うち一番のゴージャス・ビューティーは、雨女。
秋のバラの季節のようです。
うちの木はタネから育てているものや、小さな苗木など、まだまだ花が咲くに至らないものが多く、少し色気のあるものがあれば、そこを通りがかる人もなごむだろうと、バラが3種類だけあります。
その中でも私の一番のお気に入りは、ホワイトピーチオベーションです。
うちでは他のバラよりも少し遅れてこのバラの開花のピークが来ますが、まず、花が他のバラよりも長持ちしてくれます。さらに、一番いいのは、散る頃までほとんど花の色が悪くならないところです。
ゆっくり咲いて、長くきれいです。
前にも書きましたが(http://itsuka-bonsai.blog.so-net.ne.jp/2009-05-21)、もともとこのバラは、近所のホームセンターで、年をまたいで売れ残ったもので、1年間売り場の隅で屈辱の扱いを受けて過ごしていたものが、最後には、ろくに葉っぱもない姿で2、3株をビニールポットにまとめて、ひと株100円の計算で投げ売られていたうちのひとつで、最初はひどい姿でした。
ホームセンターが世話をするはずもないので、きっと無肥料だったのでしょう。悲しい記憶のせいか、このバラが咲き始めると、必ず雨が降ります。
私はバラに詳しくはありませんが、それでも調べながら盆栽と並べて育ててみれば、元気にきれいな花を咲かせてくれます。
最初はこっそり、「いずれは小さな鉢に・・・くくっ!」などと考えてはいましたが、育てれば育てるほど、バラは、底の深い大きな鉢の方がいいのだと、そう感じるようになりました。結婚するにはそれなりの覚悟がいるヤツです。いれば華やかですが、場所も手間もかかります。
やはり、結婚するなら雑木です。花こそ、目立たないものが多いですが、落ち着きます。しなやかな枝の美しさ、幹模様のやさしさ・・・。ハッ!危うく、またしても、雑木と結婚しかけました。右手にハンコを持つところまでいっていました。
盆栽には、危険がいっぱいです。
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