大人のお知らせ
私のソウルブラザーたちの週末の大人イベントを紹介させていただきます。
第64回清香会小品盆栽展
会場:東京都中野区新井5-3-5 新井薬師 大悲殿2階
会場:ギャラリーTUKASA
鬼面足でふざける
ふざけた鉢を作りました。
素焼き終了時の姿↓
無防備に笑っています。
誰かが来年のことでも言ったのでしょう。
ところで最近、大笑い、してますか?
こっちは縁側のじいさん?穏やかで、きっと豊かな知恵が。
悩み事を相談するのなら、この鬼に決まりね。
あ、髪形がおかしなだけで角のないただの人間を彫っちゃった。
毎度のことですけど、人間なんて鬼よりも鬼的だし?、ま、いっか。
恨むような目で、ものすごく怯えています。
見る角度によって表情が変わってくるので、見ていて飽きません。
自分で作っておきながらね。
私自身、子供の頃から自分に相反する極端な性格があるのを感じていて、穏やかだったり、残酷だったり、陽気だったり、暗かったり、神経質だったり、ずぼらだったり・・・その処理に随分悩まされましたが、そんな人間なので、大人のリミッターをはずして粘土をいじくるとこんなものが出来てしまいます。
今はただのふざけた鉢ですが、100年くらい残れば幻の珍鉢として皆が血眼になって欲しがる一品となること、間違いないでしょう、うん。
それで、これに透明釉を掛けて還元焼成しました。
すると青磁のような、青味がかった白になりました。
足ばかりが大きくて胴も縁もスッキリしたライン。
バランスが悪いですが、そういう大人びたことばかり感じていると退屈ですのでやめておきましょう。
こういう鉢は、子供のようにたのしむものです。
ちょっとカクカクした曲の懸崖でも植えればかなり面白そうです。
ツルウメモドキとか。
馬鹿な鉢ですので責任をとって自分で自分で使うつもりでいましたが、一木一草話に納める鉢の焼き上がりの数によってはこの鉢も出すことになるかも知れません。
その時は、笑って許してください。
初めて水盤を作る
風邪をひきました。
さて、ずっと前に一木一草話の女将から水盤を頼まれていたので、夏にお試しで3枚成形してみたのです。
1枚は焼く前に、乾燥の段階で曲がってしまったのでボツになりましたが、水盤という、底穴のない薄い形のものを釉掛けするのは初めてでしたし、とりあえず素焼きをして、先月、練習がてら焼いて、その塩梅を確かめてみました。
その焼き上がりを見て、やり方を修正して、先日、もう一枚焼きました。
焼き上がりが冷めるのを朝まで寝て待ったのですが、緊張で、寝起きの悪い私もその朝はガバっと起きて真っ直ぐ窯に向かってしまいました。
焼き上がりって、たのしみではあるのですが、だいたい、その何倍も不安があります。
今回は白土にルリ釉で、上面にはちょっと別の釉をたらして遊んでみました。
写真は実際の色とちょっと違って写っていますが、歪むことなく、テスト焼成で調整した点も吉と出て、釉も良い具合です。
横8.5センチ、縦5.2センチくらい。
上の面は・・・
うん、満足の結果です。
実物はもっと地味な色合いです。
裏側は、足の裏以外は釉が掛かっています。
落款は自分で作った凸のハンコでごんべんの「言」。
あ、「善福寺」って入れ忘れました。
ところで、釉掛け前にはこういったものの釉掛け用に釉掛けバサミを買おうかとちょっと考えていたのですが、ボチボチの値段なので、百均で代用品になるものを探し、結局、私が作るような多きさの水盤なら、氷をグラスに入れる、トングみたいなアレで十分なのがわかりました。
初水盤の焼き上がり。
出来が良いので自分で使いたいところですが、女将に年貢を渡さないと娘まで持って行かれるのでここはグッと我慢です。
用心のため、同じタイミングで釉掛けしたまま焼いていないものがもう1枚あります。
ちょっとたのしみです。
一木一草話
秋の豆盆栽展(伊藤屯洋鉢展同時開催)
10月25日~11月9日
この水盤がお店に並ぶことになるのかわかりませんが、とにかくいくつかは出すつもりで頑張っています。