クチナシを植え替える
クチナシです。とても実付きの良い性です。とある兄貴からいただいた素材を親木にして、そこから挿し木で増やして仕立てています。うちでやっているのはこの性と、細葉くらいかな。
太らせる目的がなくとも、肥料をちゃんとあげたほうが仕立てやすい樹の部類になると思います。樹が小さい場合、実を成らすとやはり樹形を崩しがちです。私くらいの大きさになると、実を成らす用の樹形とか、樹形を楽しむ用の樹形とか、なんとなく意識して仕立てます。
クチナシは暖地性なので5月くらいを目途に植え替えていますが、今年は植え替え損ねてプラポットに入ったまま。調子も悪くないし、せっかくなのでこの鉢へ今植え替えてしまいました。秋の間しっかり養生していただきましょう。
【謝罪】春ニレ豆盆栽が可愛い過ぎてすみません。
というタチの悪いタイトルはおいといて。
さて、もう8月も終わろうとしていますね。7月いっぱい梅雨が続き、少し息を止めていればおのずと夏は過ぎ去ると自己催眠をかけていましたが、いやいや息が続かぬ。それなりにきついです、やっぱり。
そんなでも、9月になれば幾分違うでしょう。そう期待しましょう。
そんなこんなで私も46歳になりました。ついに40代後半の始まりです。
40代前半はけっこう大変だったけど、自分的にはけっこう突っ走った感があります。新しいことにも挑戦してきたし、後半もそれを活かして楽しくやりたいな。
こちらは春ニレ。英語ではJapanese Elmだそうです。鉢は自作です。ずっと興味は持っていたのですが、基本盆栽屋さんではあまり扱わないマイナーな樹種で、結局、山野草展でまっすぐポット素材を見つけたのが数年前。
まっすぐ素材でも、芽吹きも発根も良いので、挿し木から初めて3年くらいかな?どうにかこれくらいになりました。
いつもこの樹種は秋を待たずに黄葉しています。この鉢だけとかでなく、春ニレの鉢がすべて黄葉を始めます。これは北国気質でしょうか?寒冷地の樹です。
寒冷地の樹という点に加え、葉は、いわゆる秋ニレと言われるものより少し大きめです。小葉性のものもある秋ニレのほうが盆栽樹種としてメジャーな理由はそのあたりか。
親木にした数百円のポット苗も私のはさみマジックで盆栽の道へ。私には大きなサイズですが、こういう親木を仕立てておくと、結局、良く手の入った豆盆栽用の挿し木素材がとれるという理屈、届きますか?
この樹種は枝に翼ができるんです。それがニシキギとかのそれともまた違った、もっとコルクの肉厚感のある面白い姿なので、もし機会があれば手にしてみてください。
東京支部の方は言っていただければ増やしておきますよ。
そして2009年の春から始めたこのブログなのですが、so-netブログがこの前SSブログとなりseesaaブログに譲渡されて、とりあえずそんな中でも続けてきましたが、そろそろ引っ越しを考えています。今秋から年内を目途にどこかしらのブログサービスへ移る予定で動いています。
東京支部のHPで使っているワードプレスはいろいろできて頼もしいのですが、自分用にわざわざドメインやらレンタルサーバを用意するつもりもないので、もう少し快適で比較的自由度のある無料ブログを探そうと思います。
未確認実生物体(中国からのではない)
今年の春からずっと、これ何を植えたかなと、わからないものがありました。若干茎が木質化して固くなりそうですが、樹というよりか草の感じ。3つほど、小さなプラポットにきれいに植えられていて、挿し芽でなく実生した雰囲気。それが初夏に花芽をつけたわけです。
東京支部役員のZoom会議の参加者に軽く探ってみるも、反応なし。勝手に生えてきたものでないのはわかってましたから、毎日水をやりつつ、遠くなった記憶の糸を手繰っていました。
それで、最近やっと思い出しました笑。数珠さんごでした。
鮮やかな赤い実に惹かれていて、極小さなタネを試しに蒔いていたのです。
ジュズサンゴ
分布はアメリカ南部から中南米の熱帯地域に広がっていて、つまり寒さには弱いと。あの、空き地で太くて赤い茎に紫のブドウみたいな形の実を付けて大きく育つヤマゴボウと同じ仲間みたいです。日本には大正時代初期に渡ってきたそう。
正体がわかれば生育地がわかるし、そうしたらなんとなく育て方も目途がつきます。さて、赤い実が成るまで持ち込めるでしょうか?冬を生き抜いてくれたら何か適当な鉢に入れてみましょう。
YouTube:モミジ:片葉刈り / YouTube:ギョリュウ:その性格と幹作り
しばらくブログの更新を滞らせているうちに、YouTubeを2本ほど更新しました。
見にくい場合はYouTube直で → モミジ:片葉刈り
見にくい場合はYouTube直で → ギョリュウ:その性格と幹作り
しゃべるのは下手ですが、その代わり、けっこう良く眠れます。←?
先日、私のYouTubeをネタにしていただいている方にSNS上で恐縮されてしまい、逆に私のほうが、しゃしゃり出たことを恐縮してしまいました。ご存じのかたもいらっしゃると思いますが、昔、私は自分の親ほどの年の大先輩をこのブログで面白おかしくネタにしていましたから。
一番ネタにさせていただいた先輩、S崎さんはもう亡くなってしまいましたが。。。とにかく、なつかしい。
なつかしついでに話せば、盆栽を始めた頃は、講師のT屋さんの毎月の教室の音声を数時間分、録音させてもらって、それを夜な夜な聞いていました。記憶の中の教室で見た剪定の光景と、音源のハサミの音をリンクさせて...本当に理解したくて仕方なかったんですよね。盆栽の話だけでなく、文化の話とか、日本小品盆栽協会メンバーのエピソードとか、自分で調べ直しながら、たくさん聴きましたよ。(そして、T屋さんのハサミの音は実に色気があって、なんともよく眠れたものでした笑)
最近は、状況から私が例会の講師を担当することが増えていましたが、自分の未熟さを感じるばかりです。
久しぶりの更新。
随分と更新が滞ってしまいました。
新型コロナウイルスで第44回東京支部展も限定開催となったわけですが、初めての状況で見本となるシステムがなく、何もない所からの手探りの立ち上げで、その準備、応募の規定や方法、申込み用の書類やWebページを作ったりで手一杯の日々でした。
内容によっては不得手な分野にも集中しなくてはならないため、脳の変なところをフル稼働させることも多く、その点は頭の体操になった気がします笑。
というわけで、やっと今年の支部展の特設ページの開設が済みました。
今年は父の墓参りも行きません。そもそも自分はひとり遊びが得意なほうなので苦ではありませんが、やっぱり寂しい思いをしている人も多いでしょうね。母親には時々電話を入れています。
こんな風に特別な時代だからこそ、日々をなるべく丁寧に過ごしたいと、白ブリーフとティアドロップ形のサングラスで後ろ手に縛られながら女王様の足元でそう思っています。
はい。というわけで?今年の東京支部展は会員の皆さんが応募する盆栽写真で写真帳を作りそれを会員さんへ配布する形になりますが、Web上でも公開予定です。どうぞおたのしみに。