武家の黒松
昨夜はものすごい雨風だったようですね。私も夜明け前に何度も目を覚ましました。
うちでは狭い場所をうまく使うため、私の身長よりも高いところに置いてある鉢もあるのですが、朝になって確認してみると5、6個が地面に落ちていました。地面はコンクリートです。しかし落ちた鉢(すべて素焼鉢)は全く割れていません。
うちのまわりでは妖精や小人をよく見かけます。きっと彼等がうまいことやってくれたのでしょう。
さて、天気の良かった先日の午後、「ぐっさん」こと井草八幡神社へ愛と冒険の旅へ出かけました。
ここのイチョウは毎年毎年きれいにまっ黄っ黄です。まわりの常緑樹がその黄をさらに引き立てます。
さてさて、この神社にはとても性の良い黒松があります。なかなかこの黒松ほど性が良いものは珍しいのではないでしょうか。
葉性が良いとかそんなみみっちいことではないんですよ。血統がよいのです。武家の血が流れているのです。
大昔に源頼朝さんが植えた黒松の末流なんたとか。この木の親は800年生きて、高さ40メートル、幹まわり5メートルだったんですって。黒松でそこまで大きなものは見たことないですね、私。
根の一部といわれるものが飾られています。
さて、2代目の黒松のまわりを歩いていると、松ぼっくりがチラホラ。さりげなーくひとつ拾ってみると、まだタネが少し残っているではないですか。
....この二代目黒松だって、いつ強風で倒れてしまうかわかったものではありません。早めに3代目黒松を準備しておいた方が良いでしょう。私は日頃からこの井草八幡様には本当にお世話になっています。ずっと、なにか恩返しをさせていただきたいと思っていたのです。あら?私の手にいつのまにかタネが!ははっ、私に育てろとおっしゃるのですね。はい、がんばります!
その使命の重さにヨロめきながら帰る私ですが、どうも武士の魂が入り込んだようで、野良猫を見かけると、手に持った枯れ枝を振り回して、
「ええい、おぬし、どかぬならば斬るぞ!」
と、声を荒げてみるのでした。
さらにそんな私と野良猫の戦いに感じ入った勇ましい女の子は、
「ネコ殿にすけだちもうす~!」
と、決死の形相で枝を振り回し、私に向かって来るのでした。
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