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急いでみても時間はかかる

 今日は朝から風が強く吹いて、千の天使がバスケットボールをしたまま吹き飛ばされていました。 

 最近鉢作りに関して、もうちょっと数を作れないものかと考えています。

 やっぱりちょっとした時間を有効に使うしかないのでしょうが、今日は試しにお昼過ぎから焼き締め用の薄い長方を急ぎ気味で作ってみました。

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 果たしてこんなことして自分にとって意味があることなのかわかりませんが、やっぱり無駄な時間をかけてばかりじゃ変わらないですし。

 そう、もっと手際を良くしたいのです。

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 そんなわけで集中です。

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 なんて言いながら、途中とあるお友達とメールのやりとりなんてしながらでしたが、だんだんと勢いがついて来て、もう止まらないとばかりに、丁寧に書いていただいたメールをさらっと短い返信で返してしまいましたら、

 「短か!!!」

 と言われてしまいました。

 悪いことをしてしまったと、そのあと飯が喉を通らなくなって現在に至ります。

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 私は取り立てて誰かから鉢作りの手順を習っているわけではなく、おそらく皆さん同じでしょうが、作りたい鉢をイメージして、どうやっていけばその形にたどり着けるか考えて、その過程に便利な道具を用意しているわけですが、その順序は曖昧だったり、考えながらだったり、そうなると毎回違っていたりもするわけで、それでは効率が良くならないと、しばらく前からその手順を整理してきています。

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 基本作ることがたのしみの私は、性格的に、必要に迫られたり、意識しなくては効率を考えるまで行けません。

 かといって、そんな急に、キッチリ決めた手順通りに作業を進めることもできませんね。

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 途中、少し考える時間もありましたが、なるべく早くを意識して、作り終わったのが約6時間後・・・

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 いつも思いますが、こんな作業が仕事になるのでしょうか。

 手が2本では足りません。

 小人も何人か必要です。

 頑張れば、質を落とさずにもっと早く作れるようになるの?

 う~ん、わからないことは多いですが、最近成形に関しては、効率という面でちょこっとだけひと皮むけてみたいという思いがある、というのが素直な気持ちです。

 それを身に付けて上手く使えば、自分の表現の範囲に「勢い」というものも加えられるような、そんな期待も含めて。

 ちなみにこの鉢を作る作業で使った道具は主にこの3つ。

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 他にも使いましたが、それらは補助的に使っただけでした。

 そして6時間かかって成形したこの鉢を私は七輪で焼いてしまおうとしています。

 こんなに歪みやすい形の鉢をです。

 誰か、この私の愚行を、やさしく、時に厳しく叱ってください。       

        

 


続・嫌われる要素を集めてみました。

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 先月、こんな鉢を成形したと記事にしました。

 http://itsuka-bonsai.blog.so-net.ne.jp/2011-12-04

 焼き上がりはといいますと・・・?

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 かなり面白くなってくれました。

 縁の下と雲足のところが、赤やら青やらにぎやかになっていますね。

 ん?雲足のところ?

 せっかく彫ったのに埋まったのね・・・

 でも、彫らなきゃここに色がたまらなかったわけですし。

 口惜しいけど良しとしましょう。   

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 歪みもなく、生意気な水切りが個性を主張してますね。

 嫌われる要素を集めてみたら、使うのがたのしみな鉢になりました。

 

                                    


タグ:鉢作り

日本小品盆栽協会東京支部 セピア色した総会の思い出

 最近は私、ちょっといっぱいいっぱいで、更新も控えめになっています。

 植え替えも、今年は1月にバラから始めてみようと思い、手を出しましたが、まだ少し残したままです。

 さて、瞬発力に欠ける記事の更新です。

 この前の日曜日に東京支部の総会があったのですよ・・・って、もうbonさんや妹のほうさんが記事にしてからしばらく経ちますね。

 日本小品盆栽協会東京支部の今後が、会員の高齢化、若い世代の減少など、多くの盆栽会の悩みのタネを考える上でのひとつのモデルになるかも・・・他の地方の方でそんな風に勝手に期待している方もいらっしゃるようで。

 時にそんな風に言われることがありますが、期待されてもなんだか困ってしまいます。

 おうおう、見世物じゃねぇんだよ。

 笑。 

 それでもある程度会の情報を詩的に発信することは必要に思いますので、先輩方から侘び寂びパンチを五・七・五でくらってしまわない程度にお知らせいたしましょう。

 情報を発信しなければ、ただただ敷居が高いとイメージの中で思われるだけでしょう。

 ただの絶滅危惧種なだけなのに。

 でもですね、絶滅危惧種を調べてごらんなさい。

 個性的な、可愛らしい動物ばかりですよ。

 ふふふ笑。

 全国の盆栽会でも同じようですが、東京支部でも会員の減少という状況はありまして、リタイアされる会員さんが毎年数名出るようです。

 報告では、去年は辞められた方の人数と同じだけの新しい入会者があったようで、どうにか東京支部は踏ん張ってますよ。

 去年のこの±0は、ゼロではなくプラスのうちに入ると思います。

 そしてまた、若い女性の入会が多いというのは特徴のひとつとしてあるようです。

 なんとも、女性を飛び越えて、エンジェルだったりするめずらしい方もいらっしゃいますが・・・笑。 

 更に今年に入り、また新しい新入会員さんも数名あったようです。

 そうそう、「妹」と「後輩」、ついつい可愛らしく思ってやさしくしたくなりそうな冠を持つことになった、そしてカバンにお菓子を持っていないと力が出ないという、妹のほうさん。

 思い切って入会していただきましたね。

 まずはハサミを持って、シャドウ剪定から始めていただきましょう笑。

 

 会のお財布事情も苦しいようで、一時は支部展の会場の変更等も話し合われましたが、先輩方のやり繰り等等、秘密のベテランマジックで、どうにか辛い時期を過ぎることができたようです。

 財務大臣のM越さんが、会費の値上げなどしないで頑張ってきて本当に良かった、と皆の前で話していたのが印象的でした。

 

 現在東京支部の会員数は60にちょっと足りないくらいとのこと。

 大人数の会が少しずつ数を減らして今に至るようですが、会員数が減りつつも行事などはその規模を維持するというのが苦労するところのようで。

 この点、進化の過程で体を大型化させることで栄えた草食動物が、環境の変化で豊かな森や草原を失い、その大きな体を支えるだけの食糧の確保が困難になり絶滅の危機を迎える悲しい姿と見れます。(←警告

 でもですね、私は去年よりも少し楽観的に今後を考えられるようになりました。

 最近は入会者も増え始め、その方たちは積極的に例会にも足を運んでくれ、会の仕事を手伝ってくれたり、出来ることがあったら手伝うと言ってくれたり、そして、先輩方も以前よりちょっと元気になられたような・・・?

 いえいえ、元気でいてくれないと困ります。

 育ててもらわないと困る初心者がヒナ鳥のようにピーピーと、口を開けて巣でエサを待っていますので笑。

 さてさて、まだまだ早急に解決すべき問題を抱える東京支部の、明日はどっちだ?


粘土を焼き比べる

 お正月に七輪で焼いた粘土と同じもので、砂の配合だけ変えたものを、今回一蒼さんにガス窯で釉鉢の隙間で焼いていただきました。

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 これはその中のふたつ。

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 縁がテカテカしているのは、ちょこっと塗っておいた灰が薄い透明釉になったからのようで。

 いわゆる卵白効果で、とてもおいしそう。

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 そこに砂の成分が焼けたり溶けたりしていて、歯ごたえも良さそう。

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 いただきます。

 ヽ(^。^)ノ

 焼き物では、「一、焼き♪ 二、土♪ 三、細工♪」というそうですが、去年から焼き締めに取り組み始め、いろいろな割合で数種類の粘土を混ぜてみたり、同じ粘土で高温ガス窯と団扇で七輪の、焼きの違いを見たりするにつけ、なるほどなぁ・・・と感じます。

 ちょっと焼き締めも面白くなってきました。

 主として松柏などの主木がおさまるコンサバ系の焼き締め鉢の世界で、どんなものが作れるか、ちょっとたのしみです。     

     


タグ:鉢作り

ストーン・フリーク?

 出たな、侘び寂びリーゼント。

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 今日はこちらでも雪が降りました。

 少し積もる程です。

 そんな中、一日外を動き回らなくてはならなかった私はもう少しで可愛い雪だるまになってしまうところでしたよ。  

 さてさて、先日の名品展では色々な石が使われていました。

 東京支部に入会して学ぶまでは、石なんて意識はしませんでした。

 展示会で使われているのを見て参考にしつつ、だんだんとその使い方もわかってきたり、

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 この石は何を意味しているのかと考え込んでしまったり。

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 都内某所の名物女将のお店では、小さな石がけっこう人気なんだとか。 

 ちょっとした石ブーム?

 石は枯れないし、場所もとりませんし笑。

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 私も去年の初展示では、随分と石に助けられました。

 山の形をした石に、月に見立てた模様が入っていたのですが、その石がなかったらその飾りのテーマは成り立ちませんでした。

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 そんな経験もあり、先々挑戦してみたい飾りのテーマで使えそうな石は頭の中でイメージしておき、どこかで出会える時を待っています。

 名品展では2つの石をお持ち帰りです。

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 茅舎石。

 もっとぼんやりした形の方が玄人っぽくて、いや、訂正、趣があって良いのですけど笑。

 こんな石が落ちていることはまずないでしょう。

 手が入っているのでしょうが、多少古さがあります。

 でも台がありません。

 自分で作るしかありませんね。

 あとはオマケでこんなのも。

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 へそ石とか言いましたっけ。

 お池に映った月みたい。

 名品展の売店でN本さんから、お金が無いなら無いなりにで、とことん個性を出して、あなたらしい展示をしな、と言われました。

 

 その辺は私の得意分野といいましょうか、今までそうやって生きて来たといいましょうか・・・悲しいかな。

 飾るたのしさ。

 去年1年例会で飾りについて教わり、その深いところは置いておいても、その楽しさだけはしっかり覚えたようです。                             

          


タグ:水石

第41回 全国小品盆栽名品展 (に行くと見せかけて上野動物園に行く) 

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 やっぱり双幹って良いですね・・・

 と、またそんなことを言っていると、私の作る樹は双幹ばっかしとか言われてしまいます。

 巷では、「時計の針が11時を指す時私は微笑む」という噂まで流れているようです。

 先週末は上野の名品展を楽しんできました。

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 結局2日間通いましたが、あっという間に時間は過ぎて行きました。

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 いつも会場でたのしみにしているのが、飾っている方の自分の席に関するひと言とか、エピソード。

 これが聞けると更にその飾りの面白味が増しますね。

 この樹はうちで三十数年経つし一度くらいは飾ってあげないとねとか、ここはこうやって作るんだなんて話だとか・・・

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 ベテランさん達が良いと褒めるアケビを前に持ち主さん、実は棚の隅にあったのを忘れて手を入れずにいたらこうなったんだとか。

 本当~?

 時々言われることがあります。

 「ほっぽっとく」

 ま、そんなこと言うとある名人は樹によっては毎週肥料を置き換えるとかいう噂ですが。

 一体真実はどこにあるんだよ。

 笑。

 でもですね、うちでも去年ありましたよ。

 ほっぽっておいたコデマリが、勝手にきれいな双幹になっていたのです笑。

 それは別としても、いじってばかりではいつまでも脱初心者は叶わないようです。

                   

 「よ~し、今日からもう何もかも放り出して、旅に出るぞ!」

 そう高らかに宣言する私なのでした。

 

 ところで、このアケビの席の中で、私の目になんとも心地良く見えてきた雪柳。

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 そういえば百J園のN本さんが飾りについて言ってましたっけ。

 ドラマの中の役者さんは全員が二枚目である必要はないんだよ、ですって。

 樹がそれぞれの役目を十分に発揮できて初めてそこに必然性が生まれてくるのかも知れません。

 そこに余計なものはないのでしょうね。

 私も、自分の樹を輝かせてあげたいなぁ。    


クコ発見

 数年前、ヤマコウバシに憧れていた時期がありました。

 大きな盆栽の展示会場で素敵な寄せ植えを見たからです。

 冬になっても枯れた葉を枝に残す姿にはジンジンきますね。

 (うちのヤマコウバシは早々と全ての葉を落としましたけど笑)

 しかしなかなか町なかではヤマコウバシなど見掛けない、そんな風に考えていたのですが、なんてことはない、意識し始めたら、時々通る住宅街に3箇所も見付けました。

 見慣れていたはずの風景が、樹の特徴を覚え、自分の意識が変わることで、自分の外の世界にも変化が起こって、今まで見えなかったものが見えてくる。

 そんな風に感じました。

 物質的には世界って、しっかり固定されたものがあるわけですが、結局それを見たり感じたりするのは人間のアテにならないところなわけで、同じものが昨日と今日で違く見えても何らおかしなことではないようですね。

 ヤマコウバシが植わっていたという3カ所のうちの1つは隣にロウバイが植わっていて、今満開。

 どちらも私の好きな樹でそこに行くとたいそう気分が良いのですが、どちらも私の好きなサイズの盆栽にするのは難しい樹。

 憎いネ。

 そしてまた新しい発見です。

 ヤマコウバシとロウバイが植わっているその場所から数秒歩くとフェンスで囲われたグラウンドがありまして、先日そこを用事で歩いていたのです。

 そうしたら、フェンス際に生えた丈30センチほどの植物の葉に目が止まりました。

 葉を見て、葉の出方を見て、節の感じを見て・・・クコ?

 同じ樹が2株生えていて、そのうちの1株に赤い実がついているのを見付けました。

 まわりの地面を見てみると、何個か同じ実が落ちていましたよ。

 早速実のついたところをひと枝いただいてきました。

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 うんうん、このだらしない節の枝はクコに間違いありません。

 本当に、だらしない節しやがって。

 ま、そこも可愛いんだけど。

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 クコにもやはり、実付きの良いものと悪いものがあるそうで、そう言われれば、この樹は小さいながらもいくつか実をつけていたのに対し、しばらく前に別の場所で見付けた町なかのクコは、この倍以上の大きさでしたが全く花も実も付けていませんでした。

 

 ちょこっとだけ期待して、挿してみておきました。

 もしかしたらずっと先に、この挿し穂から作ったクコを名品展で飾っているかも知れませんよ。

 さてさて、明日は上野の名品展に行っていきます。


タグ:クコ

焼き締め用の鉢を作る ~僕らの明日~

 休日を使って鉢作りをしました。

 今年は去年よりもう少し鉢作りのほうも頑張ってみたいところ。

 七輪の焼け具合の面白味にひかれ、焼き締めを成形しています。

 だって、小さくて味のある手頃な焼き締めとはなかなか出会えませんから。

 まずは砂だらけの荒い土で野蛮な八角を作ってみました。

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 土がボソボソしていて削りにく~い。

 でもそれが気持ち良かったりします。 

 写真ではわかりにくいですが、足が奥まってしまい、ちょっとバランスに不安が・・・

 かといって、それが焼き上がってみたら面白くなるかも知れませんので、これはこれで焼きますよ。

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 こちらは目の細かい土だけの粘土なので表面もなめらか。

 これは七輪で焼くべき成形って雰囲気じゃない気もしましたが、おっと、思い込みはいけません。

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 六角鉢を作るのは二回目ですが、八角よりも作るのが難しく思います。

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 一応削り出すのに半日かかってしまっていますので、どう焼けるかわからない、もしかしたら割れるかもしれない七輪での焼成がちょっと心配ですが、とにかく試してみないことには始まりません。

 駄目になるかも知れないし、面白くなるかも知れないし。

 一蒼さんにお願いすれば焼き上がりの姿は想像できますが、やはり私の好奇心がそれを許してくれません。

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 太鼓胴も作りました。

 二作目です。

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 前回よりも少しサイズが大きかったので、鋲も大き目を打ってみたのですが、そうしたら何だかクセが無くなってしまった感があります。

 ちょっと口惜しい。

 口惜しゅうて仕方ない。

 でも、これも経験ね。

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 かなり短足に作ったので、裏側をへこませて、穴を3つにしておきました。

 落款のまわりの色が変わっているのは、白土を塗ってから落款を彫ったからです。

 ちょっと遊んでみました。

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 最後に釜っぽい鉢。

 縁が白くなっているのは、食したミカンの皮を灰にしてまぶしてあるからです。

 それがどうなるかって?

 知らないし、知りたくもないよ。(←ものすごく印象悪い答え方)

 荒い土だと落款が彫りにくくて仕方がなくイライラするので、笑顔に見えるようにしておきました。

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 私の鉢作りは遊びを突き抜けて、ふざけているのかも知れません。

 真剣にやってはいるつもりですが、それだけだとつまらなくなってしまう性格のようです。


タグ:鉢作り

もうすぐ名品展

 横浜支部、仙台支部、桐生支部、東京支部、埼玉南支部、三鷹支部、武蔵野北支部、北九州支部、甲信支部・・・ 

 日本小品盆栽協会には9つの支部があり、各地でそれぞれの支部展を行う以外に、全国の猛者が東京上野に出品する年に一度の展示会、「全国小品盆栽名品展」があります。

 今年もその会期が近付いてきました。

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 第41回全国小品盆栽名品展 

 会期:1月13日(金)~1月15日(日)

 時間:午前10時~午後4時(15日は午後3時終了)   

 会場:上野グリーンクラブ

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 まだまだ私はこの名品展に出品できませんが、昨年東京支部展デビューを果たした今、次の目標は、この名品展に出展することです。

 会場では売店も出ます。

 今週末がたのしみです。    


あけまして、焼き締めました。

 あけまして、おめでとうございます。

 そして、焼き締めました。

 今日は実家へ帰る際に、午前中に2つばかり鉢を成形して、七輪2つと炭2キロを抱えて出発しました。

 奇妙な里帰りです。

 大人の行動とは思えません。

 どうせ実家に帰っても、何にもすることはないし、あれ食えこれ食えとか言われるだけですし、それなら七輪で鉢を焼いちゃえ!ということです。

 さあさあ、初めての七輪陶芸です。

 千令さんのブログを読んで雰囲気を勉強させていただきました。

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 よく考えたら、私、炭に火を起こすなんて初めてでした。

 てこずっているところを両親に見つかり、そうすると父が

 「こうだよ」

 母が

 「だめだめ、こうするのよ」

 そのまま軽く喧嘩になりそうでした。

 火の起こし方が喧嘩の火種だなんて、勘弁して欲しいです。

 けっこう火が着きにくかったですけど、いったんハートに火が付くと正月早々最高にホットになりましたよ。

 で、そうそう、七輪陶芸といえば、あれです。

 ドライヤーですよ!

 ちゃんとドライヤーも用意して行ったのですが、始めたのが夕方頃だったり、火起こしに手間取ったりで、陽もすっかり落ちてしまっていて、夜にドライヤーをブイブイ言わせたら近所に迷惑よと母から言われ、

 「ちょっと待ってな」

 と、母は家の中に何か取りに行きました。

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 ウチワを渡されました・・・笑。

 なんかイメージしてた七輪陶芸と違う~

 千令さんはウチワなんて使ってなかったよ~

 そんなわけで、でもでも火力で劣るなら熱量で勝負とばかりに2時間40分くらいでしょうか、じっくり焼き倒してみました。

 ウチワは疲れるし、何故か悲しくもなるので、最後の方で少し頑張っただけです。

 そうそう、赤松の剪定枝をとっておいたので、それを持って来て入れてみたら、線香花火の匂いがしましたよ。

 なつかしい・・・とか思いつつ嗅いでいたら、のどがオェ~ッってなりました。

 すると母は

 「龍角散があるからなめなさい」

 と無表情で言いました。

 で、焼き上がりです。

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 ちゃんと焼けているか心配でしたけれども、指で弾いてみたらピンって音がしたので、まあ、焼けているのでしょう。

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 ひとつめはこんな感じ。

 白いラインは白土で象嵌しておいたのですが、くっきり出過ぎてしまったようです。

 ま、使いこんだら落ち着いて、ちょっとしたチャームポイントになってくれることを祈るばかりです。

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 この鉢は炭の底に沈んでいました。

 そのせいか、黒く焼けているところと赤く焼けているところとあります。

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 ふたつめ。

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 縁と腰には白土を塗って、ちょっとお洒落してみました。

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 この鉢はずっと焼ける炭の上から落ちずに焼かれていたようで、色がまた違います。

 生焼けが怖いので、最後にしばらく炭の中に突っ込んでおいてみました。 

 なんだか、土器を思わせる焼き上がりです。

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 ふたつとも縁の直径が4センチくらいです。

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 結果としては、初めてなので、とりあえず焼けたので良しとします。

 感想としましては、また随分と渋いものを作ってしまった、という感じです。

 面白かったのでまた挑戦しようと、道具は実家においてきました。

 焼き終わって炭がまだ燃える七輪の上に、帰る頃にはヤカンが乗って、お湯が湧いていました。

 そんな感じで、今年もよろしくお願いします。


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