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ピラカンサ



東京支部に入りたての頃、遠足で買ってきたものの挿し木です。
八房ピラカンサと書いてあったと記憶しています。
確かに普通のピラカンサと芽の出方が違い、そしてやたらとトゲが出る・・・

でも、今人気は小葉性のピラカンでしょうか。
小葉で花も良く咲くみたいですし。
真っ直ぐの棒から始めたうちの小葉性ピラカンは、いつになったら盆栽になるのか?

さて、こちらの八房のほうですが、今年は沢山咲きました。
去年もボチボチ咲きましたが、根を充実させるためにもう1年待とうと、全て実をとってしまったのです。
そのかいありました。

鉢は自作の試作品。
やたら派手な黄色で、棚で樹にうもれてもすぐに見付かります。

自分で焼いてみたいと思い、たくさん勉強して、試作して、やっと焼けるようになった色ですが、いざ使うとなるとその馬鹿っぽい派手さが私の羞恥心を妙な角度で刺激します。

実生の蹉跌2


少し前の写真になりますが・・・
くやしいことにどこの樹からかは忘れてしまいましたが、どこかしらの地植えの梅の木からとったタネを育てて、確か...多分7、8年は経っているはずです。

当然まだ花は咲きません。
花は咲きませんが、幹はすっかり荒れました。

私は自分の精神を底無しの虚無から守るため、この樹を松だと思って育てています。
何度か目を強く叩いてチカチカさせてから薄目で見ると、しばらくは松に見えなくもありません。

諦めるべき時が来たら、自分より若い人にそのロマンを託します。
2、3世代またげば、咲かないこともないでしょうよ笑。

実生の蹉跌

品種は忘れてしまいましたが、確か、アルプス乙女か秋映だった気がします。
盆栽人の八割方はリンゴの実生を経験しているそうですが、私もそのひとりです。

実生して10年ちょっと経っているはず。

多幹になり、実生とは思えない姿でしょう?
どうしてこうなったかはわかりませんが、鉢上げの段階からこんな足元になっていました。
初めてこんな足元になっているのを見た時の驚きは今でも覚えています。


幹姿が面白くなく、今年、全ての幹をバッサリ切り詰めた結果が今の姿。
たくさん胴吹きしました。


ところで、うちのリンゴ実生の最高齢は15年ほどですが、ひとつも花を咲かせたことはありません。
この樹も間違いなくあと5年10年は余裕で花が咲きません。
昔は、もしかして今年咲いちゃったりして!と密かに期待する気持ちがあったのですが、今ではそんな気持ちはゼロ。
役立たずどもは邪魔そうに棚の隅に追い遣ってます。

それでも、毎日水だけはあげるという。
虫がついたり病気になれば、面倒臭そうに薬をかけるという。

中高年夫婦の愛情とはこんなものなのか。

私は樹々に宇宙を灌水する

数年前、ご高齢になり退会されたHさんの棚で生き残っていた多肉植物をいただいたものですが、名前はわかりません。

今年になって初めて花が咲きました。
なんだかカラフル・・・


植物は、しっかりと長く光が当たってるのを葉で感じとって、その情報をフロリゲンと呼ぶ植物ホルモンが葉から移動して先端の芽へ伝えて花芽を作るスイッチを入れるんだとか。

日射しの強い所へ越してきてもうすぐ2年。
今まで咲かなかったものが咲いてきたのは、いよいよ極まった私の超人的な盆栽管理技術のお陰だと思いたいのですが、実際は、陽当たりが良くなったというだけか?

答えは「否」だ!
私は朝の水遣りの際にはまず空を仰ぎ、全身で偉大なる宇宙エネルギーを吸収し、そしてそのエネルギーをジョウロの水に放出しながら灌水する。

皆は樹々に水を灌水するが、私は樹々に宇宙を灌水する。

これが花芽形成には大切なのです。
えっと、多分。



挿し木の数だけ強くなれるよ

ちょっと場所に余裕ができたので、去年は沢山挿し木をしました。

良くなりそうなところ、増やしたい品種、試しに挑戦してみたもの、などなど。

挿しまくるのは楽ですし、発根したのを見るのも楽しいのですが、それを鉢に上げるのは時間がかかりますし、ちょっと面倒臭い・・・笑。


こちらは椿の出雲香。

挿したまま花を咲かせてしまいました。

挿し穂をとったのが花芽を用意した後だったのでしょう。

発根の具合はバッチリ。

これ以上余計な力を使わせないように、花は落としておきました。


それでこちらはロウヤ柿。

根の数は少ないですが、挿し木がうまくいきました。


「俺はさ、とにかく挿し木じゃ誰にも負けたくないんだよね」   (まこっち語録)


確か、花を咲かせたことのある枝を挿したものなので、花芽も持ちやすいんじゃないかと期待はしています。



写真はありませんが、紅千鳥御殿を建てるために、モミジの紅千鳥の新梢も沢山挿しましたが、しっかり発根していました。

挿し木は着きにくいと聞いていたので得した気分です。

案外この木は挿し木も取り木も普通にいけるんじゃないか?

ただ、まっすぐ伸ばした新梢を挿しただけですので、これからの時間がかかりますけど。


これから、根の充実の加減を見ながら上を切り詰めて足元の節からの芽吹きを促し、吹いた芽に芯を立て替えて第一曲を作るという、まともな人間なら選ばない馬鹿らしいスタイルでおおいに人生を浪費していこうと思います。


いやいや、毎年のことですが、芽吹きの時期の紅千鳥はきれいです。


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