第58回 清香会小品盆栽展
5日、6日と、中野は新井薬師の清香会の展示会へ行きました。
現会長A藤さんによると、なんでもこの会は昭和ひとケタ年から活動する、歴史ある会なのですって。
また別な方のお話によれば、昔は生花なんかも飾っていたちょっと変わったところもあり、東京支部で極小さな盆栽を飾ることを許されなかった時期はこちらの展示会に飾らせてもらっていた方もいて、そうこうしているうちに小さな盆栽に人気が出て来たのだとか(19XX年 小品の乱)。
清香会の展示会場はお寺だけあって、立派な欄間のあるお部屋の畳の上。
展示台の上に、青いフェルト(名前を聞いたのですけど忘れちゃった)を敷いて、その上に展示し、展示の後ろには屏風(同じく名前を聞いたけど忘れちゃった)。
和室でこう飾るのが昔からの飾り方なんですって。
それは置いておいても、樹と向き合うと自然と正座してしまい、そんな自分と樹との心地良い距離感・・・私のジャパニーズ・ソウルがラウドにシャウトします。
中央の菊花石。
水面に浮かんだ花のようですね。
石と言えば清香会のO兄さんに教えてもらって初めて気が付きましたよ。
確かこちらはみさきさんの盆栽師匠の席ですよね。
小さな松ぼっくりの横に穴のあいた石がありますでしょ?
この石の穴を正面から覗くと・・・
月が見えるのです。
素敵ですねぇ~、でも教えてくれないと気付かないよ~。
心得。
石に穴が開いていたら覗いてみるべし。
どれも写真で感じるよりも実際はもっと小さく、それでいて味わい深いものばかりでした。
会場には愛知の大物ボンサイスタ方もたくさんお忍びで?いらしていて、少しお話することができました。
皆様、こんな下品なくせっ毛とお話していただき、ありがとうございました。
うちから電車でたった10分ほどの土地に・・・ちょっと不思議な感覚でした。
もしかして、盆栽パワースポットって、上野でもなく永福町でもなく、あらあら代々木八幡でもなく、私のまわり?
そう考えて、ふと座禅を組んで軽く瞑想してみると、私は地上からわずかに上、宙を浮いているのでした。
清香会の展示会は秋と春の年2回。
見たことのない方には是非見ていただきたい展示会です。