我等8人、aze号にて湘風小品盆栽展へ行く ~前篇~
日曜日、東京からaze号を出していただき出発した湘風小品盆栽展見学ツアー。
弱味につけ込まれ無理やり取りまとめ役を強いられた可哀そうな私も、袖なしのジージャンで、でっかいラジカセを肩に担いでガンガン鳴らしながら待ち合わせ場所へ上機嫌で向かいましたよ。
参加者がピックアップされると共に車内の人数は一人から三人へ、五人へ、六人へ、最終的には八人まで膨れ上がりazeワゴンは定員一杯。
道中は、例えば遅刻とか、そういったトラブルは全くなしに、aze号は地獄のハイウェイを時速100マイルで進むので、平和そのものでした。
会場が近付けば、いつしか大きな富士山が窓の外に。
「あ、燕渓陽山さん!」
頂の、雪で白くなったあたりに姿が見えた気がして、思わず呟いてしまいました。
途中、道がはるか彼方まで真っ直ぐ続き、丁度その先に富士山が大きくきれいに見えている場面は素敵でしたね。
車内では皆がハイタッチでしたよ。
小春 「富士山、イェ~!」
妹のほう 「めでたいイェ~!」
しずか 「3776メートル、イェ~!」
bon 「一、富士 二、鷹 なすびもイェ~!」
さてさて車が会場に着きますと、早速ハマさん、ネギさんの姿が見え、オロオロしている一同を中まで案内いただきました。
しかしですね、どうも約1名、私をやたら長い名前で呼ぶ癖がついてしまったようです笑。
そして会場内では、素敵なお召し物の椿さんにもご挨拶させていただくことができました。
身のまわりのお世話をさせていただくことで喜びを感じてしまいそうな、そんな高貴な雰囲気の方でした。
これからもよろしくお願いします。
それにしても、他にも随分とたくさんの方とお会いしましたね。
東京ではちょくちょくお会いする方にばったり偶然お会いした時には驚きました。
まさかここでお会いするとは・・・笑。
そうしてそれが
初めてお会いした方では相州御浦さん。
きれいな奥様と言うと喜ぶらしい奥様とお二人でいらしていて、なんとも素敵なご夫妻でした。
相州御浦さんの読み方がわからずに、勝手に「あいしゅうおうら=哀愁オーラ」さんと読んで納得しようとしていた自分が恥ずかしくなりました。
あと、ハマさんが馬に乗せて熱盆さんを連れて来てくれました。
活発そうで、エネルギーが溢れているような印象でした。
富士山にいるはずの燕渓陽山さんとも久々の再会です。
確か、去年の秋雅展以来でしょうか。
お互いにブログ上でもそれほど交流しているわけではありませんが、何故かそれでも私にはお互いどこかでつながっている感があります。
そういえば、初めて東京支部展でお会いした時も第一印象が、なつかしい顔立ち、でした。
そして壱興さんとみさきさんにも清香会に続き、またお会いできました。
壱興さんのヘロヘロ感が私の、「守ってあげたい」感を刺激しましたよ笑。
みさきさんの声は、宇都宮の祖父の家の隣に住んでいたミっくんのお母さんの声に似ています笑。
だから何だって?
そんなこんなで会場は大賑わいでした。
たくさんの愛好家さんが集まり、危うく一体の巨大な愛好家さんに変身してしまうところでしたね。
展示席前で大人数の長話が始まってしまったりで、会の方にもご迷惑をかけてしまったことと思います。
この場を借りてお詫びいたします。
ハマさん、ネギさん、椿さん、会の皆様、大変お世話になりました。
またよろしくお願いします。
いただきもの、などなど。
この1週間程で、いろいろな方からいろいろな愛をいただきました。
私に必要なのは愛で、愛は永遠です。
気ままさんからは杜松という愛を、しずかさんからはいろいろな草という愛を、bonさんからはコガネシダという愛を。
そうそう、bonさんからは羊の形をした手作りパンまで。
あれね、相当美味ですよ。
この前東京にいらした気ままさんとお会いしたのですが、たまたま入ったお店がやたら可愛らしい制服で有名なアンナなんちゃらで、最初ちょっとドギマギしてしまいました。
お疲れのところ、わざわざ時間を割いていただきありがとね!
さて、10月にT屋講師の棚を拝見してから、もっと棚を整理しなくてはいけないと強く思っているのですが、それには何も考えずに増やして持て余している素材なんかをどうにかしなくてはいけないわけで、そんな理由で先日の東京支部の例会に要作り直し素材をいろいろ持って行ったのですが、嬉しいことに全ての引き取り先が決まりました。
引き取った方は、上手いこと作り直せなくて持て余すことになったら、まだ見ぬ後輩にでも託して下さいね笑。
そしてうちには人にはあげることのできないほど奇妙な素材がいろいろあります。
実生ロウバイ、実生リンゴ、実生梨、実生スモモ、実生&挿し木梅・・・一体いつ咲くの?
キンズは持っていないくせにポンカンやキンカンは持っているって、それでも盆栽人?
ツッコミどころ満載の棚です。
でもさ、夢は見ていたいじゃん笑?
今年はネジ幹目指してザクロもたくさん実生してしまいましたし、去年実生した2年目五葉もまとめてひとつの大きな鉢に植わっていたのを分けましたので、その分場所をとっていますね。
赤松4年目や小さな挿し木のウグイスカグラ、姫クマヤナギなんかもボチボチの数がありますし、少しずつ整理していかなくてはいけないのですが、何ぶんまだまだのものですので、もらっていただくにも気を使ってしまいます。
そして今年分の挿し床にはまだまだ未確認物体が・・・杉、マユミ、姫ニレケヤキ、織姫モミジ・・・
がんばって手を入れつつ、欲しいという方に引き取っていただきましょう。
おいおい、この上来年も実生するつもりかい、まことよ?
はい、しますよ。
実生は別腹ですから。
ほどほどにね。
樹を見ていて、これからの方向性が自然と感じれるようになってくると、来年が待ち遠しくて仕方なくなってきますね。
早くモミジのハカマを脱がして、思い切りはずかしめてやりたいなぁ。
落葉も始まり、いろいろなことに思いを馳せるダメ人間なのでした。
日本小品盆栽東京支部11月の例会だとしたらそうかも知れない
先日の日曜日は東京支部の例会でした。
窓際には講師のT屋さんと、恐らくS崎さんのものだったのでしょう、いつものように樹が飾ってありました。
恐らく、と言いましたのは、実は今回は私、何かとバタバタとしていまして、そちらの飾りを見るタイミングを逃してしまったのです。
残念・・・!
というわけで、講師の飾り。
左の大文字草・・・
小さいのにちゃんと花が咲いていますね。
何故うちのは咲かないのでしょう。
中央はニレケヤキ。
講師は極小葉のニレケヤキもやっていますが、これは普通のニレケヤキ。
この樹が朝、とてもきれいに紅葉していたので持って来てくれたのです。
普通なら黄色くなって終わりの葉ですが、縁に赤がさしています。
これがなんともきれいでした。
その日自分の棚で良い感じになっていた樹を持って来て教室に飾る・・・これは私の大きな目標です。
S崎さんなんて毎回飾ってくれています。
私もいつかはそうなりたいのです。
憧れちゃいますね。
右のはサンザシ。残念ながら実は着かなかったそうですが、紅葉がとてもきれいでした。
以前からこの樹は教室で見せていただいていますが、私、この樹好きです。
そしてこの鉢がまた素敵なのね。
実際間近で見ると良い感じに古く落ち着いた色合いになっていて、うん、シブかわいい。
そうそう、講義の冒頭で講師から、「かわいい」というところから盆栽を出発していただいて、それは良いんだけれども、いずれその先へ行かないと盆栽人とは言えないので、そこまで目を肥やしていただきたい、というお話がありました。
仮に世界へ出て、「盆栽を教えて下さい」と言われた時に、「かわいい」だけで終わらずに、日本の盆栽は「わび・さび」なんですよと話していただきたい、と。
中村是好さんもよく、「わびさびありて」ということをよく言っていたそうです。
「花も紅葉もなかりけり」かぁ・・・
わびさび。
わかるようでわからないようで。
今、「kawaii」の文化が世界で人気ですが、日本の文化にはわびさびがあるということを世界に広めてもらいたい、とのことです。
どうですか、わび・さびって、自分の感覚にあると思いますか?
日本人の体は7割が水分で、3割がわびさびなんですってよ?
そして講師くらいになると、水分が3割でわびさびが7割です。
わびさびが過ぎて、脱水症状にならないように注意していただきたく思います。
そんな講師が絵を描く鉢の落款は「啄柿(たくし)」。
わびさびに関連して今回は、ある日本画家につけてもらったというその名前の意味を初めて教えていただきましたよ。
「啄」という字を調べてみますと、「くちばしでつつく。ついばむ」となっています。
残り柿をカラスがついばむ。
これが「さび」の世界なのですって。
なるほどなぁ。
わびさび・・・ジャパニーズカルチャーの深淵を垣間見た思いで私のジャパニーズソウルが震えました。
こうして基礎講座で盆栽の冬支度、教室で松柏類を中心に今時の作業を教えていただきました。
今回は冬に近い秋とは思えない程の暖かさで、それに加えてたくさんの見学の方もいらっしゃって、会場内はとてもホットでした。
例会がにぎわうのは嬉しいことですね。
今回もいろいろ気付かされたことがありましたが、それはまたおいおい記していきましょう。
昨日少し風邪をひいてしまいましたが、忙しさもそろそろひと段落しそうです。
イワシデの、ほんのり赤がきれい
どんより肌寒いかと思ったら、午後急に生温かい空気になって、レザーのホットパンツではちょっと暑いくらいでした。
うちではツタやハゼ、コマユミ、サルスベリなどの葉はもう真っ赤ですが、ひと際個性的な紅葉を見せてくれているのがこのイワシデ。
いくつかあるうちの、この、挿し木後とりあえず適当な鉢にいれておいたイワシデだけが黄色地にほんのりとした赤で、私の孤独をやさしくさすってくれるかのように癒してくれています。
日当たりのもっと良いところにあったものもあったり、もっと悪いところのもあったりしているのですが、赤が出ているのはこれだけ。
大抵は黄色。
これだけ、何故でしょうね。
来年からはイワシデはすべてこの樹があったところへまとめて置いてみましょうか。
この樹、剪定枝を挿しただけの棒ですが、私はシデ類が好きですので、来年からじっくり気長に作っていきたく思っています。
盆栽を始めた頃からシデは好きで、うちにいくつかありますが、未来の姿が見えるものをまだ作れていません。
ただ、最近少し感じる時があるのですが、東京支部に入ってから作り始めた木は、多くはないにしろ、素材でも少し未来の見えるものが出来るようになった気がするのです。
それ以前のものはいろいろ手をかけていてもなかなか未来が見えてこないものばかり。
馬鹿な曲げ方をしたものだと樹に謝りたくなったり。
その辺で、少しでも成長できたのかなと、嬉しく思ったりする時があります。
それにしてもこの樹もazeさんのイワシデのように、何十年かしたら幹が真っ白になるのかしら。
とても想像がつきません。
ベテランさんへの挑戦状
ひらひら付きの猫足に飽きた私、今度は極薄の短冊風長方に手こずっています。
とりあえず2枚作ってみました。
第1号。
足を入れて8ミリ、胴だけで6ミリ。
6.5センチ×2.5センチ。
第2号。
深さも大きさも、第1号とほぼ同じですね。
まだ盆栽を始めて間もない頃、大きな盆栽の展示会を見ていて驚かされたのが、薄い鉢に根がおさまっていたことです。
どうやったらそうなるのかと、不思議に思ったものです。
でも、樹が小さくなるとその分大きな盆栽と同じ感じで薄い鉢におさめるのは大変ですね。
そして管理ですよ、管理。
私のような初心者にとってはなおさらです。
でもベテランさんなら使いこなせますよね。
ふふふ笑。
この鉢は、ベテランさんへの挑戦状ですよ。
どんな釉にしようか考え中ですが、こういった形は細い木の寄せ植えなんかがとても素敵に見えるのですよね~
以前国風展で見た米栂の寄せ植えも焼き締めの奥行きの少ない長方に植わっていて、まるで木の根が地表に出る山道を歩いているかのような気分になれ、素敵でした。
飽きるまでもう少し作ってみるつもりですが、疲れるんだな、これが。
いろいろと気を使うのです。
1号、2号は落葉後のツンツンな枝を意識して鉢も角をとんがらせてみましたが、う~ん、どうなるのでしょう。
角がきついとそこの釉の乗りが悪くなってしまうので丸くするように言われていますが、これはこれでこのままいってみましょうか。
私としては是非欲しい形でしたので作っているのですが、果たしてこういうの、欲しい人っているのでしょうか。
あまり売られていないところを考えるとあまりいないのでしょうね。
以前一木一草話で短冊鉢について話していた際、初心者さんが実生木を寄せ植えにして楽しむのに人気がある、というお話を伺いましたが、厚さについて聞くと、やっぱり多少深さがあった方がいいわね、と言ってましたっけ。
気が向いたらもう少し深さのあるのも作ってみましょうか。
できれば焼き締めも・・・
そんなこんなの短冊鉢入門なのでした。
第40回 秋の横浜小品盆栽展
土曜日に、一砂会(日本小品盆栽協会横浜支部)の展示会、第40回秋の横浜小品盆栽展へ行って来ました。
去年一度行っている私としましては、ご一緒したしずかさんをエスコートしなくてはいけない身でしたが、逆にしっかり者のしずかさんにガイドされてしまい、危うく、
「ところでしずかさん、め、飯ゃまだかい?」
と志村けんみたいになりそうでした。
横浜。
路地裏育ちの私にとって、この町は何もかもが大きいです。
迂闊にハンバーガーとかを頼んだら、絶対にアメリカンサイズが出てくることでしょう。
一年ぶりの横浜が私達に微笑みかける中、みなとみらい線馬車道駅のモダンな赤レンガ内装の駅舎からすぐの会場に到着いたしました。
こちらの会は歴史も古く、サイズと言いますと東京よりも少し大きめが主流です。
横浜サイズ、などとよく耳にしますね。
それでも、なかには少し小さめのものもありました。
こちらは、お話によると元々もっと大きなものをやっていたベテランさんの席だそうです。
手前に赤松を持って来ますか。
地板が樹の影のようでステキです。
即売コーナーでは偶然にも、バスローブで葉巻きをくわえたハマさんとお会いし、お願いしてお買い上げの品物を見せていただきました。
こうやってお話を伺って、先輩が買い物の際にどういうところを見ているのか勉強させていただくのですよ、後輩諸君、いいね。
でもね・・・
私がキープしている樹をハマさんが見るなり、「またそんな樹を・・・」という感じで言われてしまいました。
(私らしい樹と言っていただいたのですよ笑)
最近東京支部の後輩数名にも私の樹選びを馬鹿にされ、いじめられています。
時々、遠くへ向かって叫びたい気持ちになるのは何故でしょうか・・・?
日本小品盆栽協会東京支部 11月の例会のご案内
11月20日(第3日曜日)、日本小品盆栽協会東京支部の11月の例会があります。
★午後1時半より
「基礎コーナー」
テーマ: 「冬越しの準備と寒さ対策」
講師: T屋氏
★午後3時から
「教室」
テーマ: 「冬の管理・松柏類を中心に・・・」
講師: T屋氏
会場: 杉並区立永福和泉地域区民センター2階、第1集会室(井の頭線・永福町駅下車、徒歩5分程)
井の頭線永福町駅改札を出るとすぐ頭上に、看板がありますね。
目指すは永福和泉地域区民センターです。そのまま直進ですよ。
最近新しくなった駅舎。そのまま行くと、左に折れます。
左に折れると右手にすぐエスカレータと階段があります。
ここを降ります。どちらを使うかは自由ですよ。
さあ、駅を出ました。
目印は「ボンシューズ」。このお店がやっているのを先日初めて見ました。
このお店に向かって左を走っているのが「井の頭通り」です。
ここを反対、「大勝軒」側に渡ります。信号は守りましょう。
大勝軒側に渡って右を向きます。
三菱東京UFO銀行の看板が見えますか?見えたらそのまま怖がらずに前進します。
もうすぐですよ。
少し歩けば酒屋の三浦屋さんがありますね。おっと、前を歩いているのは東京支部のS崎さん。
「こんにちは~」
さて、この三浦屋さんの角を左に入っていきます。案内の看板もありますよ。
ここまで来ればもう安心。曲がってすぐ右手に見えてくる建物が永福和泉地域区民センターです。
正面入り口はこちら。
中に予定表がありますので、会場を確認してみましょう。
会員でない方の見学も歓迎しております(当日会費500円)。
興味のある方、初心者の方、ご参加をお待ちしておりますので、お気軽にどうぞ。
12月の例会は、12月23日に東京支部主催の交換会がありますのでお休みです。
東芳会(日本小品盆栽協会武蔵野北支部) 小品盆栽展
少し前の話になってしまいましたが、5日の土曜日に東芳会(日本小品盆栽協会武蔵野北支部)の展示会へ、たのもう!道場破りに行きました。
去年は最寄のJRまで行って、そこからバスに乗って・・・なんて行き方をしたら、乗ったバスが今来た道をそのまま戻り、自宅のすぐそばのバス停を通って行って、とても悲しく孤独な思いで胸がはち切れそうになりました。
ち、、血が止まらないよ~
今回はお仲間2人と待ち合わせをしていたので、もうそんな人生の悲哀の深淵を感じている暇もなく、自宅近くのバス停からスタート。
なんともすがすがしい気分。
数分待つとバスがやって来て、私は誇らしげに乗り込むのでした。
バスの乗客の皆さんには聞こえない、レベルアップの音が、確かに私には聞こえましたよ。
さて、バスの中で手持無沙汰の私は相変わらず世界平和を祈ったりしていたわけでしたが、そんな私の慈愛の眼差しの端っこに、孤独のバイブレーションとでも言いましょうか、何かを感じたのです。
隣の席の足元に何かが落ちていました。
やくみ・・・
置いて行かれてしまったのだね・・・
かわいそうに。
さて、会場最寄駅の東伏見に新人3人で待ち合わせをしたら一人足りなくて、でも会場に着いたら一人多くなっているという、小学校の怪奇現象みたいなこともありましたが、無事到着。
会場ではお茶に柿やお菓子をいただき、その席で日本小品盆栽協会の会長O崎さんより直々に剪定の基本を教わりました。
新人4人でしっかり教わりましたよ。
Yさんがその日即売で買った姫柿の鉢を教材に、ここはこうしてね、とお茶受けの柿を食べるための楊枝を使って丁寧に熱心に教えてくださいました。
私ときたら会長がその楊枝を説明のために姫柿の鉢土に刺す度、後で忘れてそのままその楊枝を口に入れてしまわないかどうかと心配でそわそわしてしまいました。
これ、変わった茅舎石でした。
石の上に2軒の小さな家・・・崖っぷちに住んでいるかのような恐怖感を演出いたします笑。
そんなこんなでこの後新人達は新井薬師へ向かったわけですが、駅のホームでまた私の魂すなわち宇宙が、孤独のバイブレーションを感じ取ってしまいました。
おうおう、かわいそうに。
ウィンクなんてして、無理に元気そうに見せているところがなんだか泣けてきます。
悲しい時は、泣いてもいいんだよ。
第58回 清香会小品盆栽展
5日、6日と、中野は新井薬師の清香会の展示会へ行きました。
現会長A藤さんによると、なんでもこの会は昭和ひとケタ年から活動する、歴史ある会なのですって。
また別な方のお話によれば、昔は生花なんかも飾っていたちょっと変わったところもあり、東京支部で極小さな盆栽を飾ることを許されなかった時期はこちらの展示会に飾らせてもらっていた方もいて、そうこうしているうちに小さな盆栽に人気が出て来たのだとか(19XX年 小品の乱)。
清香会の展示会場はお寺だけあって、立派な欄間のあるお部屋の畳の上。
展示台の上に、青いフェルト(名前を聞いたのですけど忘れちゃった)を敷いて、その上に展示し、展示の後ろには屏風(同じく名前を聞いたけど忘れちゃった)。
和室でこう飾るのが昔からの飾り方なんですって。
それは置いておいても、樹と向き合うと自然と正座してしまい、そんな自分と樹との心地良い距離感・・・私のジャパニーズ・ソウルがラウドにシャウトします。
中央の菊花石。
水面に浮かんだ花のようですね。
石と言えば清香会のO兄さんに教えてもらって初めて気が付きましたよ。
確かこちらはみさきさんの盆栽師匠の席ですよね。
小さな松ぼっくりの横に穴のあいた石がありますでしょ?
この石の穴を正面から覗くと・・・
月が見えるのです。
素敵ですねぇ~、でも教えてくれないと気付かないよ~。
心得。
石に穴が開いていたら覗いてみるべし。
どれも写真で感じるよりも実際はもっと小さく、それでいて味わい深いものばかりでした。
会場には愛知の大物ボンサイスタ方もたくさんお忍びで?いらしていて、少しお話することができました。
皆様、こんな下品なくせっ毛とお話していただき、ありがとうございました。
うちから電車でたった10分ほどの土地に・・・ちょっと不思議な感覚でした。
もしかして、盆栽パワースポットって、上野でもなく永福町でもなく、あらあら代々木八幡でもなく、私のまわり?
そう考えて、ふと座禅を組んで軽く瞑想してみると、私は地上からわずかに上、宙を浮いているのでした。
清香会の展示会は秋と春の年2回。
見たことのない方には是非見ていただきたい展示会です。
秋雅展のわらしべ長者
3日の祝日に秋雅展へ行って来ました。
秋雅展では毎年入場すると抽選券をもらえるのですね。
その券を持って抽選会場に行き、クジを引き、当たると何かもらえるのです。
確か去年は会場内で使える金券だったような。
あれは良かったですね。
で、今年もクジを引きました。
そして当たりました。
手のひらに乗るのがやっとなくらいの馬鹿デカイ海鼠釉の鉢が・・・
正直もらって迷惑なものでして(実行委員会さん、ごめんなさい)、うかつに持ち帰れば我が家の狭い棚の隅で意味もなく放置され、時々うっかり蹴飛ばしては我が心は深い悲しみと後悔で満たされることになるに決まっているのです。
どうしたものかと困りながら、その馬鹿デカイ鉢を手に持って会場内売店を歩いていたのですが、途中、迷子の子のお母さんを探してあげたり、困っている老人を助けてあげたり、無駄なケンカをやめさせたりしているうちにドラマチックな交換劇が起こりまして、帰る頃には1個あるだけで邪魔な大鉢が、何個あっても困らない一蒼さんの小鉢に変わっていました。
ナイスです!
もう少し会場にいたら、もしかしたら最後にはいずれ東福寺になったかも。
そう思いもしましたが、人生ほどほどが肝心です。
ほどほどで切り上げ会場を後にして、M島さんとしずかさんというほどほどの方々とコーヒーを飲んでから帰りました。
(明日怒られるかな・・・笑?)
お知らせ
明日明後日と、ソウルフルな展示会がふたつありまして、その告知をしたら何かソウルフルなご褒美をもらるかも知れないので、下心ありきでお知らせいたします。
その1。
第58回清香会小品盆栽展
会期:11月5日(土)~11月6日(日)
午前10時~午後4時半
会場:東京都中野区新井5-3-5新井薬師大悲殿二階
主催:盆栽清香会
その2.
小品盆栽展
会期:11月5日(土)~11月6日(日)
午前10時~午後4時(6日は午後3時まで)
会場:西東京市富士町4-31-17 ギャラリーTUKASA(つかさ)
主催:東芳会(日本小品盆栽協会武蔵野北支部)
以上、下心からお伝えいたしました。