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引越しました

 ご無沙汰しております。
 毎日暑いですが、皆様、いかがお過ごしでしょうか?
 私はとりあえず生きてます。
 ただ、ただ、生きてます。

 そして、急に思い立ち、引越ししました。
 と言っても歩いて30分程の近所ですが。

 父親が少し弱ってきたと感じるところがあり、急に家を空けなくてはならなくなった時でも盆栽の被害を最小限に抑えられるよう、いずれは自動灌水をつけられるような場所を、そして、今までの日当たりの良くない場所での管理、樹作りは、工夫し尽くした感があり、これ以上を求めるならもっと良い環境に移るしかないと考えてもいて、そんな時に、自分にぴったりの物件を見付けまして、引っ越すことにしました。

 引っ越した8月2日は、猛暑日の続く厳しい気候で、また、家の荷物と盆栽を男二人でエレベータなしの5階まで上げるというハードなものだったので、樹の状態も把握し切れず、とにかく沢山枯らしてしまいました。
 一度にこれだけの樹を枯らしたのは初めてです。
 また、いきなり移った日当たり、風通しの良い5階の屋上という環境に、引越してしばらくは私も樹の環境を作りきれず、管理が追い付かず、これでまた樹を弱らせました。

 樹を枯らすことは誰でもありますし、それにつまずいているだけでは盆栽なんて続けることができないんだとは思いますが、やっぱり悪いことしたなって思いますし、声が出てしまう程ショックでした。
 樹を枯らしたらヘコんで当然ですし、逆に、枯らすことに慣れて、枯らして多くを思わない人間にはなりたくないです。
 でも、枯れた樹は戻らないので、枯らした原因を整理した今は、これからの対策のことだけを考えています。

 詩人のリルケは、「すべてに敏感で、すべてに動じない」という言葉を書いていますが、私の20代からの理想の心ですけど、40になっても、いまだに動じてばかりです。

 ハードな引越で腰を痛めた私はその後荷を解くことができずに過ごし、かといって段ボールに囲まれて過ごすのも苦痛なので、寝るまでのほとんどの時間を夜の屋上の盆栽置き場の椅子で過ごす癖がついてしまいました。
 風が通って涼しいのです。
 近くに高い建物もないので、時々、全裸になって盆栽と遊びたい欲求にかられます。
 樹と同じように、装うことのない姿で樹と向き合うことでわかってくることがあるはずです。
 一糸まとわぬ姿で樹と向き合うのは、変態趣味などではなく、盆栽人としてあるべき姿なのではないのかと。
 しかし一方で人の世のルールというものもあり、私はその中で生きていますから、間をとって、盆栽置き場にてパンツ一枚でこのブログを書いています。

どうか通報しないでください。

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