細くて悪いか!? ~ツクバネウツギ~
先日の例会に講師が持って来た樹をもうひとつ、アベリアです。
「これ、あの、アベリアなんですよ。アベリアって言うよりはむしろ、日本語でツクバネウツギって言っていますから、ツクバネウツギって言ったほうが情があって良いよね」
と、講師。
情があって良いよね・・・
なんともまた粋な言い回しをするじゃないの。この言い回し、貰った。
これ、あの、ティッシュですけど、ティッシュって言うよりかはちり紙って言ったほうが情があって良いよね!
・・・う~ん、なんか違うな。
この樹はその辺の公園やら道路脇に、あちこち植栽されています。
今の時期に花が咲いて、秋には葉の紅葉も楽しめて、冬、花が落ちて、葉も落ちても、ガクの部分が残り、その風情がなんともおもしろいとのことです。
早速私も、先日植え込みからひと枝もらって来ましたよ。
写真の樹は、もう10年程この小さな鉢に入っているそうです。
幹も古くなっています。
最近は花自体も少し小さくなったんだとか。
講師はこういう細くて趣のある樹がお好き。
写真をお願いしたら、
「上から見ると、軸がおもしろいでしょ?」
と、上からの写真も勧められました。
良いですね~。
私はこういう細い樹の良さを東京支部で教わった気がします。
間近で手にとって見る時の驚きったらないんですよ。
入って間もない頃、皆でご飯を食べている時に、S崎さんがカバンの中からゴソゴソと取り出した小さくて細くて古いニレケヤキのインパクトは今でも覚えています。
親指の爪ほどの鉢にうん十年入っているそうです。
そういった小さくて細くて古い樹はお店ではまず売ってませんので、自分で作るしかないのですね。
私も将来おおいに激しく自慢出来るように、いくつか作り始めています。
ま、その頃の新人さんに、
「太いほうがいいよ~。まあ、枯れかけたまことおじいちゃんには細いのがお似合いだけどネ!だって幸、薄そうだもん!アハハハ!アハハハ!(若手一同爆笑)」
なんて笑われたら、寂しい顔して即ヤケ酒ですけど笑。
ガラパゴス。
時代から取り残されたかの様なこの会には、時に妙な驚きと美しさがあります。
と、とりあえずそうまとめておきましょう笑。
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