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ロウヤ柿に花が咲く

 9年ほどでしょうか、それくらい前に、果物のタネをまいて遊びだし、気が付くと盆栽に興味を持ち始めてしまったので、自分の盆栽歴というのがイマイチはっきりわかりません。

 流れとしては、実生したリンゴの苗木や、ホームセンターで買って来た姫ザクロの管理を知るために買って来た数冊の本の中に盆栽の本が混じっていて、その本のツルウメモドキやケヤキの写真がきれいで、ちょっと興味が湧いてきたあたりで、偶然テレビの情報番組で上野は池ノ端の特集で、上野のグリーンクラブを知ったわけです。

 このあたりの流れはとても早かった気がします。興味を持つと情報や出会いの方から勝手に飛び込んでくる時期というのがありますね。

 そんな時は余計なことを計算せずに、頭を無防備なくらい阿呆にする感じで生きる方が、仮にそれで困難に出くわすことになっても、やはり後から考えてみても、私の場合、結果的に良かったと思える気がします。

 そんな風に好きなことばかり追いかけて生きて来て、世の大人が負うべき責任は他人事扱いで生きて来ましたので、言ってみれば完全にキリギリス的な生活をしてきましたので、ただただ自分の力無さを感じる時もあれば、よくもまあここまで生きてこれたなぁと、あきれるように感心することもあります。

 時には何かを不安に思うこともありますが、やはり、人は自分で思うように生きるのでしょう。逆に考えれば、思いが変わると世界も変わって見えてくるのかと。人間は、人種によって、同じ色でも多少異なって色を感じると聞いたことがあります。私が目にする世界は複数存在するものとは言いにくいですが、昔からいつでも、自分が同じ世界を見て来たとは、とても思えません。人によって、その人の思いによって、あらゆるものがいくつもの姿を持っています。

 つまり、何を言いたいかと言いますとですね、おそらく3、4年くらい前、私が上野グリーンクラブに通い始めて、まあまあ聞いたことのないような木がたくさんあったもので、チョコチョコ買い物をしていたんですよ。

 当然ものの良し悪しなんてわかりませんから、安い苗木を中心に買ってました。だって、いろいろな樹種が欲しかったですから。

 大きさだってあまり考えてもいませんでしたよ。とにかく育てたかったのですね。

 そんな苗木のうちのひとつに、数百円のロウヤ柿がありましてね、まあ...あとになって考えればオスなのかもメスなのかもわからない、そして立ち上がりもまっすぐで、小さく整えるにはライフワーク的な、とてつもない時間が必要になりそうなやつです。

 小品盆栽的サグラダファミリアとでも言いましょうかね。

 そんな困ったロウヤ柿。今となっては見所もクソもないくせに場所だけはとることに、ついついイライラしてしまい、去年、無理してひん曲げて、うっかり一番下の枝の上で幹を折ってしまいもしましたが、とりあえず枯らせもせず、さすがに無理して悪かったという後ろめたさから今年は棚のちょっと良い所に移動されていたのですよ笑

 先日そのロウヤ柿の新梢を見ると、何やら見慣れぬものが。

2011_0427_141717-DSCF2251.JPG

 ほう!花ですね。しかも、メスっぽくないですか?

 ひとつだけではありますが、どうやらやっと花をつけてくれたようです。感動しましたよ。最初から当たり前のように花をつけるロウヤ柿からスタートした人には味わえない感動かもしれませんね。

 かといってこの木を小品盆栽に仕立てることは、木の状態からいっても難しいのですが、メス木とわかれば、時間がある時にでも根伏せをしたりで、この木には親木という未来もちょっと見えてきたわけなのでした。

 またこの先、この木が「役立たず」扱いされて、棚の隅に追いやられてしまう時期が来るのかも知れませんが、ついつい考えてしまうのは、この木自体は成長して姿を変えるといっても別の樹に変わるわけではないのに、自分の思い次第で、大事にされたり、追いやられたりなんて、木にとってみれば相当迷惑な話だってことです。

 さてさて、明日29日は東京支部の親睦会で世田谷の「やまあい」さんへタネ木探しへ出掛けます。秋の親睦会がなかったので、会の皆さんと出掛けるのは久々となります。

 良い素材に出会えるのでしょうか?ぐうたらな私、寝坊しないで行けるのでしょうか?

 明日買った樹は、数年後も変わらず大事にされているのでしょうか笑?

 とにかくドキドキです。


タグ:ロウヤ柿
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kavalon

Guten Abend, Makoto-san!

「人間は、人種によって、同じ色でも多少異なって色を感じると聞いたことが  あります」

これで有名なのが、「太陽」ではないでしょうか。
日本人にとって「太陽は赤色」ですが、欧米人にとっては
「太陽は黄色」なんですね。

うちの4歳姫は、「日本の太陽」と「ドイツの太陽」というように
区別しています(笑)

「太陽の赤色」は、日のいずる国日本の国旗が関係している
んでしょうかね?
by kavalon (2011-04-29 05:57) 

まこと

kavalonさんへ

 おっす、kavalonさん!

 ん?
 このノリは変ですね笑。

 なんと、4歳で太陽を区別するのですか。
 きっと、適応能力のある人に育ちますね笑。

 色だけでなく、音階、味覚などなど、
 感覚に埋め込まれたその民族固有の志向というのはあるようですね。

 昔、いろんな外人さんに麦茶を飲んでもらったら、
 欧米の人って、麦茶を「甘い」って言いますね。

 私には甘く感じないのですが笑。

 今度ご主人に麦茶を試してもらってください~
by まこと (2011-04-29 19:54) 

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