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水盤、焼成失敗。

 東京支部の12月の例会でやるビンゴ大会用に、私から何か寄付しようと水盤を作っていました。何故水盤にしたかというと、樹を入れておくものでもないので、納涼展、支部展で使ってたっぷり遊んで欲しいという願いと、あとは単純に私が作りたかっただけということです。

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 久し振りにしてはキレッキレの成形で調子に乗っていたのですが、焼成で欲をかいてミスしました。

 「せっかくだから総釉で」なんてノリで、トチと呼ばれる針の台を使って、足裏含め全面に釉が乗っているゴージャスな仕上がりにしようとしたのがミスのもと。完璧だった成形が焼成で思い切り歪んでしまったのです。

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 今のところ、普通に焼成していたら...と考えるとつらくなるので、無理矢理、百人一首を暗唱して気を逸らしています。


 というわけでもう一度成形から再スタート。間に合うかどうかはわかりませんけれど。


 当たり前のことですが、人にあげる前提で好きなものを作るほうが、売るために作るより楽しい。最近は家で事務仕事や調べものも多いのでついついそちらへ時間を割きがちですが、「会のため」という自己満足な大義のもと、好きな焼き物を自分へ課題としてやらせるというのは、なかなか楽しいものだとわかりました。


 ちなみに今回の水盤は、赤土に瑠璃ともう1種別の釉を上掛けして焼いています。

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コーヒーフレッシュ鉢よ、永遠なれ!


 ここしばらく週末の用事も多く、疲れがたまっていました。月始めに着いた通販の組み立てラックも箱から出さずにそのまま。

 人間、つらいとどうしても酒やドラッグへ頼りたくなってしまいがちで、ここだけの話、私もそのひとりなんです。やめたほうがいいとわかってはいるのですが、どうしても頼ってしまう、用養命田〇まさ〇や沢〇エリ〇と違い、ギリギリ合法なので許していただきたいのです。(最近毎日飲んでみていますが、なかなか不味い。。。)


 で、やっと休日。乗り切りました。

 

 というわけで宿題を済まさなくてはなりません。

 私は自分のひらめきに振り回されて生きる呪いをかけられているので、また変なことを思い付いて変えてしまうかも知れませんけど、ソクラテスさんから質問をいただいた「スジャータの下のもの」を含め、うちの棚の素材樹たちの環境について現状を記しておきます。

 

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 私のような小さな盆栽をやる場合、いろいろな点で最初からなるべく小さいところへ納めてしまうのが理想で、そのほうが繊細な樹になります。根を走らせば芽も走り、小さい樹のバランスはすぐに崩れます。

 そこでコーヒーフレッシュ鉢の登場です。コーヒーフレッシュの容器は小さくても水持ちが良く、本鉢に入れる前段階までの管理にちょうど良い、つまり、極小サイズのプラポット。

 草の株分けに使い、ある程度締まってきたところまで持ち込めば、あとは本鉢に入れるだけとなりますし、また、私は挿し木の挿し床にも重宝しています。

 挿し木するにしても、樹を入れるにしても、しばらくはしっかりと固定しておかないと良い結果は得られません。細い針金で樹を引っ掛け、針金の反対を底穴に通し、外を通って、容器の外縁を挟んでペンチやヤットコで固定します。


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 針金を通す底穴は底の中央に開けたほうが収まりが良いですね。千枚通しでも良いですし、私は100均でも手に入るデザインナイフを刺して回転させることで針金通し用の径の小さな穴を開けています。替刃式のを1本持っていれば何かと便利です。鉢作りでもかなり使います。



 そうやって使うコーヒーフレッシュを、私は冬にまとめ買いして用意しておきます。蓋をはがして、中の、よくわからない意味不明の液体を抜き、水抜きのスリットを入れる。

 この容器の場合、水抜きは、穴を開けるより切れ目を入れる感じのほうが良いと思います。切り込みは側面まで入れます。

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 私の場合は毎年「又枝切り」で鉢底の角にスリットを6~8本入れています。鉢底の角を挟んで切り込みを入れます。ちなみに、容器の側面を縦に溝が通っているものは、それに沿って根が動くため、根が鉢中をクルクルまわりにくいです。

 

 そんなコーヒーフレッシュ鉢はそのまま置いておいても、元来が軽いものなので風や水遣りですぐに倒れてしまいます。水遣り自体しっかりもらさずやるにはなるべく斜め上や横から水を飛ばす感覚でやるので、簡単に倒れます。面倒臭がって倒れたまま水遣りをしていると、やったつもりで掛かっていなかった鉢ができたりするものです。そういったことを避けるために、うちでは東海化成のTOプラグトレー128穴を使っています。

 

TOプラグトレー 黒 128穴

TOプラグトレー 黒 128穴

  • 出版社/メーカー: 東海化成
  • メディア:


 こちらは様々なサイズの穴があるセルトレイで、素材にまあまあの固さがあり、そこが良いです。

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 プラグトレーの穴のフチにちょうどコーヒーフレッシュ鉢の外縁が引っ掛かる形で、コーヒーフレッシュ鉢の底が宙に浮いた状態で収まります。結果、ちゃんとスリットが機能してさえいれば水はけに問題は起こりません。

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 例会などに樹を持って行く時には適当な大きさに切ったものをカゴの中に入れて、鉢の転倒を防ぎます。

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 ただ、ここに樹を長期間放置してしまうと結果こんな根が生まれてしまいます。

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 プラグトレーの中を根が降りて行って、着地。その軌跡が根の形に。しかも鉢内は元気に根が張って、容器が縦に裂けてしまいそう汗。


 そして、その下に敷いてあるのが稚苗用育苗箱。プラグトレー自体に固さはありますが、移動させるために持ち上げる時など、重みでしなるので、育苗箱ごと運びます。



 多分この商品がうちで使っているのと同じものですが、農業資材.comは楽天もAmazonも法人向けになっているみたいですね。

 モノタロウ(https://www.monotaro.com/g/04142860/)では普通に扱っているようです。ただしどこも、「用途以外の使用はしないでください」とのことです笑。


 そしてうちでは鉢に入れた樹はこの育苗箱の上に置いているのですが、その際に、この育苗箱の床にシンクまわりの防水などで使うアルミテープを貼っています。アルミテープも100均で手に入ります。

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 先月の写真を使っていますが、背景の育苗箱の床が白く見えているのはアルミテープが光を反射しているからです。どれだけの違いがあるかはわかりませんが、下からも光を当ててたっぷり光合成をして欲しいという盆栽民族の永遠の「祈り」を形象化しました。


 「でも、水抜きの穴、塞がらね?」となるのですが、私の考えは逆で、一気に水が抜けないようにわざと塞いでいます。塞いだ後に必要な場所に必要な量だけ竹串で穴を開けてます。1度の灌水で鉢の中までしっかり水が通るように育苗箱の中に一時的に排出しきれない水がたまり、ドブ漬けに近い状態になり、その後ゆっくり排水されるように調整して穴を自分で加減しています。


 とりあえず今回はこんな感じでまとめてみました。盆栽会にいて思うのは、皆さんそれぞれ生活も棚環境が違うので、それぞれの環境とライフスタイルに合わせて棚をカスタマイズしているということです。毎日向き合う盆栽ですから、陽の当たり具合、風の通り具合なども考え、なるべく自分に合った管理のスタイルを見付けたいですね。

 そうやって棚や管理方法をカスタマイズしていくこと自体も私にとっては楽しい遊びのひとつなんだと思っています。頭を動かしている気になっているのが楽しいのです。←?

 

 何かの参考になればと久々に画像やらリンクやらをペタペタ貼って疲れましたので、今回はこの辺で。ソクラテスさん、きりんたさん、いかがだったでしょうか。

 しかし、盆栽という狭い趣味の、さらに少数派の極小盆栽の、これまた個人的な棚環境という、一体こんなにも求められていない情報など発信して、誰にどんな得があるのか。世界平和のために、私にできることは他にもあるのではないか?

 

 。。。思い当たらないので、とりあえず一生懸命コーヒーフレッシュ鉢を作り貯めます笑。


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