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鉢作り、長びきそうなのである。

 先日からとりかかっている小さな長方鉢。今日もその続きでソリソリと削りましたが、なかなか進みません。

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 初めて隅入というものを試しているのですが、初めてな分とても慎重に、具合を確かめながらやっているので妙に時間がかかるのです。1時間半ほど集中して少し休んでを繰り返しています。長くかかる時には、ザックリとだいたいで削ってある鉢の内側にしっとり湿らせたティッシュを入れてやっています。

 隅入に挑戦していて思いましたが、この装飾は鉢の横幅を小さく見せるためのものなのでしょうか。そんな風に見えたものですから。

 なにはともあれまだ中途半端な出来ですので、まだかなり鋭角に彫られた状態の隅入を、もっと広く削っていかないとパッとしないです。

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 そして悩むのは縁の厚さです。一応あとで出来を見ながら調節が効くように余裕をもって厚めに作っておきましたが、もっと薄くしておいた方が良い気もします。あぁ、悩みだすと手が止まります。

 手が止まると私の中の情熱が出口を失い暴れ出します。とりあえず私の情熱のハケグチとして、鉢裏の細工を与えてみました。

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 すると私の中の情熱は鉢裏をこんなにしてしまいました。千枚通しでソリソリと、きれいに削ってみました。

 削り終わるまでまだまだかかりそうです。このあともう少しだけやりたいところですが、明日は日本小品盆栽協会東京支部の「春の親睦会」で南武線、稲田堤の安藤農園に行くので、夜更かしはできません。遅刻したら置いてかれちゃいますからね。さあ、もう寝ますか。

 

 


タグ:鉢作り
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コメント 4

otama

だいぶ進みましたね。
隅入りにはそういう効果があったのですか!
言われて見ればそういう風に見えるかもしれません。

胴の装飾は初めて見ました。
ちなみにこちらはどういう効果があるのでしょうか?


それにしても穴が小さいですね。
駄鉢ばかり使っている私にはすぐ根がつまってしまうのではと思いました。
以前の記事で鉢の穴は小さくした方が良いと書かれていたように思いますが、
これはどうしてなのでしょうか?

教えて頂ければ幸いです。
by otama (2010-05-01 21:20) 

まこと

otamaさんへ

 いえいえ、私がそう感じただけです。鉢作家の春嘉さんは、横線が増えると鉢は浅く見え、四隅に縦線が入ると深く見えたりもする、とブログに書いていました。人の目は線にだまされて縦に歪んで見えたり横に歪んで見えたりするようです。私も錯視について少し勉強してみます。

 胴の装飾は「四次元ポケット紋」といって、やはり錯覚ではありますが、夢が実際よりも大きく見えます。

 すいません笑。これは私が思いつきで作っているだけのデザインですので、大して役に立つ効果はありません。あえて言わせていただければ、斜めから見た時格好良く見えます。しかし盆栽は正面から見ますので...

 あの鉢底の穴は針金用です。さすがにあれでは詰まって水が抜けないですよね。すみません、まぎらわしい写真でした。水抜き用の穴も仮で開けておいたのですが、鉢底の表面を削るうちに溝が埋まってしまったようです。

 一蒼さんから、小さな盆栽の愛好家は玄人ほど底穴は少し小さめを好む、というようなことを言われたことがあります。実際、会の方に鉢を見ていただくと、もう気持ち少し鉢穴が小さいといいね、と言われたりします。
 その理由の1番はやはり乾き加減でしょうか。私は実際に使ってみてその違いについて考えるつもりです。 
by まこと (2010-05-02 14:06) 

otama

なるほど「四次元ポケット紋」ですか(笑)。
最終的に鉢がどのような雰囲気になるのか楽しみです。

こちらこそすいません。
早とちりでした。
よくよく鉢裏を見てみれば、
穴の配置の違いに気が付くべきでしたね。
言われてみれば針金を通す穴ですね。


確かに鉢穴の大きさは実用的な理由と考えた方が自然かもしれませんね。
私はてっきり鉢の大きさと鉢穴のバランス(黄金比!?)のようなものがあるのかと思いました。

まことさんのお答えを聞いてなるほどと納得しました。
by otama (2010-05-04 20:39) 

まこと

 otamaさんへ

 小さな盆栽は、乾きとの戦いなところがありますから、皆さんそれぞれ思うところがあるのでしょう。また、穴が小さ過ぎてもダメですからね。私は一蒼さんから「小さ過ぎる」と「大き過ぎる」を繰り返し注意されています。

 盆栽鉢は鑑賞の対象でありながら実用性もしっかり求められちゃいますね。だから盆栽をやらない陶芸家の鉢はちょっと違うんですね。うちに陶芸家さんの作った鉢があるのですが、使ってみて、やっぱりちょっとしっくりきません。

 少しだけ違いのわかる大人になってきたようです笑。

 そのへんの拘束もほどほどに楽しんで、でもやっぱりあまり何もかもにとらわれ過ぎても堅苦しいので、遊び心も持ってこれからも鉢作りをやっていきたいです。がんばります。  
by まこと (2010-05-04 23:51) 

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