森の妖精
その方面の人たちから「森の妖精」と呼ばれる植物があるらしいという。
想像するに、緑色のとんがり帽子をかぶって、怒らすと小さな弓矢をかまえるような植物。
妖精マニアの血が騒ぐ情報を手に入れた私は、早速妖精探しの旅に出ました。
長い旅の果て、ついに、その土地の人々が風の谷と呼ぶ秘境でその植物を見つけ、インターネットで取り寄せました。崖を降りたり川を渡ったり、すごいがんばってゲットしました!
ツボミがついています。たのしみですね。ここからが案外長かった。少しずつ少しずつツボミが膨らんで、先日台風が日本を通過した日、ついに開花!
透明感がやばい。
真っ白というより、透明感。
ちょっと脚色すれば、病弱な女の子のような、儚げな美しさとでも言いましょうか笑。完全にうつむいた形で開花します。
さすが森の妖精。
都内でも青梅市の御岳山がレンゲショウマの名所だそうです。見た目通り、暑いところは苦手のようで、今時分は日除けの下でも葉が茶色く焼けます。
そして私はつぶやく。
一体どれくらいまで小さくできるのか、挑戦したい気持ちに嘘はつけないの。だって、豆盆栽人なんですもの。
第43回東京支部展 小品盆栽フェスティバル
納涼展③
T屋さんの飾り。
行くところまで行った果てに草飾り。
この日私から、姫立浪草と姫書帯草と石菖「隼」を差し上げたら、帰りに、飾られていた苔おとぎり草をいただきました。
お互いに極小さいものがテリトリーなので、あげたり貰ったりは、ほんのひとつまみでOK笑。
納涼展②
納涼展その②。
丁度金豆が咲いたもので、もう1席、飾らせていただきました。
知人からいただいたタネをまいて、4~5年といったところでしょうか。
昨年初めて開花し、今年は更に多く咲きました。
歳時記でいう、花蜜柑か笑。
三河八房モミジ。鉢を締め、葉が少し小さくなりました。
いよいよ裏方としての展示会準備もラストスパート。お金や備品の管理から係のお弁当の手配など、まだまだあります。そうそう、盆栽を空調の風から守るなんて繊細な仕事もあります。会場施設の空調の風が直接小さな盆栽に当たり続けないよう、目立たない形で風向きを変えているんです。
よく働く支部長さんですね笑。
納涼展①
今日は東京支部の納涼展。夏飾りとか、9月の展示会のリハーサル的な飾りとか、そんな盆栽飾りに囲まれながら、いつもの勉強会の会場でお菓子を頬張ります。
暑い時期の集まり。午前は雲があり多少過ごしやすかったのですが、昼にはギンギラギンに晴れて、皆さんひーひー言って会場に到着。残酷な神々の支配する陰惨な光景にかなり心配しましたが、無事誰も命を失うことなく、今日という日を突っ走りました。
私の夏飾り①
織姫モミジ、添配(蟹)、岩タバコ。
織姫や舞姫という名で出回っているモミジの出所を知るモミジ好きの先輩がいました。
織姫と舞姫は、同じ親木からの実生の兄弟木なんだそうです。その違いを説明していただきましたが、結局よくわかりませんでした。
多分、業者さんを含め、ほとんどの人がわからないのではないか?
蟹。沢蟹。
岩タバコ。舟形の鉢に入れてます。
例会から疲れて家に戻るといつも、やめたタバコが吸いたくなります。
岩タバコでいいから、吸いたーい笑。
つづく。
猛暑
梅雨が明けて、無慈悲な太陽のギンギラギンが僕たち私たちの街に容赦なく降り注ぎます。こんな恐ろしい気候なのにわざわざ熱いラーメンを食べる方。あなたは無慈悲な太陽のギンギラギンに加えて、無慈悲な店主の作るギンギラギンを食す。私には理解できない。
さて、先日会社の健康診断に行ってきました。以前ライブハウスの新宿JAMがあった辺りに検診施設が変わったことを思い出し、せっかくなので新宿東口から歩いて行くことにしました。20代の頃、一時期週2でその辺りまで通っていたので、その頃を懐かしんでみようかなと笑。
新宿駅周辺の雑踏に何故かひっそりと存在するこの緑道も、今はきれいめに直して、外国の観光客らしき団体も多く通りますが、当時は今より汚く暗かった記憶。あちこちで年をとった家なき子が寝ていました。
ただ、多少きれいめに直しても、出会う人々のわけあり感。やはり土地本来の妖しさは隠せてませんでした。
ちなみにこの緑道、一本脇へそれるだけで景色がガラリと変わります。
そんな道を抜け少し進むと、昔は、怖いおじさんたちが更に怖いおじさんを出迎えたりするような暗黒エネルギーマンションがありましたが、今はどうだろうと、歩きながら心がザワザワしましたが、あきらかに普通じゃない立ち居振舞いの大人が3~4人、歩道脇にたむろしていました。まだ暗黒エネルギーは健在なのですね。私は当然、目を合わせないようにドキドキしながら早足で通り過ぎました。
そんなこんなで健康診断を終え、いつもの通りゲンナリする検査結果を聞かされての帰り道。
たまたま通りかかった地元の公園にレア植栽のツリバナを発見。
以前登った山では、生えている植物の種類の少なさに驚いたことがありますが、街は実に、山よりも生える植物の種類が豊富です笑。