素焼きなの
先日素焼きをしました。
たいした数はありません。
そして次は釉掛けとなるのですが、私は自分で釉掛けをしたことがないので、まずはテストピースで試してから、実際に鉢で試してみようと思います。
まあまあ、どうにかなるさ。
どうにかならなきゃ、どうにでもなれ。
これが私のモットーです。
・・・それにしても、窯だの釉薬だのいろいろ届いて、狭い我が家が更に狭く感じます。
いつかコウライネムを
私はザクロとか、ネムとか、イチジクとか、西アジア・中東の雰囲気を持つ樹が昔から好きです。
どこか幻想的。
向こうの民族音楽も好きです。
それで、ネムノキ。
うちにあるのは、普通のネムより小型のコウライネムだけ。
4、5年くらい前に、盆栽の素材ではない、細くてまっすぐな苗木を買って来たのですが、扱いがわからず、剪定枝を挿したりして数は少し増やしたのですが、またそれを伸ばしてしまい、とにかく全然樹を作れずにきました。
でも最近になって、この樹のクセも少しわかってきたり、どんな姿が似合うのかがイメージできるようになったりで、もちろんまだそれもモヤモヤ状態ですが、そろそろ改めてまたこの樹に挑戦したいと考えています。
これは、挿し穂を取られ尽くした無残な親木の姿。
幹肌がずっと幼いままでしたが、気が付くと立ち上がりのあたりに亀裂が。
残念ですが、まっすぐですのでこの部分は使えないでしょう。
この樹は鉢を大きめにしてもあまり太らないみたいです。
なので傷もなかなか埋まらないような?
なので、ハサミで軸をおもしろく作って、枝は少しでも花が咲くと楽しい樹、みたいなものを目指してみます。
もう少し増やしておかないと。
もう、小さなツボミがついています。
かなり枝の元の方に着いてくれています。
来月には、1センチくらいの赤紫の花を咲かせてくれるでしょう。
いつかこの樹種で、楽しい樹を作れるかなぁ?
がんばり松。
飛び込み
なんだかまったく買った覚えのない、かといって飛び込みでもなさげな草が、きれいな花を咲かせています。
なにもここまで伸ばさなくてもいいのに。
そんなに高い所で咲かせなくても、どうせランナーで増えるつもりでしょ?
おいおい、葉は地味なくせに、けっこうきれいな花を咲かせるじゃないか。
ツボミがたくさんあるので、これからもっと咲かせるつもりでしょう。
こちらは八重山系のスミレかな?
いくら盆栽名人である私の棚だとしても、こんな洒落た草は飛び込んで来ないでしょうに。
いや、待てよ?
どこかのベランダから、鉢ごと飛び込んで来たりして・・・?
まさか、ね笑。
雲竜桑の実
去年、東京支部の親睦会でやまあいさんに行った時にだと思いますが、雲竜桑という札のついた樹を買いました。
雲竜と名が付いててますが、それほどウネウネしません。
実がなるのか、馬鹿みたいに徒長するわけでもなかったのでとりあえず放置しておいてみたら、懐かしくて可愛い、つまり、なつかわいい実がたくさん付きました。
ヒョロ長ですので、先の方でとれるだけ挿し木をして、元の方まで切り詰めて作っていってみようかと思います。
ちょっとたのしみ。
えっと、写真の後ろの方に鉢がいくつか浮いて写っていますが、その辺はあまり気になさらないでください。
T屋性のお杉
去年の例会で、挿し木したものを鉢に上げる植え替えの見本として使われた杉を、T屋講師からいただきました。
つまりはT屋性の杉です。
性は間違いないので、あと問題は私の腕です。
詳しいことはこちらの記事で。
いただいた当時の姿です。
その際、今後の管理として、芽摘みはしないで水やりだけ頑張る!とのアドバイスでした。
手元にありながら芽摘みもしないでほっぽっておくというのは案外気持ち悪いものでしたが、とにかくひたすら1年、水やりだけを頑張って、時々肥料をあげたりしてきました。
浅鉢に入れることが出来る日だけを夢見て。
浅鉢は、盆栽人の夢なのです。
浅鉢に入れるためなら何を失っても怖くはありません。
丁度1年が経った今月の例会にこの杉を持って行き、T屋講師に見ていただきました。
もしゃもしゃに茂りましたねぇ。
真上からも。
良い樹になったと皆さんから言っていただけました。
講師からも良い樹だと言っていただき、この樹のために用意していた薄鉢を見せ、さて、根を切らずに植え替えるという特命です。
私、少々びびっていて、なかなか手を付けられずにいましたが、今日奮起して、植え替えを実行しました。
鉢から出してみると、きれいな八方根でした。
鉢の大きさもかなり小さくなり、でも根はしっかりしていて、収めるのに少々手こずりましたが、1、2カ所だけ、どうしても収まらない白根を、先に白根があるのを確認した上で、ほんのちょこっとだけ切りましたけど、どうにか収まってくれました。
土がほとんど入らず、この先の管理の大変さが思いやられました。
そして、まだ白い上根が表土に出てしまうので、乾燥させず、上根を育てるためにもミズゴケを載せて、急な強い雨でミズゴケが流されてしまわないように、ヤスちゃん風にネットで包んでおきました。
久々のMONO消しゴム。
枯れないでくれるかなぁ。
どうか枯れないでおくれ。
鉢は自作で、微妙に足の高い残念なものですが、この大きさの鉢で落ち着いてくれたらきっと素敵なお杉になってくれるはずです。
おっと、芽摘みはまだで、もうちょっと伸ばそう、とのこと。
一体どこまでじらすのさ笑?
「はい、かくのごとく記録し、かくのごとく実行いたします!」
息抜き
小学2~3年生のころから、当時でいう歌謡曲が妙に好きになり、テレビやラジオの歌番組をよく見ていました。
テレビの前にラジカセを置きそのまま録音する、「空中録音」。
経験者は私の世代くらいが最後でしょうか。
小学生の私にとってみると、中森明菜はとても大人な雰囲気の歌という印象でした。
子供だったくせに、妙に彼女の鎖骨が気になっていたようで・・・そんなことを思い出します。
あと、父がよく、「ボソボソ歌ってて、何うたってるんだかわからない」といってましたね笑。
その後いろいろな音楽を聴いてきましたが、恥ずかしながら、今でも時々こっそりとですが、中森明菜の歌は歌ってしまいます。
良い歌い手さんだと思っています。
盆栽の事、書きたいことはいろいろあるのですが、いろいろ追われて気持ちが追いつかず、なかなか書くことができません。
なので、今日はリラックスして、関係のないことを書いてみました。
盆栽のことばかり考えていたら脳ミソに根っこが生えてきてしまいます。
棚の整理
昨日まで、魂を込めて棚の整理をしていました。
仕事から帰って暗い中、せこせこ。
そして、昨日土曜日は明るい時間を利用して、どこにも出掛けずせこせこ。
うちの棚はアパートの共用部分をお借りして作ってあるのですが、私がそこで樹の整理をしていたら、うちの隣の部屋に住む女性が通って、
「先日私の友達が、帰りが遅くなり泊まりに来た際、ここの空気だけ違うわね、空気が良いって言ってましたよ笑」
と言われました。
私はそれにはにかんだ笑顔で答えつつも、心の中では誇らしげな高笑いを響かせていたのでした。
いえいえ、それはいいとして、最近は、買ったもの、挿したもの、実生したもの、いただいたもの、などなど、樹もまた増え、さらに今春も挿したりまいたりしましたので、場所にも限界が来て、棚の上は詰め込み過ぎ、棚の下は放置状態の苗木だらけになっていたのです。
これじゃ盆栽も上手くなりませんね、きっと。
とても全てに目が行き届くとは言えない環境でした。
去年T屋講師の棚を拝見させていただき、そのスッキリ感、清潔感とでも言いましょうか、なんだったら、スマートとでも言って良いようなその環境を目の当たりにして散々反省したはずなのに、すぐにこの有様かとまた反省。
まるで土払いでもするかのような強気の整理で、やっと棚をスッキリさせました。
といっても、うちには場所自体それほどありませんので、まだまだ広さに対して木は多いのかと思います。
そこも場所を上手く使いつつ、徐々にもっと良い環境にできたらと思っています。
そういったわけで樹を整理し、手をまわせないと諦めたものは、今日一部例会に持って行き、ビニール袋まで用意して、欲しいという方に引き取っていただきました。
新人さんなら持っていない樹種もあるかもと思いはしたものの、重い荷物で、そのまま減らずに持ち帰ることになるのがちょっと気が重かったのですが、そうなっても自分のせいと、思い切って持って行ってみたら、ベテランさんも含めてけっこう持ち帰っていただき、帰りはスカスカになっていました。
いやぁ、増やしてみるものだ笑。
何はともあれ、無駄にならなくて良かったです。
彼らには、新しい未来が待っています。
これからもっと上手くなって、もっと良いものを持って行けるようになれたらいいな、と思いました。
だって、またたくさん増やしているし笑。
東京砂漠、アパート暮らしの盆栽愛好家には、悩みがいっぱいです。
日本小品盆栽協会東京支部 5月の例会のご案内
5月13日(第2日曜日)、日本小品盆栽協会東京支部の5月の例会があります。
★午後1時半より
「基礎コーナー」
テーマ: 「大宮盆栽祭り等で入手した樹の手入れと改作」
講師: I東支部長
★午後3時より
「教室」
テーマⅠ: 「花芽の付け方のコツ」
テーマⅡ: 「石・添配の種類と効用」
講師: T屋氏
会費: 500円
会場:杉並区立永福和泉地域区民センター3階、第5集会室(井の頭線・永福町駅下車、徒歩5分程)
井の頭線永福町駅改札を出るとすぐ頭上に、看板がありますね。
目指すは永福和泉地域区民センターです。そのまま直進ですよ。
最近新しくなった駅舎。そのまま行くと、左に折れます。
左に折れると右手にすぐエスカレータと階段があります。
ここを降ります。どちらを使うかは自由ですよ。
さあ、駅を出ました。
目印は「ボンシューズ」。このお店がやっているのを先日初めて見ました。
このお店に向かって左を走っているのが「井の頭通り」です。
ここを反対、「大勝軒」側に渡ります。信号は守りましょう。
大勝軒側に渡って右を向きます。
三菱東京UFO銀行の看板が見えますか?見えたらそのまま怖がらずに前進します。
もうすぐですよ。
少し歩けば酒屋の三浦屋さんがありますね。おっと、前を歩いているのは東京支部のS崎さん。
「こんにちは~」
さて、この三浦屋さんの角を左に入っていきます。案内の看板もありますよ。
ここまで来ればもう安心。曲がってすぐ右手に見えてくる建物が永福和泉地域区民センターです。
正面入り口はこちら。
中に予定表がありますので、会場を確認してみましょう。
会員でない方の見学も歓迎しております。
興味のある方、初心者の方、ご参加をお待ちしておりますので、お気軽にどうぞ。
6月の例会は、6月10日(第2日曜日)です。
aze性の清姫もみじ
せっかくカメラを買ったのに・・・(以下省略)のazeさんから以前いただいた清姫もみじ。
節が伸びないで、良い子ね。
植え替えの時に、気になっていた太い枝を1本だけ元から抜きました。
これこれ、この枝。
同じ太さで分かれている所をどうにかしたかったのです。
どちらを抜くかで幹の姿が変わってくるところ。
左を残せば強い一曲、右を残せばやさしい流れ。
ここは、その下の枝を活かすために、左の枝を抜いてみました。
ちょっと迷いましたが、祈りと共にパチン!
ま、それも随分と前の話なのですけれど。
これで、下の枝が伸びるスペースを確保してあげられました。
考えてしまうのは、立ち上がり。
とりあえず一の枝の付け根を指でしならせてみたのですが、枝と幹の境に軽く切れ込みが入ってしまい、ちょっとビビりました。
さあて、これからどうしましょうか。
針金で無理に曲げてもエロくなりそうなので、いずれ取り木をしてみましょう・・・ね。
だんだん方向性が見えてきましたが、果たして自分がちゃんとやれているのか、正直、不安です。
こんな不安、いつになったらなくなるの?
5年?10年?
・・・20年?
日本小品盆栽協会東京支部新人組、aze号で行く突然の安行盆栽園ツアー
大宮盆栽祭初日の3日は東京支部でも皆で集まって親睦会という形をとっていましたが、あいにくの雨で中止。
そんなこともあろうかと、せっかくカメラを買ったのに全く記事を更新しない、私達東京支部新人組の頼りになる相談役のazeさんが気を配って、新型aze号を出して安行ツアーに連れて行ってくれました。
召集の係を頼まれた私は、ある時は家でくすぶっている野獣どもを叩き起こし、またある時は闇雲に土砂降りの雨の中を真の自由を求めてさまよう子羊達を導き、残念ながら旅に出ているという噂の車に酔いがちな天使には内緒で、新人6名で愛と冒険の旅に出ました。
途中某盆栽園で、既に「2012年大宮の合戦」を終えた特攻野郎Kチームの方々と出会い、雨の中獲物を狙うその目つきの鋭さに私達は足がすくみ、小動物のように怯えました。
もし仮に、
「雨の中、あなたも好きね~」
なんて言われたりしたら、ひぃ!とばかりに巣穴に逃げ込んでしまったことだろうと思い、今でも震えが止まりません。
しかしそんなでも、実はやさしいヤスちゃんは私に良いケヤキの存在を教えてくれて、「ヤスちゃんの後ろを歩けば鉢が落ちていて、そばを歩けば良い樹に出会える」という都市伝説は本当だったのだと知りました。
今回の安行ツアーの計画にも、以前ヤスちゃんから教えていただいた安行情報がひと役買っていまして、お世話になりっぱなしです。
さてさて、安行の盆栽園を3カ所ほどまわり、ケヤキと、七五三モミジと、「五葉松はやっぱり瑞祥に限る!」でお馴染みの瑞祥の、めずらしく実生苗があったので、実生瑞祥ってこの先どんなになるの??という好奇心に負けて購入。
お店の人によると10本仕入れたうちの残り2本とのこと。
ありがたく私とazeさんとで分けました。
「あ~ダメダメ、いっぱい買っちゃう」と呟きながら困った顔で両手を一杯にする人や、朝からボンサイダーを3本も空けて酔っ払い、テンションが上がったり下がったり忙しかった人や、遅刻しなかったのにナビを頼まれたハイテク娘や、雨の中、水玉模様で雨と同化していた忍者という面々、時には歩道を車で突っ走ってしまいそうになりつつも、充実した一日となりました。
東京支部の新人組で動くと、そのほとんどが女性のために、なにかと目を引くようです。
女性が気軽に東京支部に入れるのは、やっぱりbonさんやYさんがいるおかげ。
そうやって集まった新人を影で支えているのは、こうやって盆栽ツアーを楽しませてくれたり、何気ない盆栽の悩みにのってくれたりしているazeさん(時々毒舌)のおかげ。
そうやって蓄えた情熱で例会に臨み、多くを知ることができるのは講師ならびにベテランさん方のおかげ。
こうやって、しっかり噛み合って車輪が回っていれば大丈夫。
雨降りでしたが、楽しい一日でした。