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夢陶さんの太鼓胴

 1月の名品展(全国小品盆栽名品展)で、盆栽大野さんのところで鉢を物色している時のことです。

 私は篠宮夢陶さんの鉢狙いでゴソゴソとケースの中までえっちらおっちらやっていたのですね。良いのないかなぁ...と思いながら。

 ちなみに篠宮夢陶さんの小鉢って、安いもので4、5千円くらいからなんですよね。私の頼りないおこずかいでは、そんなに何個も買えません。悲しい現実です。

 篠宮夢陶さんは古くからの日本小品盆栽協会のメンバーで、町直さんから鉢作りを教わったそうです。鉢作りはもうしてないそうですが、展示は現役です。

 私が大野さんのところで夢陶さんの鉢ばかりあさっているのを大野さんが気付いて、クスクス笑いします。

 なので、「夢陶さんの鉢に興味があって...」と私が言うと、

 「夢陶さんなら来てるよ」と大野さんが言うので、

 「え?じゃぁ、紹介してくださいよ~」

 と、そんな流れでたまたま居合わせた夢陶さんとお話することができました。

 その夢陶さん、黄瀬戸釉が大好きらしく、自分の黄瀬戸の鉢を大野さんのお店にあるのを見つけると、私のお買い上げストックで並べてある鉢の中に混ぜてきます笑。

 「黄瀬戸にはモミジが合うんだよ~。この鉢は良いよ」

 などと言いながら。

 最終的に、私の今回の狙いとは違かったので、

 「こんなに買ったらおこずかいが足りません!」と、

 中指を立てて遠慮させていただくと、何と夢陶さん、その黄瀬戸の鉢を、

 「じゃあ、自分でこの鉢は買い戻しちゃうよ」

 とか言って、ご自分で買ってしまいました笑。

 不思議な方です。先の国風展と同時開催の、グリーンクラブでの立春盆栽大市では、大野さんのところに4回来て、4回ともモミジを買っていったんだとか。

 やはり良い鉢を作る方は人と違います。ぶっとんでます笑。

 さて、よく吟味して、夢陶さんの鉢をひとつだけ選びました。

2011_0226_001523-DSCF6795.JPG

 縁が直径3センチほどの太鼓胴です。深さは足を含めて1.7センチ。しっかり使い込まれているようです。

2011_0226_001713-DSCF6796.JPG

 落款は鉢の内側にあります。水抜きの穴は小さいのが3つ。底の中心あたりが少し盛り上がっていて、そのふもとに穴が空いている形になっています。

2011_0226_001728-DSCF6797.JPG

 穴は足の裏側になっています。

 「この鉢にはひょろっとした赤松を植えたいです」

 と私が言うと、夢陶さん、

 「この鉢に赤松なんて、あんたは筋が良いね。」

 などと言って、若手を持ち上げてくれます。

 とにかく、良い鉢を手に入れました。今年の植え替えでの活躍が期待されます。

 また良いのが見付かると嬉しいです。

2011_0226_mutoukun-DSCF6798.jpg

 ....ついついこれ、やりたくなってしまいます。

 


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コメント 2

otama

最後の写真は夢陶さんに進呈すべきだと思いますよ(笑)。

それにしても良い鉢ですね~。

太鼓ってすごくゴツイイメージがありますが、
この鉢は素朴で暖かみがありますね。
それにこの鉢穴の開け方良いですね。
使いやすそうです。

来年の名品展でお会いできると良いなと思いました。
by otama (2011-02-26 21:04) 

まこと

otamaさんへ

 夢陶さんの太鼓胴、とても気に入っていますよ。
 「味がある」のひとことに尽きます。

 大事に使っていきたいです。

 最後の写真、可愛いでしょ?笑。
 
by まこと (2011-02-27 00:47) 

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