あけまして、焼き締めました。
あけまして、おめでとうございます。
そして、焼き締めました。
今日は実家へ帰る際に、午前中に2つばかり鉢を成形して、七輪2つと炭2キロを抱えて出発しました。
奇妙な里帰りです。
大人の行動とは思えません。
どうせ実家に帰っても、何にもすることはないし、あれ食えこれ食えとか言われるだけですし、それなら七輪で鉢を焼いちゃえ!ということです。
さあさあ、初めての七輪陶芸です。
千令さんのブログを読んで雰囲気を勉強させていただきました。
よく考えたら、私、炭に火を起こすなんて初めてでした。
てこずっているところを両親に見つかり、そうすると父が
「こうだよ」
母が
「だめだめ、こうするのよ」
そのまま軽く喧嘩になりそうでした。
火の起こし方が喧嘩の火種だなんて、勘弁して欲しいです。
けっこう火が着きにくかったですけど、いったんハートに火が付くと正月早々最高にホットになりましたよ。
で、そうそう、七輪陶芸といえば、あれです。
ドライヤーですよ!
ちゃんとドライヤーも用意して行ったのですが、始めたのが夕方頃だったり、火起こしに手間取ったりで、陽もすっかり落ちてしまっていて、夜にドライヤーをブイブイ言わせたら近所に迷惑よと母から言われ、
「ちょっと待ってな」
と、母は家の中に何か取りに行きました。
ウチワを渡されました・・・笑。
なんかイメージしてた七輪陶芸と違う~
千令さんはウチワなんて使ってなかったよ~
そんなわけで、でもでも火力で劣るなら熱量で勝負とばかりに2時間40分くらいでしょうか、じっくり焼き倒してみました。
ウチワは疲れるし、何故か悲しくもなるので、最後の方で少し頑張っただけです。
そうそう、赤松の剪定枝をとっておいたので、それを持って来て入れてみたら、線香花火の匂いがしましたよ。
なつかしい・・・とか思いつつ嗅いでいたら、のどがオェ~ッってなりました。
すると母は
「龍角散があるからなめなさい」
と無表情で言いました。
で、焼き上がりです。
ちゃんと焼けているか心配でしたけれども、指で弾いてみたらピンって音がしたので、まあ、焼けているのでしょう。
ひとつめはこんな感じ。
白いラインは白土で象嵌しておいたのですが、くっきり出過ぎてしまったようです。
ま、使いこんだら落ち着いて、ちょっとしたチャームポイントになってくれることを祈るばかりです。
この鉢は炭の底に沈んでいました。
そのせいか、黒く焼けているところと赤く焼けているところとあります。
ふたつめ。
縁と腰には白土を塗って、ちょっとお洒落してみました。
この鉢はずっと焼ける炭の上から落ちずに焼かれていたようで、色がまた違います。
生焼けが怖いので、最後にしばらく炭の中に突っ込んでおいてみました。
なんだか、土器を思わせる焼き上がりです。
ふたつとも縁の直径が4センチくらいです。
結果としては、初めてなので、とりあえず焼けたので良しとします。
感想としましては、また随分と渋いものを作ってしまった、という感じです。
面白かったのでまた挑戦しようと、道具は実家においてきました。
焼き終わって炭がまだ燃える七輪の上に、帰る頃にはヤカンが乗って、お湯が湧いていました。
そんな感じで、今年もよろしくお願いします。