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台風の日は、掃除日和。

 今日は台風が迫る中、日本小品盆栽協会の本部の交換会に行ってきました。

 日も暮れる頃に家に戻って棚の状況を確認し、ついでにひと仕事。

 私の棚は庭でもなし、ベランダでもなし、屋上でもなし、アパートの2階の洗濯物を干すちょっとした場所を大家の茂子さんに借りて棚を作っていて、やたらにあまり水をジャバジャバ使えないのですが、棚の下のコンクリートの床は日々の潅水で落ちてたまった土やホコリ、葉などで、ちょこちょこ掃除をしていても、やはり黒ずんで汚れてくるので、大雨の日や、こんな台風の日に時々コンクリートの床をしっかりたわしで掃除しておくのです。

 雨がしこたま降っているのなら、元来が雨ざらしの場所ですので気兼ねなくジャバジャバと水を使って掃除ができます。

 どうせ濡れるんでしょ?って。

 しかし、そこは他の住人さんも通るところですので、台風が来ているというのに、雨の中たわしで床掃除をしているところを見られれば、私は相当なクレイジーに思われてしまいます。

 ひん曲った小さな樹を大事そうに育てているだけで既に怪しいのに。

 それだけは覚悟した上での決行です。

 でも、きれいにできる時にきれいにしておいた方が盆栽遊びにも張りがでるのです。

 しかし・・・そんな恥かしいこと、別に記事に載せなくても良いのにね。

 でも、あれですよ、東京砂漠で思い切り盆栽を楽しめる場所を持っている人なんてそうそういないはずです。

 私は財力がない分、工夫でどうにかしなくてはならんのです。

 棚をなるべくきれいに保って、ご近所の好感度アップを図らなきゃならんのです。

 別に悲しくなんかないさ。

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 早くも数日前から、ツタがひとつ真っ赤に紅葉しました。

 ビューティフルです。

 で、ビニールポットに細いヒモみたいなものがついていますでしょ。

 ポットに穴を開け、細い針金を通しているのです。

 長めに切った針金の両端に素材の植わったビニールポットを付けて、棚の上にある物干し竿にぶら下げた格好で、いくつかを管理しているのです。

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 こんな感じで。

 改めてこの状況を説明していたら、なんだかだんだん悲しくなって、遣る瀬無くなってきましたので、この辺にしておきます。

 とりあえず、来年はこのツタもちゃんと鉢に植えてあげます。

 できれば私の事を憐れまないでください。

 これでも幸せに生きているのですから。


タグ:ツタ

読書の秋

 先日、とある業者さんと盆栽書籍・雑誌の話をしていた際、技術だけでなく、飾り、歴史、等々、その道に詳しいベテランさんにそれを書籍として形に残してもらえたらなぁ、なんていう話に膨らんでいきました。

 特に小品の歴史になると、ほとんど何もまとめられていないというのが現実かも?

 私は幸いなことに、身近なベテランさんから小品を含め盆栽の歴史やエピソードを伺えたり、azeさんから日本小品盆栽協会の会報を初巻からいただいていたりで、昭和40年代終わり頃からの小品盆栽界の雰囲気をなんとなく感じれたり、只今借り溜め真っ最中の昔の盆栽雑誌「自然と盆栽」から、やはりその時代の盆栽の動向、雰囲気を知ることができたりで、少しずつではありますが、いろいろなピースをつなぎ合わせながら、盆栽界の流れというものを探っている状態です。

 過去を知って何になるのかと問われると困ってしまいますが、わかったことがひとつ。

 結局今も昔も小さ過ぎるとか、大型化しているとか、同じことを言ったりしてるんだなぁ、と。

 内容の濃さは、例えば「自然と盆栽」誌ではいろいろな文化人や学者さんが記事を書いていたりするように、完全に昔の方が濃いのですが、今は、これは出版に限らない話かと思いますが、人もお金もかけられないし、また読み手がそこまで望んでいるかどうかというのもありますので、なかなか良いものを作るというのも難しいそうで。

 そんな話の中、その業者さんがお店の隅からゴソゴソと、なんだか古い冊子を引っ張り出して見せてくれました。

 表紙には、「盆栽」と。

 ほほう!

 その名前と、「自然と盆栽」が出る前まで出版されていた、かなり古い盆栽雑誌で、その出版をしていたのが有名な盆栽人の小林憲雄だということだけは知っていましたが、まさか実物を見れるとは思っていませんでした。

 そして嬉しいひとこと。

 「これ、あ~げる!」 

 ・・・お店に残っていた、昭和37年出版の10冊を全て譲っていただいちゃいました。

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 やっぱり盆栽の神様って、いるんですね。

 いるのは天使だけじゃないんです。

 ちなみに、この表紙は毎月黒+もう1色の2色刷りになっているのですが、たとえば、12月号の表紙はクコの樹で、白黒写真の実の部分だけ赤く塗ってあるのです。

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 大昔の芸者さんの写真とかみたいに、白黒写真に後から色を塗っている感じですね。

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 そしてそれに合わせて表紙の枠の色も赤。

 11月号はカキの実に合わせた2色刷り。

 枠の色内には、いろいろな樹形のイラストが。

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 おいおい、河合蔦蔵~!

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 (「午後早く」って、曖昧過ぎやしませんか?) 

 この人が作った鉢作りのサークル?に東福寺や愛草がいたわけですね。

 自動車事故には気をつけて!

 内容もなかなか面白く、当時の盆栽趣味の雰囲気が伝わってきました。

 号数から計算すると、この雑誌は大正の終わりか昭和の頭くらいから続いていた雑誌のようですね。

 秋の夜長、じっくり読み進めていきましょう。                        


百日紅が1週間前に咲きましたってお話

 もう空気はすっかり秋ではありますが、うちの百日紅について。

 しかも半分思い出と化した、1週間前の出来事を。

 支部展が終わってほっとしていた9月20日頃、以前支部長からいただいた百日紅の、その枝を挿したものが、細く小さいながらも、さらに、今年の6月頃枝を剪定したにもかかわらず、立派に一輪咲かせていました。

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 咲かせるつもりもなく剪定していましたので、花を付けてくれるなんて、ちょっと得した気分。

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 足元も少ししっかりしてきましたので、来年はビニールポット組から卒業です。

 ところでこのサルスベリは明官性ですか??


タグ:サルスベリ

まこっち捕り物帳 カリンの取り木

 2009年3月、このブログを始めた時に最初に載せた写真がカリンの実生の発芽だったと思います。

 その芽も今ではしっかりとした「樹」になっているわけですが、その育ちはみんなペースが違っていまして、その中でも何故だかどんどん大きく太くなっていったカリンを今年、途中で取り木しておきました。

 もうそのままどうにかするには、私には太くなり過ぎていたのです。

 私はあまり太った樹は好きではありませんので、なるべくそう感じさせないようなところを選んで取り木しておきました。

 樹に固定したビニールポットをはずすと、根がびっしりでしたが、樹の後ろ側の発根がイマイチ。

 日当たりの違いでしょうか。

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 とりあえずちょっと鉢が緩めになってしまいますが、かなり必死のウサギ鉢に入れて根を作り、次の植え替えあたりでしっかり鉢を締めようと思います。

 盆栽はまず根から作り、幹を作り、枝を作り・・・

 それが基本だと教わりました。

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 ちょっと株立ち状になっています。

 ただ、取り木と共にテッペンも飛ばしてしまったので、後ろ側に傷が。

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 今後どうなるか自信はありませんが、今までカリンは実生しっ放しでろくに作ろうともしていませんでしたので、少しがんばってみます。

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 最後に枝葉をいくらか減らしておきました。

 今後、もっと元の方から芽吹かせてしまいたいです。

 芽吹かずにはいられないようなムード作りに努力します。

 樹作りに大切なのは、ムード作りだと、私はそう教わりました。

 ファーストキスを思い出せ、と。

 (当然、嘘です)

 うまくいくのかなぁ。

 とりあえず10年くらい様子を見てみます。

 ところで、今日ちょこっと一木一草話の女将のところに寄ってきました。

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 秋の豆盆栽展が始まりました。

 詳しいことは、私もう、お腹ペコペコで書く気力が残っていませんので、しずかさんの記事をご覧いただきたく思うのだよ。

http://ameblo.jp/honobonobon/entry-11359979860.html


タグ:カリン

第36回 東京支部展 小品盆栽フェスティバルでお持ち帰り

 肌寒いくらいの一日でした。

 そろそろ秋用のホットパンツを出さないと。

 先週の東京支部展小品盆栽フェスティバルの会期中、自分の売店を抜け出してチョロっと買い物もたのしんでおきました。

 まずは朝霧草。

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 こうやって雑然と植わっているとどうってことないですが、

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 先輩が飾っているその佇まいを見て、俄然チャレンジしたくなりました。

 家に持ち帰ると、夜の闇の中で浮かぶように光る白色にうっとり。

 来年から朝霧草の小さなものを作り始めますよ。

 鉢は・・・どんなのが良いかしら。

 あと、来年から挑戦すべく持ち帰ったものに、竹。

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 金明竹をこれと同じものをもうひと鉢、計2鉢。

 何十年か前の盆栽雑誌で、どなたかが、戦前は必ず展示会には竹の盆栽があったものだ、というようなことをおっしゃっていました。

 いろいろな大人の事情で?あまり作られなくなったのだとか。

 それならば、大人と子供の垣根を越えて、さらに男と女の垣根も今越えて生きんとする?この自由な私が取り組まないでどうする。

 そう思いまして、来年から竹に挑戦することにしました。

 是非薄鉢に植えてたのしんでみたいのです。

 ・・・むずかしそう。

 イメージだと、まず地下茎を鉢におさめるのにひと苦労で、水が好きそうですし、水管理にひと苦労で、小さくたのしむのに節を詰めるため、皮むきにまたひと苦労で、やっぱし竹はなるべく真っ直ぐに伸びて欲しいですし、その辺の塩梅にまたひと苦労・・・私のイメージが間違っていますように。

 最後に、チョロい私がチョロチョロと外の常設の売店を見て回っていた際、面白そうなものを見付けました。

 基本自分の展示会の時に花を咲かせているものを買い求めれば、いずれ先の展示会で使えるはずですので、花を咲かせた草を物色していると、私の好きそうな花を発見。

 蒔絵萩というんですって。

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 イタドリと雀の槍が飛び込んだのか、軽石の鉢に一緒に植わってまして、軽石の鉢はいらなかったので、その場で鉢から出してもらってきました。

 なので今はとりあえず焼成の際にヒビが入ってしまった焼き損じの自作鉢に入れてあります。

 でも、けっこう雰囲気良いですね。

 これだけで十分私の孤独を癒してくれます。

 花をもっと近くで。

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 うちの木萩は毎年初夏に花を咲かせてしまうので、蒔絵萩、頼もしい仲間です。

 そんな感じで、今回の買い物は草等、皆、数百円のもの。

 それでも、入れるべき鉢に入れてしっかり管理すれば1年2年で見違えるということ、それが最近よくわかってきました。

 ま、それが難しいんですけど・・・


心意気を受け継ぐ

 今年はほとんど1階の売店の方にいて、2階の展示をゆっくり見る時間があまりありませんでした。

 写真をとったのもわずかな数。

 なのでここでそれを記事にしませんが、bonさん、しずかさんが、特に力を込めて紹介してくれていますので、そちらをご案内しておきます。
 

 しずかさんのブログ ほのぼのと盆栽しましョ

 bonさんのブログ 盆栽はじめました。/パン焼けました。

 去年はbonさんが展示紹介を燃え尽きるまでがんばっていただいたのを覚えています。

 今年はしずかさんがその心意気を受け継ぎ、すばらしい記事を書いていただけました。

 先輩がしてくれて嬉しかったことを自分も受け継ぐ・・・一体これは東京支部の隠れた伝統なのでしょうか?

 会期中の売店で、一蒼さんが私と小春ちゃんの鉢を買ってくれたのです。

 当然私達は恐縮して、遠慮しましたが、一蒼さんはそんなことお構いなし。

 そんな一蒼さんがその場を去った後、またすぐ私達の売店まで戻って話してくれたのは・・・

 昔、まだ一蒼さんが鉢を始めたばかりの頃、上野の京成デパートというところで鉢作家展みたいなものがあったらしく、駆け出しの一蒼さんは、日本小品盆栽協会の前身の1962年に発足した東京アマチュア小品盆栽愛好会からの主要メンバーで、この方に憧れて日本小品に入ったというお話もよく聞く、中村是好さんに絵付けをしていただいた自分の鉢を売ったんですって。

 そうしたら、会場に是好さんが現れて、一蒼さんのところから自分で絵付けした鉢を自分で買っていってくれたそうな。

 自分がそうしてもらったから、自分もそうするんですって。

 そんな話を伺うと、私の鉢は一蒼さんに買ってもらっただけでなく、なんだか時空を越えて、中村是好さんにも買っていただいたみたいで・・・ちょっとじ~んとしてしまうのです。

 樹作りや展示の伝統なんて、もしかしたらとても頼りないものなのかも。

 それでも人さえ途絶えさせなければ、絶滅を危惧され続けたって、良いものを次へ残せます。

 その力になってくるのが、してもらって嬉しかったことを次の世代にすることで、さらに、その理由を伝えることだったりするのかも。

 今回のことで私は、一蒼さんの気持ちと、お会いしたこともない中村是好さんの気持ちまでをいただきました。

 この気持ちを次の世代に伝えることができるかな?


私の展示反省会

 今年の私の展示です。

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 展示会終了後、自分の展示の片付けをしていたら横にいたazeさんがしずかさんに、

 「1本1本をこう見るとたいした樹じゃないけど、飾るとやっぱり違うね!」

 と、褒めてるのかケチをつけているのか微妙な、トリッキーな言葉を投げかけ、お疲れのしずかさんも危うく

 「そうですね!」

 と答えそうになっていました笑。

 でも、それは一番の褒め言葉。

 まだ会に入会して3年の初心者ですし、そんな立派な樹を持ってませんけど、頭の中で景色を浮かべて樹をイメージする作業はとても楽しい。

 音楽に映像をつけたり、映像に音楽をつけたり、そんな遊びと似ているかも知れません。

 自分のイメージで並べてみて、講師や先輩方のアドバイスを受け、そうやってたいしたことない樹がどんどん輝いていく姿を実感できるのはとても楽しく、変な幸福感があります。

 たいした樹じゃないのに良い展示になってくれたのだとしたら、それは初心者としてとても誇らしいことです。

 当然、迷える子羊をそこまで導いてくれた講師はじめ先輩方にスペシャルサンクスです。(←軽い) 

 ただ、まだまだ、たいした樹がないぶん飾りに揃えるので精一杯。

 展示右端のツタ。

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 ツタ(木黄) 

 これだって、駅前の道端に生えていた幼い実生を、靴ヒモを結ぶフリをして引っこ抜いてきたもの。

 ま、その時はブーツでしたけど笑。

 それでも木黄さんの小さな鉢に入れて1年2年、少しずつ雰囲気が出てきている気もします。

 この樹をリハーサルで飾った際、A藤名人が、めずらしいツタだね、とおっしゃってました。

 葉が普通のツタとちょっと違うんですって。

 道端に生えていたということは、この樹の故郷は鳥のうん〇でしょう。

 その生い立ちの苦悩を乗り越えるべく、ちょっと個性派に育っているのかな?

 その際A藤さんから、ツルの一番先はチリっと枯れやすいのに、先まできれいだと、褒めていただき、と同時にベテランさんはやはりそこまで見るんだなと、身が引き締まる思いでしたけれど、どうにか本番までその姿を保てました。

 まだ若く、たいした樹でなくとも、管理でがんばった、という点で初心者なりの気概を持って、自信を持って飾りました。

 恥じてたら樹がかわいそう。

 今回の飾りで、私は右手に山を、その麓、谷には杉があり、

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 杉(自作鉢)、ツクバネウツギ(自作鉢) 

 そこから左へ平地が続き、丁度扇状地みたいなイメージをしていました。

 だから川をイメージさせるものを使って川を山から流したい気持ちだったのですが、さすがにそこまではできませんでした笑。

 挙句の果てに、この平地は天使の涙の生えるイタリアまで続いてしまってますしね。

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 天使の涙(春嘉)、野麦(一真) 

 せっかくの春嘉さんの絵が天使の前髪で隠れてしまっています。

 どうかお許しを。

 反省点としましては・・・ 

 今年は花実を飾るという目標があったのですが、候補のザクロが葉を振るってしまい、願い叶わずでした。

 さらに杉の生える山の上に吹き流されたモミジを飾る予定でしたが、

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 先の記事で書いたように、葉がチリチリになって、断念。

 急遽召集されたのが自作鉢に入ったツクバネウツギ。

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 でも、本当はこの樹、もう1本花後のガクが残る枝があったのですよ。

 でもその枝は既に元の一節を残して切り戻した後で、飾るには不格好。

 しかし他にこの場所におさまってくれる樹はなく、思い切って、その枝を元から抜いてしまいました。

 その際、どれだけ悩んだことか・・・

 さらに裏話として、鉢が小さいくせに細長く軸が横へ流れた先に花後残ったガクと、これからのツボミもまだ実は残っていて、展示中に咲いたりしたら鉢が倒れてしまいかねない状態だったので、鉢を重くすべく何かを鉢に忍び込ませなくてはならないと思っていたのですが、以前講師からいただいた釣りの重り?の鉛はモミジの鉢の中。

 また取り出してやたらに根を刺激したくなかったので、他に何かないものかと近所を冒険していたら、100均にテープ状になったマグネットを発見。

 それを小さく薄く折りたたんで、鉢の隙間にセット!

 上手くいきました笑。

 しかも磁気の血行改善効果で樹の肩こりも治ってしまうという優れもの。

 しかし、ツクバネウツギは上の方に飾るより、地の方に飾って里の景色にした方がいきる、という講師のお話を聞き、確かにその通りだよなぁ、と納得しました。

 だって、私の左隣でひと際すごい飾りをしていた某先輩だって、この樹環七沿いに生えてるよ、とか言ってたし笑。

 そうそう、思い出した!

 くじ引きで飾る場所を決めた際、左隣が日本小品盆栽協会や清香会の展示でいつも素敵な飾りを見せていただいているK谷さんだと知った時には、さすがにちょっとビビりました。

 私、引き立て役~?などと笑。

 でもね、今思えばなかなか張り合ってたよね。

 う~ん・・・

 最後にあとひとつ反省。

 ツタと野麦の鉢の色が似ていたので、そこは口惜しかったです。

 どちらかを、何か別の鉢に移し替えるという手もあったのですが、どちらも樹と馴染んでいて、なんだか替える気になれませんでした。

 これらの反省点をいろいろ考えるにつけ、もっと展示に使える樹、草などの数を増やしていかないとなぁと思いました。

 でも、やれるだけやったし、楽しんだし、満足です。

 自分の思いとはそれとして、見ていただいた方々にもそれぞれ感じていただけたところがあったでしょうか。

 どこか小さなところでも、何かを感じていただけたのだとしたら嬉しいです。

 さて、来年の準備だ!                                

 


第36回 東京支部展 小品盆栽フェスティバル 終わりました

 本日で、第36回東京支部展 小品盆栽フェスティバルも終了しました。

 ご来場された方々へ、一会員として私からも御礼申し上げます。

 会場で、ブログを読んでるよと、気さくに話しかけてくださった方々、ありがとうございます。

 今年は1階で自作鉢を販売させていただいたわけですが、右も左もわからない新人のその手続きを代わってしてくださり、その他にもいろいろ気を使ってくれた盆栽大野さんにも感謝してます。

 疲れていたり、神経を張っていたりで、変なテンションのままの3日間、横で私のイライラする冗談にずっと付き合ってくれた小春ちゃん、ありがとう。

 いてくれたおかげですごく心強かった。

 応援に来てくれた皆さん、励みになりました。

 ありがとうございます。

 私に鉢作りを始めるキッカケを与えてくれた、私の鉢作りの先生、一蒼さん。

 初めての販売を応援してくれ、会期中もたくさんのことを教えていただきました。

 もっと面白いものが作れるように腕を磨きます。

 鉢を買ってくれた皆さん、改めて、ありがとうございます。

 会の皆さん、今年は会期中何も手伝えずに、すみませんでした。

 いつもの若手?グループの皆さん、どこかしらで気を使わせてしまっていたかもと、ちょっと気にしています。

 いろいろありつつ見事初展示を成し遂げた人、ベランダ工事の後すぐの展示を成し遂げた人、そんな若者?達をいつもサポートしてくれた、モノ好きで変り者の、何故か昔の事にも詳しい、妙に古い樹を持っている新人・・・

 皆さんのいてくれるおかげでたのしく遊べています。

 この3日間、あまりにも多く、感じること考えることがあって、考えをまとめることができません。

 いろいろな場面が断片的に頭の中でよみがえります。

 少し休んで、またゆっくり考えましょう。

 明日は少し、樹を見ながらボーっとしたいです。

     

    

  

  

  


支部展 初日

 今日は支部展の初日。

 私は売店の方にいて、なかなかゆっくりと展示の方を見ることはできません。

 でも、合い間を見てチョロチョロ見てたのしんでいます。

 今年初展示の方は5人くらいだったでしょうか?

 皆さんそれぞれの趣向がもう表れていて、とても面白いなあ。

 ベテランさんにはベテランゆえの良さがある飾り。

 T田さんのチリメンカズラの幹のカサカサな感じ・・・古さってすごいなぁって思います。

 でも、新人には新人なりの良さ。

 頑張ってる感。

 それが良いんだと思います。

 昨日搬入現場に現れた某女将も、ひとりごとのようにつぶやいていましたっけ。

 賞があるわけでもない「遊び」なんだから、ほどほどで楽しくやれば良いのよ、って。

 一部で展示1年生がかかる特有の病気についての話もあるようですが・・・あの知恵熱は成長期の子供の成長痛みたいなものかしら笑?

 得体の知れないヘロヘロ感をしっかり味わいながら、皆さん最後までたのしく過ごして下さい。

 私もまた明日、小春ちゃんの空腹と退屈の憂さ晴らしのイジメに耐えつつ、がんばろうと思います。


明日は支部展の搬入日

 とにかくこの数カ月、突っ走ってみました。

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 ↓

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 結果、たくさんの焼き損じを作りましたが、いろいろ身に付きもしました。

 今まで作った鉢を自分で見渡して、どうでしょう。

 駆け出しなりの面白いもの、少しは作れたかしら。

 出来はどうあれ、今までやり切った感もあり、今後の目標もでき、うんうん、販売に立つ前にもう満足しちゃった。

 なんてね。

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 変な鉢が多いですが、笑って許してください。

 明日は搬入日です。  


モミジさんは困ったちゃん

 さてさて、私の属する日本小品盆栽協会東京支部の年に一度の展示会、第36回東京支部展小品盆栽フェスティバルもあと数日に迫ってきました。

 2回目の支部展展示参加となる今回は、山の上に吹き流されたモミジを、その麓には杉を配して、ぼんやり、谷から里へ景色が続くイメージで組み立ててみたのですが・・・

 しばらく前、モミジの葉の先端がチリチリと茶色くなっているのに気付いてしまいました。

 「う、うそ~!!」

 クソ暑い8月なのに私、凍りましたよ。

 私はまだ歴も浅い初心者。

 そうそう他に代りの樹があるわけでもないのでとても落ち込みましたが、なってしまったものは仕方なく、その時は十字を切って盆栽の神様に祈るだけでした。

 「良イコト、アリマスヨウニ・・・」

 そして今月、チリチリがさらに少し進んでいるのに気付き、現実を受け入れ、今年の展示の使用は諦めました。

 2センチちょっとの鉢に入り、置き場所としては朝からお昼くらいまで陽の当たる風通しの良い場所で二重鉢。

 一応気を使っていたつもりだったのですが、それでも駄目なのね。

 

 年に一度の出番の時くらい逆にこっちに気を使って、もうちょっとがんばってくれたっていいのにね。

 チリチリしちゃって、だらしない。 

 しかしながらなんとも、棚を見渡せば全てきれいな葉のままで残っているモミジなどはほとんどなく、多かれ少なかれどこかしら痛んでいますね。

 だって、あんな薄い葉ですもの。

 来年は、その中でも葉がきれいに残っているモミジの多い置き場を使いましょう。

 やっぱりモミジは難しい。

 でも、いいんだなぁ。

 これでまた目標ができました。

 いつか、きれいな葉のモミジを9月に飾りましょう。

 みんなも一緒に、ね!(←?)

 ところで、差し迫った問題として、モミジの代わりをどうすれば良いか・・・

 しずかさんの記事に、今年もとてもステキなお席だとか書かれてしまっていますし・・・

 あ~困った!!

 実に困った!!

 このまま何もかもを投げ出して、どこか遠くへ行ってしまうというのも手です。


呉須で絵を描く

 先日、ちょっと呉須のお絵描きをテストしておきました。

 この冬あたりから少しずつ鉢にお絵描きも試していきたいので少しだけ絵具を揃えておいてあったのですが、今はそれどころではないので絵具はしまったままでした。

 テストピースに絵を描いて透明釉を掛けて、先日の焼成ついでに窯の中へ忍び込ませておきましたよ。

 さてさて、では何を描こうかと考えたのですが、呉須の発色を見るだけですので、とりあえず私が一番得意としている鳥獣戯画的なもので良いかな、と。

 そうと決まればチョチョイのチョイで、サ~ラサラ。

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 こんな感じね。

 ちなみに焼成後は↓

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 勢いもついたところで別の種類の呉須を。

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 頭がとんがったドラえもん。

 (若干目がやばい)

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 こちらは少し薄かったのと、透明釉に絵が埋もれてしまった?

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 まだあるぞ。↓

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 これ等の粘土とこの透明釉の組み合わせは、細かく貫入が入ってしまうようです。

 まあまあ、このへんは時間がある時にでも、ゆっくりやりましょう。

 がんばって、盆栽界でドラえもんを描かせたら私の右に出る者なしと言われるようになるんだ!←?


タグ:鉢作り

鉢郎君の新しい帽子

 ご無沙汰したね。

 僕、鉢郎っす。

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 以前と雰囲気変わったって?

 なになに、まこっちゃんがバイキング仕様の帽子を作ってくれてね。

 だったらヒゲとか生やしたほうが絶対似合うなんて思ってヒゲを生やしてみたけど、実際バッチリだね。

 もう、テンション上がる!

 フィヨルド、最高! 

 で、まこっちゃんは現在最後の素焼き中。

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 今週中に釉掛けと本焼きをこなすつもりで、毎晩富士ソバばっかり食べてるよ。

 食生活が乱れたか何だか知らないけど、顔にできもの作ってるし。 

 あの人は昔からそうだけどさ、こういうことになるとギリギリまでねばろうとするから、見てて痛々しいよ。

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 だけど、何も言わない。

 本人もわかってるんだよね。

 きっとそうしないと収まりがつかないんだ。

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 ま、あんな馬鹿は放っておいて、このバイキングの兜型の帽子を紹介しよう。

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 どうだい?

 とびきり小さいけど、猫足型の角飾りがよくできているだろう?

 黄色い釉薬を掛けるらしいけど、ちゃんとできるのかどうか、僕には疑問だね。

 彼、失敗したら泣くかもよ。

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 だけど、変になぐさめたりすると不機嫌になるんだ。

 「君に何がわかる!」

 ってね。

 ほんと、おめでたい奴だよ。

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 勝手になさい!


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