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大晦日の町を、人目も気にせずホットパンツで駆け抜ける。

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 樹をしまってある発泡スチロールを開けていたら、イソザンショウの芽が伸び始めているのに気付きました。

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 鉢裏を見たら根っこも動いているみたいです。

 暖かいところの樹と思っていたのですが、この樹種はよくわからないので、見なかった振りをしておきました。

 東京支部の交換会までは出品する鉢を作るので忙しかったのですが、それも終わり、その後は暇つぶしにサザン・バーバリアンチックな皿鉢を中心に、お正月恒例の七輪焼き用のゆるい形の鉢を成形して寂しさをまぎらわせていました。 

 今日出来上がった帯縁の皿を重ねてみたら、きれいに重なって、それがちょっと気持ち良くて、胸の奥がちょっと暖かくなりました。

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 この幸せをあなたにも分けてあげたい。

 基本、七輪用には汚く?焼けたほうが良くなるだろう物を作りました。

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 松柏の寄せ植え用に、こんなのとか。

 針金を通す穴しか開けていませんよ。 

 ところで、ぼちぼち名品展の季節がやってまいりました。

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 第43回 全国小品盆栽名品展

 2014年1月10日(金)~12日(日)

 午前10時~午後4時(12日は午後3時終了)

 上野グリーンクラブ(2階展示場)

 入場無料

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 そして、43年目の名品展に、この会に入って4年、来年で5年目の私も参加させていただくこととなったのです。

 自分には遠い世界だと思っていましたが、先輩から声を掛けていただき、これを断ったら乙女がすたると、意を決しました。

 名品とうたう展示会に私なんかがまぎれ込むのは、上流階級が集う仮面舞踏会に鼻メガネで参加するくらいの気持ちですが、きっと初めはみんなそうさ(そうだ、そうだ)。

 鼻メガネ、万歳!!

 そういえば、私が仕事先で仲良くしている、私とダメ人間仲間の、少しだけ年下の女性が、この前、出勤そうそう私に、

 「朝から怒鳴りつけてきちゃった」

 と話しかけてきました。

 話を聞くと、エレキ自転車で出勤途中、教習所の車で生徒さんがクネクネの道をゆっくり走っていたんですって。

 そうしたら、後ろから来た車がじれったそうに、かなり車間を詰めて走って意地悪をし続け、それがひどかったらしく、見かねたその友達は、後ろの車の運転席の女性を鬼の形相でにらみつけ、これはただごとではないと感じた女性運転手が、

 「な、何か・・?」

 

 と窓を開けると、友達は、

 「初めはみんな初心者でしょっ!!」

 と、ひとこと怒鳴りつけてしまったそうです笑。

 そんな話はいいとして、とにかく、決めたからには精一杯やらせていただきますよ。

 相変わらず古い樹はありませんが、その夢は未来の私に託すとして、自分で挿し木から育てた樹を中心に飾りたいと思っています。

 それが一番今の自分らしい飾りかと。

 え?震えてるって?

 武者震いさ。

 そんな感じで、今年も皆様、お世話になりました。

 こんな内容の薄い、読んでも何ひとつ得のない盆栽ファンタジー小説を読んでいただき、毎日罪悪感にかられています。

 さあ、次の更新は、ついに最終回!!

 そのタイトルは・・・

 「お正月に盆栽全滅!? まこっち、危機一髪!!」

 です。

 あらすじとしては、お正月の朝に、ついに本当に魂の盆栽名人となった夢を見て上機嫌のまこっちが、気分良く外の棚へ向かうと、可愛い盆栽たちがすべて枯れているのに気付き愕然とします。

 今まで過ごした樹との日々が走馬灯のように思い出され、そのまま力なく膝からくずおれるまこっち。

 そこで本当に夢から覚めるという、こてこての夢オチです。

 おたのしみに。

 さらに、ついに私のブログがジブリ映画となり、お正月そうそう公開されます。

 名品展の会場を怒り狂ったオームが走り回ったり、交換会で一本の樹をめぐって飛行機乗りのブタとまこっちが殴り合ったり、盆栽棚の奥からまっくろくろすけが出て来て、まこっちが石灰硫黄合剤をまいて真っ白にしてしまうシーンだとか、猫バスに乗って盆栽園を回る遠足とか、見所満載です。

 ではでは、良い年をお迎えくださいませ。


何がどうなってこうなったのか・・・

 今年もあとわずかです。

 お正月恒例の七輪焼きのために、南蛮などを作っています。

 樹はもう今月中旬にはほとんどしまってしまったので、最近は水やりの回数も極端に減りました。

 本格的な冬ですね。

 樹をしまっている時にまた手にとってしまいましたが、以前から気になっているモミジがあるのです。

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 一体どうしてこんな足元になったのでしょう。

 自分でも最初の姿を覚えていないのです。

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 どうやら織姫か舞姫らしいので、自分で挿し木したものかと。

 でも、どんなのを挿して、どうやってこうなったのかがさっぱり。

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 とりあえず放置です。


タグ:モミジ

焼成第2弾の一部

 今回の焼成は、白い釉とトルコ青がメインでした。

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 チューリップ的な縁の猫足とか。

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 花カゴとか。

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 ひとつ、持ち手にチョウチョ(のように見えなくもないかも知れない物体)を付けたものは、トルコ青を塗っておいたのですが・・・良く言えば控えめで、悪く言えばパンチに欠ける。

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 今回のお気に入り。

 細い持ち手のスマートな花カゴ。

 この形はかなり楽しめると思います。

 また今度作ります。

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 で、トルコ青の丸鉢。

 この土と釉薬の組み合わせ、最近ちょっと気に入っています。

 白土よりも青に深みが出て、鉄が噴き出たところが赤茶色っぽくなります。

 今日はこんなところで、テキーラでも飲んで、早く寝ないと。

 明日の交換会、寝坊したらゲンコツくらいますから。 

 ひぃ!! 


タグ:鉢作り

焼成の結果と、日本小品盆栽協会東京支部の交換会のお知らせ

 今日はヒョウも降って、この冬一番の寒さに感じました。

 寒さも、熱さも、辛さも、一線を越えると痛み以外の何物でもないですね。

 寂しさも、悲しさも・・・。(どうした?)

 そんなわけで、先日素焼きした鉢の一部を本焼きしました。

 釉薬の溶ける温度の違いで本焼きを2度に分けることになったのです。

 今回は1230度辺りを狙った釉を。

 まず、赤土を彫って白土を塗ってルリ釉を掛けたもの。

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 これが、

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 こんな風になりました。

 良い感じです。

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 大いに満足です。 

 赤土の影響でルリ釉がとても濃い青で、白土を塗ってある文様部分は淡い青から白。

 イメージ通りに焼けました。                    

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 落款が少し釉に埋もれてしまいましたし、自分使いに丁度良い大きさですし、見本としてとっておいて、自分で使わせていただこうと思います。

 あと、赤土の上に白土を盛ったもの。

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 こちらはこんな感じに。

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 釉掛け、焼成自体は悪くなかったようです。

 もしもまた馬鹿な気を起こして再度同じような成形をするのなら、もう少し文様を上手く盛れるように、それまで滝にでも打たれて精神を鍛えておきましょう。

 そうそう、今月の23日(月・祝)、上野グリーンクラブ3階にて、日本小品盆栽協会東京支部主催の年に1度の交換会があるのです。

 場所代だってそれなりにかかるのでしょうし、今回は私、少しだけではありますが、自分の鉢を出して、会に恩を着せようと考えています。

 この鉢は出しても良いかな、と思っています。

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 落款が「言」じゃ高くならないし、「東福寺」にしておけば良かったかしら。

 ちなみに会費は東京支部会員は1000円で、支部会員以外の方でも2000円でお弁当と飲み物が付いて参加できます。

 午前10時にセリ順抽選で、抽選が終わり次第始まりますよ。

 ちなみに、同じ赤土でルリ釉のみを掛けたテストピースも一緒に焼いておきました。

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 赤土でルリを使ったことはなかったのですが、かなり黒に近い青ですね。

 あと、同じ土で白萩釉も焼いてみました。

 この土と釉薬の組み合わせも初めて。

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 花かごをひとつ。

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 少し流れやすい釉ですが、彫り込んである鉢ですので、それが逆に彫りを際立たせて良い感じです。

 この鉢も交換会に出そうかと考えています。

 今回、花カゴは私が使う草の鉢のサイズより少し大きめに作りましたので、基本、チームBにならなければ交換会に出すつもりでいます。

 あと、素焼きの段階で内側に少しだけ傷が入ってしまった、縁が2.5センチほどの小さな長方も一応焼いておきました。

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 焼いてみたら、案外良い感じ。

 焼いてみるものです。

 黄色く黄葉する雑木なんてどうでしょうか。

 キズものですので、自分で楽しく使わせていただきます。

 さらに、今回初めて使う緑釉も試しておきました。

 以前素焼きしてあった白土の小さな丸鉢に掛けたものは、ちゃんと釉も溶けて、問題無しでした。

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 この釉を見ていて思い付きました。

 以前から、白マユミに合う釉を探していたのですが、この釉なんてどうでしょうか。

 ちょっと試してみたくなりました。

 ただしこの緑釉、赤土に掛けると恐ろしいことになります。

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 サラダせんべいにクリームが掛かった「雪の宿」の、クリームの質感みたいになってしまいました。

 抹茶味みたいですが、食べたらタダじゃ済みませんよ。

 今回この釉薬をテスト無しで使ったもので、4鉢ほどお釈迦になりました。

 どういう理由でこうなるのでしょう。

 とりあえず、実り少ない我が人生に乾杯。

 そして、今は残りの鉢を焼成中。

 今回は少し温度が低めの釉で、1200度ちょっとです。                  


しょっぱいもののあとは、甘いもの。

 ・・・・・・寒さが強まってきましたよ。

 先日最近成形した鉢を素焼きしました。

 釉鉢用に赤土で成形です。

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 ここのところずっと朱泥で繊細な作業をしていたので、まずはとにかくフリーハンドの削りをしたい欲求が最高潮だったのです。

 しょっぱいものを食べたら甘いものが食べたくなるのだよ。

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 なのでこんな花カゴを。

 細い持ち手がチャームポイントです。

 削る際、ちょっと力んで折れてしまったらお釈迦。

 勇敢な私はそんな恐怖と闘い抜きました。

 草の細い軸が立ち上がる姿がきっと映えますよ。

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 こちらの持ち手はそこまで細く削っていませんが、遊びでチョウチョ(みたいな物体)を止まらせてみました。

 全体を白い釉薬で、チョウチョのところは別の色の釉薬でも掛けてみようかと考えています。

 それと、ただの丸鉢もいくつか作りました。

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 自分で使う鉢の数が全く足りていないというのもあり、樹や草に、気軽に使えるこんな鉢を少し作っておきたいと思っているのですが、そのために道具をいくつか作りました。

 エレキロクロを使わない私には必要なもので、おかげで作業が早くなり、丸鉢御殿が建ちそうです。

 丸鉢を作っていたら、相変わらずと言いますか、馬鹿なことを思い立ってしまい、丸鉢の側面に筆で少しずつ、ドロドロの白土を細く盛って、模様を書き始めてしまいました。

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 始めて10分も経つと、その作業を終わらせるのにものすごい時間がかかるのもわかるようになり、ちょっと嫌な予感。

 1時間も続けると、もう引き返せないところまで来ていて、そんなことを始めた自分に嫌気がさしました。

 自分はいつもそうなのです。

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 結局すべての模様を白土で盛り終わるのに3日かかってしまいました。

 おかげでデートを3つキャンセルです。

 それが終わると今度は、逆に模様を彫り込んで、そこに白土を塗ったらどんなになるのか気になってしまい、また気の遠くなる作業を始めてしまいました。

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 こちらは筆で盛った鉢の3分の2くらいの時間で済んだかと思います。

 この2つは、薄目のルリ釉を掛けて、白土の模様がぼんやり白く透けて見える感じの鉢のイメージで本焼きしてみようと考えています。

 うまくいくのかな?

 釉が厚く掛かり過ぎて、ルリで模様が埋まるだけで焼き上がったら・・・多分私、泣きます。 

 年内はもう少し釉鉢用の赤土を続けようと思っていますが、年明けくらいには、そろそろ久し振りに白土をやりたいです。


タグ:鉢作り

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