作っておくと良いと講師が言っていたからです。

 その瞬間、私の耳はウサギのそれのようにぴくりと動き、聞き逃しはしませんでした。

 床を作っておいて挿せばすぐに雰囲気が出るんですね。

 樹でもそうですが、玄人さんは展示会では土まで見るようです。

 新しい土に急いで苔を乗せただけだと言わせないように、一年草の土はいくつか残しておき、また、何も植えていない鉢にも土を入れ苔をまいておいたものもあります。

 もう鉢を逆さにしても大丈夫。

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 この時期いろいろ来年の作業に思いを馳せます。

 良い結果が出るでしょうか。

 今年も盆栽を通じていろいろな方との出会いがあり、そうそう、展示会デビューも果たしました。

 国内、国外、様々な事件がありましたね。

 何か、これからの時代の変化の起点を感じさせられるような、今までの社会の流れのひとつの結果を示されたような、そんな様子です。

 私の盆栽ライフは、先輩ちゃん方の英才教育のおかげと私自身の溢れんばかりの才能のおかげで、また何かしらの成果を感じれています。

 今年も水やり、がんばったなぁ。

 また来年も、盆栽、鉢作り、試したいことがたくさんあります。

 人生いきなり何が起こるかわかりませんが、辛抱強く、少しずつでも目標に近付いて行きたいものです。

 それでは皆の衆、今年もお世話になったぞ。

 かたじけない。

 良い年を迎えてくれたまえ。

 (上からまこと)


アキノキリンソウを愛でる ~渋好み編~

 10月にはこんな姿だったアキノキリンソウ。 

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 冬が来て、今はすっかり渋~い姿になってしまいました。

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 株元に縮こまった新しい芽を残しつつ、上の方は枯れています。

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 花みたいに見えるものが「ガク」で、そこには綿毛のついたタネらしき物がたくさん着いていました。

 タネは来年用に取りましたが、まだ少し残っているようですね。

 今年初めてこの草を育ててみましたが、この冬枯れた地上部がガクを残して立ち枯れ残る姿がけっこうお気に入りです。

 来年の芽が地面にへばりついて冬を乗り切ろうとしているところも、なんだかジンジンくるじゃないですか。

 まだ買ったままの鉢に植わっているのでパッとしませんが、鉢を良いのに変えたら来年はもっと楽しめそう。

 あ~あ、また更に渋くなっちゃった。

 来年はサイケデリックな盆栽でも目指そうかな。


クコの挿し木

 クコは秋に挿すのがベスト。

 そんな話を聞いたもので、だまされたと思って10月10日に挿しておきました。

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 今日、挿し穂の内なる声を聞いたので、ポットの裏を見てみました。

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 発根していましたよ。

 この寒いのに御苦労さまです。

 クコは秋に挿すというのは当たりのようです。

 さあさあ、全国の渋好みの皆さん。

 クコを始めましょう!


タグ:クコ

鉢の焼成依頼

 先日、今まで成形した鉢をまとめて一蒼さんに焼成の依頼をしました。

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 たいした数は作れませんでしたが、初めて試す要素のある鉢もあり、それらの焼き上がりがとても楽しみです。

 1月の名品展の際に焼き上がりを受け取る予定です。

 

 wintertime love/the doors 

 冷たい風が吹くこんな季節はこの曲。

 全部のパートがこの曲を雰囲気のあるものにしていて、短い曲の中に魅力が詰まっています。

 ドラムのジョン・デンズモア君、タムとリムがナイスだよ。 


タグ:鉢作り 音楽

東京支部主催 交換会

 メリークリスマス!

 冬の凍てつくような空気が、私の悲惨、苦悩すらも凍らせしめるかのごとく残酷な風となって、震える私の魂を突き抜けて行きます。

 とても寒いですが、今日はクリスマス仕様の白いボワボワが付いた、ちょっと厚手の赤いホットパンツをはいているので、とってもホットです。

 さすがにこの季節、薄いホットパンツでは寒過ぎますよね。

 もうちょっとだけ今日のホットパンツについて説明させていただくと、ちょうどお尻のところにトナカイの顔の大きなアップリケがついているんですよ。

 写真でお見せできないのが残念です。

 ところで、昨日は東京支部の今年最後の行事の交換会でした。

 私は何やら会場の係を受け持っていまして、10時前には来るように言われていたのですが、到着してみたら10時をちょっと過ぎていました。

 道中、泣きじゃくる迷子の子供のお母さんを一緒に探してあげたり、階段で大変そうにしているお年寄りの荷物を持ってあげたりしていたらちょっと遅くなったみたいです。

 先輩方には私を沖縄県民だと思って欲しいと訴えて許していただきました。

 つまりは異文化コミュニケーションというやつです。

 今回の交換会では、初めてのお手伝いということで買い物にまで気がまわらず、結局何も買わなかったのですが、会場ではまたまた色々な方ともお会い出来、そうそう久し振りに支部長ともお話出来、また、今まで見学で教室までいらしていた方がその日入会の手続きを済ましたことを知り、係として馬車馬のようにこき使われながらも、(実は2、3回辛くて泣いてしまいましたが)それでも楽しい交換会でした。

 

 さて、交換会の片付けが終わった後、みんなは交換会でいろいろ買ったのに自分は何も買い物をしなかったというこのやり場のない熱い思いをグリーンクラブの売店にぶつけようと思い、先に会場を去っていた新人グループに遅れながらも続いて、売店へ。

 偶然2割引なんかもやっていて、傷付いた私の魂も、ほっこり癒されるのかと思ったのですが、急遽新人部隊に召集令状が届き、居合わせた東京支部と清香会のメンバーで簡単な忘年会が始まりました。

 ついに何も持ち帰ることが出来なかった今日の私は、もう持ち帰れるものは情報しかないと割り切り、みんなでA藤名人を紹興酒でたっぷり酔わせて、いろいろな樹作りの裏情報を引き出すことに最後の力を注ぎました。

 「この先はちょっと言えないなぁ・・・」

 と言われれば、

 「ま、ま、どうぞどうぞ笑!」

 とグラスにお酒・・・この昭和の匂いがプンプンするドラマの、チープなワンシーンみたいな光景の中から笑、私はひとつ、ふたつの、試してみたい情報を手に入れました。

 途中、盆栽王様ゲームという、東京の盆栽会のお酒の席では結構頻繁に行われるイベントも開催されました。

 「****さんが****さんの****に****する」

 というのをクジで決めます。

 まさか、bonさんが、A藤さんの真柏にシャリを入れることになるとは思いもしませんでした。

 酔っ払った文人木さんが、T屋さんのサルスベリに針金を掛けるなんて暴挙、見たくありませんでした。

 そんなこんなで、私もすっかり酔っ払ってしまいました。 

 お土産の鮨詰めを片手にふ~らふら千鳥足。

 ぶつかった電柱に、

 「ああ、すいません!まことにすみません!」

 と謝ってみたり。

 

 上野のウーロン茶は妙に酔いがまわるようです。

 そんなこんなの一日でした。

 このブログはフィクションであり、登場する名称は、実在する個人、団体とは一切関係ありません。

 ファンタジー小説としてお楽しみくださいませ。

 


杉のその後

 年末っすね。

 年内にやっておきたいこともあったりで、妙に追われます。

 髪の毛も伸びていましたので、今日の午後、美容院に行ってアフロにしてもらって来ました。

 これで清々しく正月を迎えることができそうです。

 アフロと言えば杉。

 今年の5月の例会の際に、教材として使われた、3センチ程の杉を講師からいただきました。

 個性派株立ち風の杉です。

 ↓5月の姿。

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 「真っ直ぐだけが杉じゃない!」 

 この杉がそう叫んでいます。

 杉も今年から始めた樹種のひとつです。

 挿し床からあげたばかり、今年はもう芽摘みは不要ということで、肥料をあげて元気に育てることに専念しました。

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 うぃうぃ~

 良い感じです。

 この寒さで少し葉が赤くなってきましたよ。

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 芽摘みしたい気持ちをひたすらこらえました。

 来年の春、芽を少し伸ばしてから、太い芽だけ摘むようです。 

 伸びる芽を摘めないというのはなかなか苦痛でした。

 芽摘み、植え替え、剪定・・・我慢すべき時には我慢しなくてはならぬのだ。

 うん、私はまた一歩、大人になった気がしました。

 早く薄い焼き締めに植え替えたいのですが、もう少し先になるのでしょうか?

 杉なんかは特に、根が荒いので、あまり毎年植え替えるのは良くないそうです。

 また来年にでも教室に持って行き、相談しよう、そうしよう。

 それまでに薄い焼き締めをいくつか作っておきたいです。


タグ:

柘榴の紅葉と、アカシデの無償の愛・・・

 柘榴(ザクロ)は私の昔から好きな樹で、園芸店で買った姫柘榴はうちへ来てもう6~7年になるでしょうか。

 その樹から挿し木などでいくつか小さな素材を作ったりしているのですが、小さな鉢に移すと枯れてしまったりもして、それほど数はありません。

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 柘榴の葉は大抵、緑から黄色になって落ちてしまいますが、今年はひと鉢だけ紅葉してくれました。

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 ちょっと得した気分です。

 今年の我が家は紅葉の成績がなかなか良い気がするのです。

 夏に水切れさせてボロボロになって、瀕死の状態から復活してくれたアカシデまでが、最近葉を真っ赤にして私を楽しませてくれています。

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 自分の管理の悪さで死にそうにさせている分、ここまできれいに紅葉されると、その健気さにちょっと胸が痛みます。

 これが噂の、「無償の愛」というものなのでしょうか? 

 ふふふ、まさか、ね・・・笑。


来年からはバラに挑戦なのである

 いよいよ本格的に寒くなって来ましたが、うちではまだ冬囲いの準備すら出来ていません。

 今日はじっくり鉢作り・・・なんて予定を立てていましたが、お昼前、さすがにそろそろ準備を始めないとと思い、

 「うん!」

 と、うなずき勢いよく立ち上がりました。

 コーヒーをいれただけですけど。

 そんなことしていたら年を越してしまうので、仕方なく棚のそうじから始めました。

 日没までがんばって、どうやらメドがついたようです。

 汚れた鉢もきれいにしつつ、昔実生した樹なんかも改めてじっくりと見たのですが、時々、針金で付けた変な曲の幹の樹なんかが出てくると、そしてそこに針金の跡が残っていたりすると、昔の事とはいえ反省してしまいます。

 針金とハサミの関係・・・今年、自分はどんな樹作りをするかで少し悩んでいますが、この悩みは来年に持ち越します。

 じっくり取り組みながら、自分の美意識に合ったバランスを探すつもりです。

 それでですね、私、来年からは少しバラをたのしんでみようかと計画しています。

 今までバラは、洋種のものをプランターで育てているだけで、小さな鉢で実を成らすことにそれほど興味が湧きませんでしたが、秋に皆で講師の棚を拝見した際にバラの剪定の基本を教わり、なんだか試してみたくなって、素材を揃えておきました。

 こちらは清香会の展示会の際に大野さんのところで買った吉田バラ。

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 ヒコバエだけ剪定しておきました。

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 来年、植え付けの角度を変えて、左へ流れるように剪定します。

 あと、先日の作風展で屋久島さんを。

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 こちらも1本だけ低い位置の強い枝を切っておきました。

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 その他の剪定はまた来年。

 「お願いもうやめて!」ってくらいに右へ吹き流してやろうかと?思います。

 うまく作れるかな。

 切り詰めたい気持ちを今はググッとこらえて、来年の植え替え時まで待ちます。

 盆栽って、待ってばっかり。 

 つまんないのっ。


タグ:バラ

初めての太鼓胴

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 こんな粘土をいじくっていたら、

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 こんなになりました。

 初めての太鼓胴にやっと着手。

 とりあえず手始めに白土で作ってみましたが、もうしばらくで白土で作ろうと思っている形も終わるかと思いますので、そうしたら焼き締めでもまた作ります。

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 削り出しでとぼけた感も出つつ、しかしながら作り手の詩的な繊細さがにじみ出ていますね。

 まだまだ習作段階ですが、イメージの通りに出来てはいるので良しとしましょう。

 それ以上はこれから。

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 渋好み?

 だから何よ?


タグ:鉢作り

渡辺くんは生きている

 先日みさきさんから、壱興さんからの「わたなべ君は元気にしているか?」とのメッセージをいただき、今回はそのわたなべ君にまつわるお話を。

 ちなみにわたなべ君というのは去年の秋雅展でみさきさんと壱興さんにお会いした際、壱興さんと一緒の所で買った壱興さんとの兄弟黒松のこと。

 丁度先日の東京支部の11月の例会にそのわたなべ君も持って行き、講師に見ていただいたところです。

 持って行った理由としましては、何分まだ慣れない黒松という樹種ですので、今年1年の管理がうまく出来ているか、健康か、というところと、これからの方針のご相談。

 去年の姿↓

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 今年の姿↓

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 葉すかしが終わって枝がよく見えるようになった以外、去年の姿と比べてもたいして変わったように見えませんが、芽切りしたので芽の数はたくさんあります。

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 講師からそこはOKがでました笑。

 とりあえず元気ということでしょう。

 そうして今後の方針ですが、私としてはふたつの考えがあって、そこでちょっと迷っていたのです。

 芽が吹いて、枝もそれなりに出来そうだったので、上の方の枝で芯を作る方向と、思い切って丈を抑えて一の枝で作っていく方向。

 どうしたものかなあ、と。

 すると講師は一の枝で芯を立て替える前に、上の方の枝を芯に立て替えて作っていくことを勧めてくれました。

 「一の枝作りというのは一番最後。もうこれ、デカくなっちゃって飽きた、という時に」

 なるほどなぁ。

 私はそんな先のことまで考えれていませんでした。

 それでも樹は大きくなっていくのですし、そしてまた相手が黒松ともなりますと長い付き合いになるはず・・・枯らさなければね笑。

 今から一の枝で作ってしまったら、それが大きくなったら次の手がなくなってしまいかねない、ということのようです。

 ついつい樹を小さくしたがる気持ちを、私よりも全然小さな盆栽を楽しむ講師にたしなめられる・・・ちょっと面白いです。

 でもこれは、大きな樹もやりつつも小さな樹に行き着いた講師の言葉。

 普通な感じで記事を書いてはいますが、実は私のソウルにこのことは深く突き刺さったのです。

 恥ずかしながら、私の感覚には全くなかった考えでした。

 渡辺くんは生きている。

 私はこの先、まだ若い渡辺くんとは長い付き合いになるはずですので、それなりのたのしみ方をしてあげないといけません。

 これは、知識ではなく、経験を学んだ、ということでしょう。

 そしていずれは私がそれを実際に経験するのです。

 さてさて、ということでうちの渡辺くんはすこぶる元気そうなのですが、先日お会いした人間のほうの渡辺君はすこぶる弱ってげっそりしていまいた。

 少しは休まれてお元気になられましたでしょうか。

 みさきさん、春になったら油粕でも与えてくださいませ。


嫌われる要素を集めてみました。

 久々にこんな鉢を削り出してみましたよ。

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 ブロック状の粘土がこんな形になるなんて、私の手もにくいですね。

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 雲足も久し振り。

 あっさりめに作ってみました。

 先日燕渓陽山さんと、小さな鉢に雲足だと使いにくい・・・みたいな話をしていて、そう、実際自分で使っていて、そうなんですよね。

 松柏用のならまだしも、釉鉢となると非常に樹とあわせにくい。

 せっかく手間をかけて作ったのに、使えずにいる鉢がうちにもあります。

 ま、昔作ったものなので相当下手だということが大きいのですが・・・

 だいたいが、雲足の似合うほど立派な樹というもの自体、うちにはありません。

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 しかし今では私も雲足名人の域に達しようとしているところですし、また、多少天の邪鬼なところもありますので、使いにくい雲足で、さらに、なにかと嫌われるすぼまった形の長方を作ってみたのです。

 きっと、相当な嫌われ者となるか、なんだか化けて名鉢の仲間入りとなるかでしょう笑?

 と、まあまあ随分偉そうなことをのたまっているのは、何もかもが不安で仕方ないからです。

 え?

 そんなことは置いておいて、今回は縁にも豆鉢らしからぬ細工をしておきました。

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 こういうの、何て言うんでしたっけ?

 雲足の存在感が弱くなるかと縁を大きくとってみたのですが、今度は縁に目が行ってしまうので溝を付けて細く見えるようにしてしまいました。

 私の鉢作りには哲学が欠けています。

 そんな、嫌われる要素満載の、縁が横3.3センチ、縦2.7センチ、足を含めた高さが1.3センチの豆豆しい長方鉢でした。

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 がんばれ!    


タグ:鉢作り

放置プレイ中のニレケヤキ、他。

 もう12月・・・

 今年もあとわずか。

 振り返ると、今年もたくさんの恋をして、そして破れました。

 詳細を話させていただくと、まず1月、、、あ、知りたくもないっすか。

 そうっすか。

 秋になって棚を隅まで見ていたら、随分と見掛けなかった樹が出て来ました。

 うちの狭い棚でそんなことが起こるということは、よっぽど興味のなかった樹か、あまりに棚が混雑していたか、またはその両方か・・・

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 ニレケヤキなんですが、確か盆栽に興味を持ち始めた頃、その頃は樹を買うという感覚がまだあまりなかったもので、ニレケヤキが欲しい→生えているところを探す、と瞬時にきれいに結びつき、それで近所を散策するうちに、近くの駐車場でこぼれ種が発芽して育った小さな樹を見付けたわけで、なのでこの樹は、私の初ニレケヤキ。

 その実生樹を持ち帰ろうと少し掘ってみたら、小さいくせに太い根っこが地中深くまで伸びていたのが印象的でした。

 その根を小鉢におさまるまで、段階を経て根を作っていった記憶が。

 根というものに興味深々でした。

 でもですね、その後なんだかうまく形になってくれないと放りっぱなしにして、剪定すらほとんどせずにいました。

 で、2年くらい経ったら、何故かこんなになってました。

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 うちで育つと自然とこういう樹になってしまうようです。

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 この樹、姫サルスベリですが、これもたいしていじくった記憶がありません。

 元々はもう少し大きな素材で、当時、この樹種が欲しくて買ったわけですが、そのまま作るには難しい樹と思い、挿し木し続けた結果残った親木の足元。

 東京支部で盗むかのように学んできたハサミの入れ方を試してみたのですが、少しは盆栽らしくなったのでしょうか。

 サルスベリといえばツンツンの枝をあまり下げずに作っていきたいところですが、この姫サルスベリという樹種はどうも横に枝を伸ばしたがるようで、なので、まあそれがこの樹の性と思い、針金も使っていないので、今のところこんな感じになっています。

 来年はもっと小さな鉢を用意したいところです。

 立ち上がりの傷も、もう少しで目立たなくなってくれそうな・・・

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 今年から妙にハマっているモミジ。

 これは織姫。

 この品種の紅葉は初めて見ましたが、真っ赤になるようで。

 手に入れた時からある、剪定傷による節の膨らみは今後自然な感じになってくれるでしょうか。

 今年はこのままで、来年少し切り戻します。

 講師から「この樹は良くなるね」と言われたことを信じて、来年もがんばりますよ。

 お願いもうやめて~ってくらいにハカマも脱がっしゃうんだから。

 鉢も別なものにしたいんですが、まだ見つかりません。

 とりあえず自作のに植えているのですが、形も色も似合ってないです。

 黄色い鉢に赤い葉っぱがピザみたい。

 この樹には長方でしょうか。

 それでですね、おまけですが、今年も赤松が紅葉しました。

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 実生4年目になります。

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 発芽時に軸切りしたので下の方まで芽ツボがあり、そしてまだ若いので、切り戻すと芽をたくさん吹かせます。

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 まだまだこの先どんな樹になるかは未知数の状態です。

 (さすがに来年くらいにはもう少し葉っぱが短くなってくれないと、邪魔で仕方ありません)


我等8人、aze号にて湘風小品盆栽展へ行く ~後篇~

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 椿さんの展示には柔らかさがありました。

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 実モノを主として高い所に細く流れる幹を置く。

 きっとここに至るまで、いろいろドラマがあったのでしょうね。

 自然な作りがさわやかで心地良く、素敵な飾りでした。

 こちらの展示会、ベテランさんのしっかりとした飾りはそれとして、やはり新人さんの席に感じるものがありました。

 今の時期、どれもこれもベテランさんばかりの展示会ですと、それはそれでレベルの高い素晴らしい展示会となりますが、やはりこれからがちょっと心配になってしまいます。

 そういった意味で、こちらの展示会を拝見させていただき、これからますます元気な会だと、冬でも短パンくらいに元気な会だと感じました。

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 ハマさんの飾りも初めて見させていただきました。

 さすがですね。

 何がさすがって、ちゃんともう自分の飾りを分析されてらっしゃる。

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 中央の小さな一群、唐突な印象でしたが、やっぱり、これがあって更にの素晴らしい飾りでした。

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 ニクイことしますね~笑。

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 インパクトのあるこちらのセッコクを実際拝見できるとは思いませんでした。

 私の中では、ハマさんといえばこれです。

 これがなきゃ始まりません。 

 今はブログにて展示までの過程を少し知ることができますので、恐らく見る側としては、それまでのメイキングを知りつつの本番で実際に拝見、という流れを体験することが出来、それって展示会を見に行くのがさらにたのしみになるかも知れないポイントですね。

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 ジャッキーチェンならNGシーンすらも付けてくれるところです笑。

 大切な枝が枯れちゃって落ち込んだけど、ジンにしたら樹が良くなった・・・なんてお話は、NGシーンが採用になったエピソードと言えるでしょうか、ね笑。

 

 

 自分の幅を広げようとするハマさんの姿勢には私もしっかり見習わなくてはいけないところがあります。

 さすが僕らのハマさんです☆

 (ほらほら、さあさあ、伸びて伸びて!)

 

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 ネギさんも・・・これまたすごいですね。

 初心者だと言ったら犯罪になるレベルです。

 まずはこれだけの樹をちゃんと揃えられるという段階で私なんかよりはるかにすごい笑。

 私、ネギさんの席を見て、鉢を見て、仲間への思いが詰まった印象を受けました。

 アルバムみたい。

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 そしてにぎやかですね~。

 目の中に星があるというのもうなずけます。

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 下の春嘉鉢も懐かしいですね~

 私もできれば来年の展示に使いたいと意気込んでいます。

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 ちゃんとネギさんもご自分の今とこれからの方向性というものをしっかり認識されてらっしゃるようで、これからますます目が離せない危険な存在です笑。

 きっとネギさんはその人柄で、いずれは神奈川の国を治める殿様になるはずです。

 皆から慕われるネギさんこそが「持っている」人なのでしょう。

 時々私もネギさんに、泣いてすがりたくなる時があります。

 ネギさん、泣いてもいいですか?

 また、こうしてネギさんをはじめ若い世代が盆栽会に入り楽しむ姿を知ることが出来るようになり、盆栽会というもののイメージも随分変わってきているのではないでしょうか。

 生き物は自然と、良い匂いのする方へと向かいます。

 これからは盆栽会がヒップです笑。

 と、お三方の展示写真と共に、なんだかとりとめのないことを書いてしまいました。

 昔から、神奈川の方は小さな盆栽が盛んだよと先輩から聞いていましたが、さすがでした。

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 ・・・ひとり身です。

  

   


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