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三度栗の芽吹き~開花

 小さな実のなる栗を楽しんでいます。春から夏にかけて何度か開花期が訪れるという、ちょっと変わり者の予感。

 まず、芽吹きの段階で不思議な感じに。

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 4月上旬。枝の先端から芽を吹かずに、枝の付け根から芽吹く。最初、枝の先が枯れてこうなったのかと思いましたが、間違いなく先端は生きています。また、枯れる直前の力無い樹が、先端から芽吹けず幹や幹に近い所からだけ芽吹くこともありますが、そうでもない様子・・・

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 4月下旬、開花始まる。

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 葉の脇から幼い花が出ています。春になり伸びた新芽の葉脇に雌雄別の花をつけるのだと思います。多分。

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 理解できないのが〇印の所。染井吉野のように、葉もないところでいきなり花が付きました。

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 んぅ。。。初めての樹種に、栗とはこういうものなのか、この栗がそういうものなのか、理解に困っています。

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 多分これは雄花になるのでしょう。

 栗の花が落ちる頃梅雨に入るそうですが、今からなんとなく、この栗には当てはまらない気がしています。

 

 増やす方法が接ぎ木と限られているので、今年実生した苗と、この栗とで、お互いの傷を合わせる形で接げないかと考えていますが、どうでしょうか。

 


 さて、明日もやるべきことを淡々といきたいものです。

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Andrea Motis & Joan Chamorro Quintet

 始めに断っておきますが、今日は昼間にさんざん盆栽で遊んだので、もう盆栽の話は書きません笑。夜は音楽を楽しむことにしました。

 は?盆栽ブログですけど、何か?(←コロナ疲れでちょっとおかしくなってる)

 【Andrea Motis & Joan Chamorro Quintet】





 ベースのJoan Chamorroという人は本国アメリカでも決して人気があるとは思えないJazzという音楽を、スペインはバルセロナを根拠地にして、才能あふれるたくさんの若いミュージシャンを育てつつ、おおいに盛り上げているようです。

 私は彼らをこの1~2年聴き始めただけで、しかも彼らについて語られる言語がカタルーニャ語やスペイン語もしくは英語で理解できる部分は多くないのですが、ライブ活動と共にこの10年ほどYOUTUBEへの投稿を続けてきたことが世界中の人に愛されるようになった理由のひとつようです。

 そういう私も、まだまだ幼なかったヴォーカル&トランペットのAndrea Motisの素直な演奏に心を奪われたのはYOUTUBE始まりでした。


 2012年ならまだ15歳前後ではないでしょうか。

ちなみにギターのCarla Motisは彼女の妹で、めったに笑わないという・・・笑

 主に演奏を共にするギターリストはJosep Traverというおじさんで、演奏中頻繁にまわりとアイコンタクトをとる陽気そうな雰囲気の男性。弾くギターはとても表情豊かで、バッキングだろうとソロだろうと引き込まれてずっと聴いていたくなってしまいます。


 ピアノのIgnasi Terrazaはピアノ脳の皆無な私にとっては異世界の存在。彼の感覚をそのまま味わってみたい。

 

 ソロの時、こうやってラインが別れていく感覚、素敵。

 Esteve Piはドラムも好きだが、渋いおじさんのくせにPiって名前がかわいくて好き。←?


 ここではボーカルのAlba Armengouや、ドラマーで言えばAbril Sauríという女性も若いのに多才で面白い。共にJoan Chamorroのもとで育っている。


 また、この前も貼り付けたトロンボーンのRita PayésもJoan Chamorroのもとで活動する若き才能。


  こりゃ楽しくて困ります。

 本当、嫌な時代なのは確かですが、塞翁が馬の話につけても物事は必ず多面的で、こういった海外の若き才能を居ながらにして感じることができるのは、今の時代に生まれて得したと思うところです。


 ほらほら、日本の盆栽会もスペインのおじさん方を見習って、若い才能を育てないと笑


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モミジ(紅千鳥、七五三)の取り木

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 大きな鉢の「紅千鳥」モミジ。芽出しの色の美しさはナンバー1。親木として買ってありますが、挿し木の成績に不安があるため取り木で勝負。1度に4か所、参ったか!←?

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 東京支部で某盆栽園に行った時に持ち帰った「七五三」モミジ。毎年花を咲かせる。たしか、園内に地植えされた親の実生と言っていたような。同じ園で買った別株は花をつけたことがない。

 放っておいても良くならない樹姿だったので、今年は取り木しました。




 日々淡々と、やるべきことを。

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【質問】コナラの軸切りについて 補足

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 このコナラにもアブラムシがついていました。

 

 2018年の秋に東京支部で大野さんを訪れた際に持ち帰ったコナラの実生です。5本寄せてあったのをばらしました。ポットの中にドングリの殻が残っていたので、おそらく芽を出したその年の秋にうちへ持ち帰った形だったのだと思います。

 次の年の春に直根を切り詰めてこのプラポットへ移動。

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 ドングリ(双葉にあたるところ)と繋がっていた所の下を根と言うのか茎(幹)というのか正確に知りませんが、コナラの実生の豆盆栽は、構造的な理由からドングリと繋がっていた所の下が幹になるような形になります。


 コナラを小さく仕立てていくのには、「先端を枝分かれさせる」というイメージだけではどうしても先へ先へ行ってしまいます。「剪定や葉切りで成長点を抑え、元の芽を動かす」というイメージが必要です。

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 幹元の芽ツボを動かしてそこまで切り詰めれば、またさらに元の芽ツボが動くこともあります。


 昔、里山に育つコナラは株立ちが多くあり、それは定期的に生活のため根元で切り倒すからだという話を読んだことがあります。

 切られた跡の芽ツボを動かし、それが再び幹となる。私たちも同じことをやっていますね。

 

 会員さんのコナラ。

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 おそらく丸印の辺りは芽ツボかと思います。まずはこのあたりの芽を動かすことが目標です。年内は、先端への力を抑えつつ元の芽の動きを待つのが、地味ですが一番良いかと思います。今葉のついている先端は将来まず使いません。


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アブラムシ

 ふと気付く。

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 ついにアブラムシが動き始めました。

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 少なければ筆で掃き落とすだけですが、どうやら棚全体的にいそう。

 そろそろ一度、薬をまいておこうと思います。

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【質問】コナラの軸切りについて 後編

 さて、今回は前回「【質問】コナラの軸切りについて 前編」で記したやり方の実践ということで書いてみますが、今手元に今年のコナラの実生はないので、たまたまあった?ドングリのボスみたいな存在、食用の「栗」でやってみましょう。

 何故そんなものがあるのかちゃんと説明すると、品種ものの「三度栗」を接ぎ木して増やす台木にするためです。なので、良い足元を作るという意味では良いですが、低い位置に節を作るという意味では必要ない作業ですね。でも、せっかくなので。

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 赤い芽が水苔から顔を出しています。芽が伸びる前に掘り返して作業するのが大切です。

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 ちなみに今回の実生は水苔と桐生砂2種類でやっています。

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 水苔は、春に掘り返して実生を取り上げる際に楽です。ちょんと上向きに出ている赤い部分が伸びて軸になっていくところですね。芽先も根も栗の中身とつながっていて養分の供給を受けているのがわかります。

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 この栗は良い曲がついていて、細根もバランス良い感じですので、将来の根張りの箇所でスパッと切ってしまいます。それを鉢に入れて固定しなくてはならないのですが、食用の栗はとても大きいので・・・

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 ガムテープで鉢に固定してしまいました笑。小さい実の樹種ならボンドでも可能ですね。とにかく、根が土の中で動かないように固定します。

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 そうして、乾かないように一応水苔を載せておきましょう。

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 こちらは若干細根が少ないですが、

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 しっかり蓄えられた養分を使って成長してくれると信じましょう。

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 自然についた曲を活かせるように直根を切り詰めます。

 この辺は平和な優等生たち。皆に曲があり、細根があるわけではありません。

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 コナラの実生でもそうですが、こういったまっすぐで上の方に細根がないものも当然出てきます。小さい盆栽では、真っ直ぐ寸胴な根を残すと、そこは幹になるので、いつまでもその雰囲気は残ってしまいます。

 今回は試しに根を残さず切り詰め、完全、軸切り挿し芽状態にしてしまいます。

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 何故そうするかというと・・・

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 最初に書いた通り、今回は水苔と桐生砂に栗をまいてまして、桐生砂のほう、こちらの成績が悪かったのです。悪いものが発生してしまったのか、多くの栗が発根前にダメになっていたようで、でも、それでも発根しているのも少しあったのです。

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 ただ、それらも根は伸びる途中でダメージを受けたようで、直根の伸びは止まっていました。

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 ただ、良く見ると、中にはその傷を修復してそこから新しい根を分岐させているものもありました。

 もっとわかりやすいのが前回載せた写真ですね。

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 傷を修復してからこれだけ発根できるのなら、細根を残さず切っても頑張ってくれるでしょう、と思ったわけです。


 今回は受けた質問に対応して栗の実生を作業しましたが、最初に書いた通り、これらは接ぎ木の台木にしてみます。上手くいくかどうか。そして、実際に接いでみるのは実の小さな三度栗。被害の多かった桐生砂の中を探っていたら、発根して、やはり根の先にダメージを受けた、三度栗の実が出てきました。


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 復活を期待してみましょう。


 というわけで、コナラの挿し芽についての質問を受け、諸々ひっくるめて小さな盆栽を仕立てる際のドングリの実生後の作業について、記事を2つまとめてみました。

 植物っておもしろいです。

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【質問】コナラの軸切りについて 前編

 会の方からメールにて以下のような質問を受けました。
実は冬にまいたコナラが芽を出してきて、軸切りにトライしたいと考えてます。先日、種から出ている軸をエイヤと根元から切って、ルートンを付けて差しておいたのですが、1週間で萎れてしまいました。(>_<)
 
まだ早かった?切る場所が違う?
 
あと、4本あるので、色々と試してみようかと思いますが、アドバイス頂けると幸いです。


 とても興味深い質問だと思ったので、こちらで改めてまとめさせていただきました。

 

 最初にですが、コナラにわざわざ軸切り挿し芽を試みる目的は、極小さなコナラを仕立てるためで、そのためになるべく低い位置で節を持ち、結果、そこで芽吹きや分枝が欲しいということだと思います。しかし、ドングリ系の樹は挿し木などの発根が上手くいきにくいところがあります。これには発根を阻害する、渋の成分であるタンニンが関わっているそうです。まずこの性質が前提になります。

 

 次に、発根にはそれなりの養分が必要だということです。発根しにくい樹種を挿したり取り木したりする時は、前の年からよく日に当て肥料もあげコンディションを良くしておきます。ご説明の作業は、通常発根しにくい樹種の、あまり養分の詰まっていない箇所を挿している状態と考えたほうが良いかと思います。では発芽の際にどこに養分があるか。見た目から言っても、当然ドングリ部分ですね。



 ドングリ部分はモミジの芽吹きなどで言う双葉(子葉)で、その役割は、植物本体が自身で光合成を行って自立成長できるまでの栄養分を供給することです(樹種によってはモミジのように供給が十分でない分を自ら緑色になって光合成して栄養の供給を続けます)。

 ご説明の作業は軸切りのようで、子葉部分を含めていない点で軸切りとはちょっと違うと思います。仮にやるとしたら、ドングリ(双葉)から出ている直根部分を切る形ではないでしょうか。

 私は、コナラの実生の際は、少しだけ細根を残して、できる限り直根を切り詰めます。曲を活かして、将来の根張とコケ順を考えて切り詰め、どれくらいの大きさの樹に仕立てるかイメージして最初からそれ相応の大きさの鉢に納めます。根は頼りない数でも、ドングリからの養分供給を受けて細根を増やししっかり育ってくれます。また、そちらに養分を使う必要からか、土中の養分を吸い上げる根が少ないからか、地上部の成長は緩くなりがちで、これも小さな樹に仕立てるにはかえって都合が良いです。地上部が抑えられた状態で止まれば低い位置に節は残ります。コナラなら後でその低い節の胴吹きを利用することもできます。

 こういった作業を「芽の伸びに勢いがつく前に」やっておくのが良いです。土の中で根が育ち過ぎると切り詰める量も多くなり、養分を無駄に使います。また、経験的に形も悪くなりがちです。



 コナラでは根を残さず切り詰める形ではやったことがないので結果がどうなのかはわかりませんが、今年の栗の実生のケースで、土の中で発根中に、おそらくまあまあ早い段階で直根の成長点が何らかのダメージを受けた苗が、傷を修復して、そこからたくさんの細根を出しただろう姿を見ています。このことから、たくさんの養分を備蓄している発根後間もない時期なら根を切り詰めていわゆる「軸切り挿し芽」状態にしても多くの発根を得るのではないかと推測します。

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 ちなみに、このやり方はイチョウの実生とも共通します。発根時にすぐ直根を切り詰めると、地上部は節の詰まった姿に、地下は側根が育ち、根張りが良くなります。タネは芽本体が振り回されない必要があるので、何かしらの方法で鉢にしっかり固定しておきます。

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 その後の仕立て方になりますが、コナラはまず第一として奔放な樹ですし、そこが個性ですから、あまり多くを求めず、つまり無理に針金で作らず、樹姿の流れだけは整え、ある程度あちらの都合に合わせてハサミで仕立てていくのがお勧めです。若木のうちはけっこう胴吹きもしますが、鉢で加減したとしても葉の大きさというのはそれほど小さくは締まりません。こういった性格を前提で仕立てていきます。

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 奔放なコナラを、それでも多少手なずけないと盆栽にはなりませんので、私は芽摘み・剪定などと並行して、枝の強さを調節するのに葉切りして、葉の表面積で枝ごとの差をつけます。


 というわけで、何か参考になれば幸いです。

 次回は、コナラではないのですが、栗の実生を同じテーマの実践としてアップします。


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