第59回 清香会小品盆栽展
第59回 清香会小品盆栽展
会期:平成24年3月31日(土)~4月1日(日)
午前10時~午後4時半
会場:東京都中野区新井5-3-5
新井薬師大悲殿2階
主催:盆栽清香会
この展示会の告知をすると、もれなく文人木さんから手作り鉢(瑠璃の猫足)がもらえるそうですので、お知らせします。
東京支部のA藤さんが会長を務める歴史ある会です。
お座敷で見る小さな盆栽は、背筋がぴんとなるのに、気持ちはほんわり。
この展示会、見た方は皆、その何と言えば良いのかわからない特別な雰囲気に感動しているのではないでしょうか。
生で見ていただきたい、おススメの展示会です。
突然の強風
今日の夕方、ものすごい風が吹いて、高いところから鉢が2つ落ちてしまいました。
ひとつは大きな真柏の親木。
取り木のためにビニールポットをくくりつけてありましたが、おさまっている素焼鉢が割れただけで済みました。
根がまわっていて土がこぼれることもなかったので、そのまま同じ大きさの鉢にすぽっと入れ直しておきました。
もうひとつは以前よしゆきさんからいただいた五葉松。
こちらも入っていた素焼鉢は粉々に砕け、そして土が飛び散ってしまいました。
考えた末、まだ私の予定では早いのですが、植え替えてしまいました。
もう五葉松の植え替えで痛い目をみたくはありません。
丁寧に、丁寧に。
元が扱いやすい根になっていたので、根が良く見えるように流水で土を落とし、白根が元にあるのを確認して、長い根を数本だけ切りました。
あ、作業前、作業中の写真はありませんよ。
緊張感溢れるオペの最中、そんな余裕はありません。
考えてごらんなさい。
自分が緊急手術されてる時に、医者がカメラで自分のブログ用の写真をちょこちょこ撮ってたらどう思いますか笑?
さてさて、無理に切り詰めることなく、根を畳み込んでみて、あらあらそうしたらけっこう小さな鉢に入れられそうでしたので、せっかくなので鉢を選んでみました。
いろいろ試してみた結果、自作の焼き締めに丁度良いものがありましたよ。
百J園のN本さん鉢です・・・
こんなおふざけ鉢に入れてしまって、よしゆきさんにちょっと申し訳ない気持ちが・・・
とにかく、枯れないでね。
伝統園芸フェア、おしまい。
最終日、伝統園芸フェアの搬出に行ってきました。
さすがに室内は暖かかったのか、私のいぼたんも搬入の時より随分と芽が伸びていましたよ。
↓
つぼみだったT屋さんのレンギョウも、
しっかり開いていました。
こんな小さくて幹も素敵なレンギョウ・・・私も咲かせてみたいです。
片付けの際、T屋さんを囲んで、盆栽O野さん、S崎さん等と日高タンポポ談義。
T屋さんのこのタンポポ、葉が1センチ位でした。
葉の切れ込みが、なんとも可愛らしい。
子供がどこで覚えたか大人びたことをいう可愛らしさ・・・みたいな。
会期中は咲きませんでしたが、見るとしっかり、小さなつぼみがついていました。
鉢がゆるいともっと大きな葉になるらしいのですが、これはもう鉢パンパン。
(素敵な鉢でした)
その分花は咲きにくくなったり、咲いても早く落ちてしまうようです。
O野さんが株分けをすすめても、T屋さん、株分けしたら葉が大きくなってしまうと、キッパリ。
さすが極小サイズに魅せられた魂・・・参りました。
写真で感じるよりも実物はずっと小さいのですよ。
それにしても、ボケ(紅小町)の赤と雪柳の白の対比が鮮やかでした。
あと、いつも思いますが、この真柏、よくこの薄い鉢に根がおさまってますね。
で、全体はこ~んな感じ。
S崎さんの席も素敵でした。
そして芽吹きの緑が鮮やかなズミ。
in 九角鉢。
S崎さんは自宅で天使を見たことがあるというお話を会場で伺い、やはりこの人はただ者ではないと思いました。
O野さんの席はいつも自由な感じで、なんだか楽しそう。
これは展示の一部。
良い意味での「軽さ」がありますね。
私の人格の軽薄さとは違うものです笑。
そうそう、雀の槍とヒマラヤ桜草が寄せてあって、その渋さと可愛らしさの鉢内同棲生活が、何だかおじさんと若い娘のようでハラハラしました。
永井荷風?
ピカソ?
東京支部だけでなく、他の支部の方も日本小品盆栽協会として出展していらっしゃいましたよ。
しずかさんと待ち合わせして会場を見ていたら、いつも会場をウロチョロしている盆栽少年(祝卒業)はまあいいとして笑、なんとS.49組のkavalonさんとお会い出来、びっくり。
娘さん、可愛かった~
いつか、もっとゆっくり盆栽話ができると良いですね。
必ずまた、お会いしましょう!
そして撤収間近の時間に小春さんと遭遇。
80万と書いてある蘭だかおもとだかの値札にハトが豆鉄砲くらったような顔をしていました。
私もその値札を見せられ、詩人がホットパンツをはいたような顔をしてしまいました。
あ、いつもの姿か。
そんなこんなの伝統園芸フェアin上野グリーンクラブでした。
あれ?自分の展示は?
冬苺
去年、気ままさんからいただいた冬苺。
ビニールポットのままで、とにかく何も手を入れずに春まできました。
私、まだこの冬苺についてあまり知らないのですが、バラ科キイチゴ属の常緑低木とのこと。
いつ植え替えたら良いのかしら。
常緑ということで、もう少し待った方が良いのかと思いましたが、気になり始めたら手が勝手に植え替えを始めてしまいました。
大きなポットだったので根が困ったちゃんなのかと思っていたら、なんともきれいに手入れされていましたよ。
用土には小さな炭の破片なども混ぜてあり、こういうところにも、扱っていた方の仕事の丁寧さを感じます。
花季は夏以降というのを考えると、今年伸びたツルに花芽が付くということでしょうか。
それでは・・・と、伸ばしっ放しだったツルを根際、ふところの芽の所でバッサリ。
剪定したツルは、試しに挿しておきますよ。
増やして茂子ママにあげたら喜びそうです。
鉢は・・・?と探してみましたが、イメージした色のものがなかったので、以前、東京支部に出入りし始めた頃に交換会で先輩から譲っていただいた、今の私のサイズにしては少し大きめの丸鉢に入れておきました。
天竜峡楽雅と書いてあるようです。
これでひょいと伸びたツルに実がとまれば万歳、みたいな体で良いのかなあ。
今度誰かに聞いてみましょう。
鉢はいずれ、もうひとまわり小さいものに替えたいのですが・・・今はとにかく、一度実を成らせてみたいのであります。
伝統園芸フェア、搬入
上野グリーンクラブでは、明日23日から25日まで、伝統園芸フェアーをやっています。
うちの会からも2階の一区画で数席展示するのですが、なんだか私まで展示することになりました。
実は、本番10日ほど前の例会でいきなりの無茶振り・・・相当焦りました。
うちにそんな都合良く花なりを咲かせてくれている木なんてありませんし。
自分の棚を隅から隅まで見て、そのあまりの貧しさに、涙ひと粒。
そこでT屋講師に相談して、花はなくとも芽吹きで勝負することになりました。
私の2回目となるこの展示、急だったもので、鉢替えをしたり植え替えが済んだばかりで新しい土を隠すために苔を貼っている時は少し後ろめたい気分になり、
「ごめんよ~」
などと、意味もなく樹に謝ったりしていましたが、今日搬入を済ませて、またひとつ良い経験ができたかな?と思えています。
樹を選ぶところから配置、間の取り方まで、T屋講師の特別課外授業を受けさせていただいた形となり、私の溢れんばかりの才能は毎度のことながらチョロっと溢れてしまいましたよ。
今回、チャオ、イタリアーノ!でお馴染みの、天使の涙を飾っています。
盆栽の展示会では初かも知れませんよ。
イタリア原産のラテンのノリの草ですが、葉がとても小さく、また、植え付け方によってはとても雰囲気が出る草だと思います。
鉢は、作者はおもちゃと仰っていましたが、イタリアーノととても良く合い、私はかなり気に入っています。
もう少しイタリアーノが伸びて鉢からこぼれ、流れ始めたら、とても涼しげに映り、夏の展示にもぴったり。
春の展示って、草木の姿が日々変わっていく時期で、実に比べれば花は短いのだし、なんだか大変そう。
でも私の目標は、毎月何かしら飾れるようになること。
今回の出展はその目標達成への一歩となりました。
しかしまあ、搬入に間に合うように仕事を切り上げるために早朝に家を出て、搬入後にまた仕事に戻って・・・さすがのタフガイもヘロヘロです。
さあさあ、さあ!
上野の春を感じたければ、伝統園芸フェアーに飛び乗れ!
日本小品盆栽協会東京支部 3月の例会と言おうと思えば言えなくもない。
3月11日は日本小品盆栽協会東京支部の例会でした。
いつもの窓際にはS崎さんが三点、飾っていましたよ。
これはザクロでも花ザクロだそうですよ。
あらあら、春ですね。
何水木?
あれ、この草、なんとか蘭とか言っていましたけど、名前を忘れてしまいました。
普通に育てるとかなり大きくなってしまうものを持ち込んで、やっとこの大きさになった、とおっしゃってました。
まずは久々、I東支部長の基礎講座。
雪柳と楓の植え替えを中心に教わりました。
雪柳の植え替えで出たこぼれダネの実生は新人のもとへ旅立ちました。
私も以前いただきまして、うちにある雪柳は全て支部長性の雪柳です。
つぼみが可愛らしいですね。
私も先輩方のような風情のある雪柳を作りたいのですが・・・その願いはいつか、未来の私が叶えてくれることでしょう。
続いてT屋さんの教室。
鉢の種類から始まり、大物盆栽の写真帳を見ながら、色形など、鉢合せについて学びました。
国風のような大きな盆栽の展示会を見に行ったら、木と鉢のバランスや、古い鉢の質感をよく見ておく。
そんな修行も言い渡されました。
今年の国風では、それをやっていたら時間がなくなり、後半は急ぎ足になってしまいましたが笑。
さて、なにやらテーブルの上に置かれた包み。
お菓子が入っているのかな?と思ったら、
お菓子より素敵な古い小鉢がたくさん出てきました。
写真にある五葉松を実際に植えるのならどんなものがいいのか、実践です。
そして、この中の小鉢のうちの2つが私のもとへ受け継がれ、今、私のところにあります。
どちらもしっかり使われた古い鉢。
大切に使わせていただきます。
あと、azeさん、しずかさん、貢物、ありがとうございました。
くるしゅうないです!
さてさて、しばらくは遊んで暮すことで忙しく、記事の更新も滞りがちになりそうですが、寂しくなったら私の名を呼んでみてください。
私はいつでもそばにいます。
はぁ?
清香会でモミジ、あと、うちモミジ。
今年の春は恐ろしい。
例年なら、花粉症の中の植え替え作業で一杯一杯ということで、鉢作りは休んでいますが、今年は少しでも作ろうと思っていますし、そのための調べものなどもしたり、非常に落ち着きません。
合い間を見て、盆栽のイベントにも出掛けたいお年頃。
自分でどこまで遊び切れるのか、幾分不安もありますので、優先順位を付けていかないと迷子になってしまいます。
さて、先週の思い出と化したことを少し書きます。
この前の日曜日は再び清香会の例会へもぐり込んで来ました。
だってだって、テーマがモミジだって噂を耳にしたものですから。
モミジは私にとって、今雑木の中で一番楽しい樹のひとつ。
去年から熱中しています。
今回はA藤会長のお話の他に、いつも素敵なモミジで私の魂を揺さぶるK谷さんの経験談も伺うことができ、また改めて、モミジることの素晴らしさ、モミジるべくしてモミジる、ゆえのモミジ、モミジらざるもの喰うべからず、そんな思いが湧き上がってきました。
小さなモミジの大変なところ・・・いかに芽を掻き、枝をすき、節間を短くするか・・・うまいことやらないと結局樹に傷を付けることになってしまいますね。
でも、そこがとても面白いです。
まだまだ手探りですですけど。
勉強会の詳しい内容は、もう既に記事にされている方の記事をご覧いただいていることかと。
可愛らしい鉢ですね。
樹を楽しめて、鉢も楽しめる・・・そしてそこに嫌味はなく、ただお人柄とそのセンスを感じさせていただけるところが、この方の盆栽。
貴公子と呼ばれる所以でしょうか。
私などはいつも、荒馬にまたがってTボーンステーキにかぶりついてテキーラで火を吹いてばかり。
何かというと、選択肢をコインの裏表で決めたがる。
ワイルド過ぎるんですよね。
さてさて、少しずつですが植え替えも進めています。
ケミカルポットに植わっていたモミジの織姫を、めぼしいものがありませんでしたので、自作鉢に入れておきました。
去年買ったものですが、うちに来てからの芽は、節間も詰まってボチボチかなと思うのですが、
もともとあった枝の分かれ目の傷が痛いです。
放置されたせいで、傷のあたりが太くなってしまっています。
不要な芽や枝は早目に処理してしまわないとこうなってしまうのですね。
この織姫、傷がモコっとなりやすいようです。
でもですね、早目に芽を掻くって言ったって、どれを掻くか迷ってしまうんですよね。
最近やっと、迷いが少し減ったような気がしますが、それでもです。
そうそう、いろいろ植え替えていたら、光峰の鉢に、ろくに水やりもせず、土がカラッカラのまま放置されていた名前も知らない雑草がありましたので、その頑張りに敬意を表してワンランク上の鉢に植え直してあげました。
ま、自作鉢なんですけどネ。
こんなことをしているから鉢が足りなくなる?
いいえ、こんなことをしなくてもどうせ足りないのです。
鉢も、欠片を挿し木できればいいのに。
・・・・ところで、某盆栽雑誌社の件が周囲で話題になっているようです。
日本小品盆栽協会東京支部 3月の例会のご案内
3月11日(第2日曜日)、日本小品盆栽協会東京支部の3月の例会があります。
★午後1時半より
「基礎コーナー」
テーマ: 「雪柳と楓の植え替え」
講師: I東支部長
★午後3時より
「教室」
テーマ: 「鉢合せ」
講師: T屋氏
会費: 500円
会場:杉並区立永福和泉地域区民センター2階、第1集会室(井の頭線・永福町駅下車、徒歩5分程)
井の頭線永福町駅改札を出るとすぐ頭上に、看板がありますね。
目指すは永福和泉地域区民センターです。そのまま直進ですよ。
最近新しくなった駅舎。そのまま行くと、左に折れます。
左に折れると右手にすぐエスカレータと階段があります。
ここを降ります。どちらを使うかは自由ですよ。
さあ、駅を出ました。
目印は「ボンシューズ」。このお店がやっているのを先日初めて見ました。
このお店に向かって左を走っているのが「井の頭通り」です。
ここを反対、「大勝軒」側に渡ります。信号は守りましょう。
大勝軒側に渡って右を向きます。
三菱東京UFO銀行の看板が見えますか?見えたらそのまま怖がらずに前進します。
もうすぐですよ。
少し歩けば酒屋の三浦屋さんがありますね。おっと、前を歩いているのは東京支部のS崎さん。
「こんにちは~」
さて、この三浦屋さんの角を左に入っていきます。案内の看板もありますよ。
ここまで来ればもう安心。曲がってすぐ右手に見えてくる建物が永福和泉地域区民センターです。
正面入り口はこちら。
中に予定表がありますので、会場を確認してみましょう。
会員でない方の見学も歓迎しております。
興味のある方、初心者の方、ご参加をお待ちしておりますので、お気軽にどうぞ。
4月の例会は、4月8日(第2日曜日)です。
七輪焼きについて悩む、の巻
晴れた週末土曜日を利用して、また実家まで鉢を焼きに行ってきました。
うちの実家は東京23区の千葉との境。
すぐ近くを江戸川が流れています。
この川を境に東京都と千葉県が分かれます。
そしてそこは河川敷になっていて、子供の頃はここで、カニやザリガニをわんさか採りました。
捕まえ方、飼い方は、すべて母茂子が先生。
今は危なくないように工事されていますので、カニもザリガニも採れません。
子供の安全と引き換えに、子供の遊びは奪われました。
3時半頃炭に火がまわり始め、夜の7時過ぎまで、始めコトコト中パッパ、最後はボウボウな感じで、今回も手動の空気ポンプを使ってひいこらと焼きあげてみました。
一気に小鉢を14個も詰め込んだので、その分炭も多く、限界まで入れておきましたよ。
煙突代りの上の空気穴からも炭がしっかり見えるくらい。
でも、焼き上がりの頃にはその炭もほとんど残っていませんでした。
その残った極わずかな炭を使って茂子はお芋を焼いたのですが、少ない小さな炭で焼いたにもかかわらず、あっという間に芋はとろっとろに焼けてしまい、改めて炭火という火の質に驚く茂子とまことなのでした。
しかしですね、まわりの方々にその鉢を見ていただくにつけ、七輪焼きの鉢には常に、「ちゃんと焼けているの?」という疑問符が付いて回ることを実感しています。
自分の手応えとしては盆栽鉢として使うのに最低限必要な熱量は得て焼き締まっている感覚はあるのですが、あくまでも感覚、それを裏付けるものは全くありません。
この冬の一番寒い時期、外に置いて水をやっていたりしましたが、特に割れることもありませんでした。
その横では溜まった水が毎日凍っていましたが。
しかし、うちでは寒さで鉢が割れる経験自体ありませんし。
なので、それをもってどうこうと言えるのか、その辺は正直わからないのです。
また、焼いた鉢のいたるところに灰由来と思われる極薄い透明釉みたいなものがかかっているので、それなりの熱を得ているのはわかるのですが、以前一蒼さんに同じ土をガス窯で、1250度の還元で、釉鉢を焼くのと一緒に焼いていただいた焼き締めと比べると、七輪の鉢は水を良く吸います。
同じタイミングで水に漬けてその鉢内の乾き具合を比べてみると全然違います。
盆栽鉢の焼き締めを焼く際、特に朱泥なんかは、もっと低い温度で焼くようですし、また、還元と酸化では焼き締まり具合も違うそうですので、これも「しっかり焼けているの?」という質問に答えるのには、いまいち参考にして良いのか悪いのか・・・
更に私を混乱させるのは、樹を植えるという意味で、水をある程度吸う鉢の方が、いつまでも余計な水分をためずにいて木にも良いはずなのですが、寒さで鉢が割れるというのは鉢の水分が寒さで凍って膨張して割れるようで、じゃあ一体どれくらいの塩梅がいいの?ということです。
高温で焼き締められた鉢は時代ものりにくいようですし。
きつく焼き締めれば丈夫だけど水をあまり吸わないし、水を良く吸えば木の健康には良いけど冬の寒さで割れる可能性が・・・?
でも、水を良く吸っても、乾きやすければ凍らないのでは?
あれ、そういえば、冬の管理として、冬場の水やりは遅くにはやらないで、夜には余計な水分を残さないって習ったような?
あ~、頭の中が幹グネグネの真柏みたいになってきました。
でもですね、冒頭のお芋、わずかな炭火であっという間に全体がとろっとろに焼けたあたりを考えると、やっぱりガスや灯油や電熱線の熱とは、その質自体が違うものなのかなと考えてしまいます。
どなたか詳しい方、いらっしゃいますか?
鉢としての信用は、科学が苦手な詩人の私が無理に理屈を考えるなどしないで、これから自分で使っていったり、嬉しいことに私には寒~い北関東にお住まいの盆友もできましたので、その方にモニター?的に使っていただくなどして、そういった実体験のお話をしっかり参考にさせていただくことが一番かと考えます。
いずれ、溶けるかどうかで温度がわかる例のやつを試してみるのも良いです。
そうそう、今日清香会の勉強会に出席いたしまして、鉢作り歴の長いA藤会長に相談し、焼け具合を見ていただきました。
その結果、正確なところは何とも言えないが、見た限りだとちゃんと焼けている、とのことでした。
同時に、釉鉢を試して温度を確認する、というアドバイスという名の誘惑もいただきましたよ。
実は最近、本を読んだりして、釉薬について少しずつ勉強しているのです。
七輪で釉鉢を上手くできれば、私は誠福寺の名を捨てて、杉並の青閑となります。
そう、空襲の続く中でも山採りを楽しんでいたという変わり者ですね。
柴崎青閑の鉢には、七輪で焼いたものがあるそうです。
ちなみにA藤さんの窯はかなり特殊なガス窯で、七輪焼きに負けず劣らずの短い時間で釉が溶けるまで焼き上がるそうなのです。
七輪焼きの安心感のないイメージのひとつに、あまり時間がかからないという点がありますが、それを考えると、時間の短さという要素だけでその質を考えるのは違うようです。
あ~、難しい。
頭から湯気が出てきたので、焼いたものを少し。
六角鉢はボチボチな感じで焼き上がってくれました。
これ、別の面から見ると、
炭に直接触れていた面はこんな感じで荒々しい。
好きな方向から使いましょう。
でも、良い感じです。
同じ粘土でも、こちらは酸化が強かったのでしょうか、
かなり赤味が強く仕上がっています。
いろいろあるのですが、それはまたの機会にでも。
ギョリュウが芽吹く
日々に追われるうちに、気が付けばギョリュウの芽が吹いていました。
これは東京支部のI先輩からいただいた挿し木苗。
ギョリュウの葉っぱってやっぱり・・・栄養不足の真柏みたい。
微妙な芽です笑。
それでも、ちゃんと作れれば夏の季節は大活躍間違いなしの樹種。
柳の仲間ではないようですが、柳のように枝垂れさせて作るととても涼しげ。
毎年9月、まだ暑い季節の東京支部展でも、そうでなくとも8月の例会は納涼展、うちうちで簡単な飾りを楽しみます。
そんな季節にはぴったりの樹です。
どうにか良い樹を作ってみたいものです。
どちらかといえばマイナーな樹種となるのでしょうか。
まあ・・・季節が季節ですから。
それでも、昔の盆栽雑誌や、また、明官さんが昔の書籍に載せていたり、その当時はそれなりに人気の樹種だったのかも知れません。
そうそう、以前T屋講師から、ギョリュウは棒(みたいにまっすぐなものの挿し木)からでも作れる、という話をうかがいました。
その時は、どういうことかなぁと思ったものですが、育てていくうちにちょっとわかってきました。
この樹の下の方、赤い芽が吹いていますでしょ。
この樹はやたら芽吹くのです。
芽吹きたくて仕方がないタチのようです。
この樹よりも古く、少し太くなっている別の樹にしても・・・
樹の下の方、上の方、あちらこちらで胴吹き。
そういえば、去年この樹を手に入れた際に幹の上の方を切ったら、ここぞとばかりにたくさん胴吹きしましたっけ。
なんだか恐ろしい樹です。
今年はたくさん剪定枝が出そうですので、挿しておきます。
挿せばまずつくようです。
良い樹を作るぞ。