猫足を削り直す
今まで作ったいくつかの鉢の猫足を削り直しています。
一度削りはここまでと決めた鉢をまた削り直すのは難儀ですが、削り終わったものを棚に置いておき時々見ていると、直すべきところが見えて来てしまいます。
この場合、気を付けないと再びの作業で割ったり欠けさせたりしてしまうことも多いのですが、それさえ注意すれば元より悪くなることは少ないように感じています。
もちろんつまらない自己満足の世界ですが。
特に猫足という初めての試みを含む鉢作りではどうしても試行錯誤しながらの作業になり、いくつか作っているうちに、どうすればこうなるというのがわかってきたりしますので、少し前に作ったばかりのものでも駄目さが見えてきてしまいます。
それだけの分の経験を積めていると言えば聞こえは良いですけれど。
そんなだから時間ばかりかかってしまいます。
縁も薄く直したりしていますが、とにかく今までのは足が大き過ぎてしまってますので、カリカリに乾いた粘土を左のように削り直しています。
大きいサイズの鉢ではボディーに対してこれくらいの大きさの猫足もありましたが、小さい鉢でやってみるとちょっとイメージが違く感じてしまいます。
とりあえずこれくらいに足を小さくしてみました。
ちなみにこれは、二鉢目の、高さ2.5センチ程の大きさのものです。
ちょうど人差し指の第一関節くらい。
1月までに多少まとめて作っておく予定ですので、あまりゆっくりやってもいられないのですが、まだ私には手際の良さが身に付いていません。
かといって、気になるところを残したまま焼いてもつまらないので、順々に今まで作ったこの形の鉢を削り直していきます。
そんなこんなで、しばらくは鉢作りに集中しようと思っています。
綺麗な猫足ですね
丸鉢は縁が薄いほうが好きです
削り直して大正解ですね ^^
by ホウジュ (2011-10-23 01:51)
まこと先輩、こんにちは。
猫足、とても素敵になりましたね(*^0^*)
何と言うか、鉢の部分との一体化が進まれたような気がします。
あれから色々探しましたが、猫足鉢の参考写真も少なく、
私では、バランスをイメージするには、洋式の”猫足バスタブ”位
しか見つかりませんでした(T0T)
ある意味、あれが最強のバランスなのかもですね笑
まこと鉢、頑張って下さい☆
by しずか (2011-10-23 07:53)
ホウジュさんへ
ホウジュさん、こんばんは。
そうですね、作ってみて、やはり縁を薄くしないとごちゃごちゃして、幹を見せにくいイメージに感じてしまいました。
順々に削り直しています。
とても地味な作業で、頭に苔が生えてきそうです笑。
by まこと (2011-10-23 18:19)
しずかさんへ
しずかさん、こんばんは。
安達さんのところでいくつか大きなものを見て、うちに写真もいくつかあるのですが、やはり実際作ってみないとピンときませんね。
猫足バスタブ・・・?
そういえばしずかさんのところは猫足バスタブでしたね。
あのバスタブを使いこなせるのは、日本でしずかさんだけかと思います笑。
しかし、バスローブが似合うかどうかに関しては、私も負けてはいません。
by まこと (2011-10-23 18:33)
まことさんこんにちは!
可愛い鉢ですね♪
どんなのが似合うかな?
所で11月にグリーンクラブで秋雅展が開催されるようですが、
まことさんはいつごろ行きますか?
その時に会えると良いですね!
by 盆栽少年 (2011-10-23 19:31)
まことさん、こんばんは。
盆栽の鉢合わせと同じで、鉢も足などのちょっとした違いで大きく印象が変わりますね~!!
より洗練された印象で☆ステキ☆です!!
さて、まことさんは、ある程度の数の鉢をお造りになってから一蒼さんに焼成をお願いされておられるのでしょうか?(違っていたらごめんなさい。)
そこで少々質問なのですが、(もちろん造り方やサイズ、材料にもよるのでしょうが、)私なんぞは、乾燥が進むとともにヒビが入ったりするため、【『形成~焼成』まではある程度、時間を置かずににしなければいけない】のかとドシロウト考えで思っておりましたが、今回の作品のように、はじめの形成~焼成まで、ある程度の期間が空いても大丈夫なもので、その間に今回のような修正などがある程度は可能なものなのでしょうか?
また、形成後の保管方法などにも気を遣うものなのでしょうか?
いきなりの質問、申し訳ございません。企業秘密でしたら結構です(笑)。
昨年、まことさんと燕渓陽山さんに初めてお会いした時に、陽山さんに『興味があるのなら、あまり難しく考えないで、体調の良い時に、少しずつでも良いからやてゆく、そんなスタンスでもいいんじゃない?そういうふうにもできるところが鉢づくりの良いところなのだから!』というような、大変温かいお言葉を頂いたこともあり、興味も増してまいりましたが、(ご存知のように今日明日の予定も立てられない身ゆえ、)断続的な作業も可能なものなのかどうかが???でしたので、恥を忍んでお聞きいたしました。
まず、私自身の体調などの問題が第一にございますが、陽山さんも大変お忙しく、今後はより、鉢づくりと販売に専念されるとのことですので、お話を伺ったり、お願いしたり、といったことは難しくなるかもしれません。
しかしながら、いつになるかはわからないのですが、自分でも可能な世界であれば・・・。と大変興味のある世界ですので、よろしければまた質問させていただければ、と思います。
やはり、今回も長くなってしまいましたが、初めて?100%真面目な(←?)コメントをさせて頂きました(笑)。
by 笠子庵 (2011-10-23 22:34)
盆栽少年さんへ
盆栽少年さん、こんばんは。
小さな盆栽は鉢で楽しめるのも魅力のひとつですね。
でも、この鉢みたいなひらひらの縁は初の試みです。
面白くなるかどうかは使ってみないとまだちょっとわかりません。
秋雅展には土曜か日曜に行く予定ですが、まだしっかり決めていません。
同じ期間に中野の清香会と東芳会(日本小品盆栽協会武蔵野北支部)の展示会もありますが、そちらもおすすめです。
by まこと (2011-10-24 20:42)
笠子庵さんへ
笠子庵さん、こんばんは。
それでは私も真面目にお答えさせていただきます。
私は年に2、3回しか焼成依頼しません。
ある程度作りためてから焼いていただきます。
作ったものは室内の棚にそのまま置いておくだけです。
そして、私が使うような粘土、たとえば信楽、朱泥、黒泥では、普通に乾燥が進む中でヒビが入ることはまずありません。
ただし、急な乾燥、加湿は避けてます。
また、私の作るサイズでの話だということも言っておきます。
カチンカチンに乾いても修正は可能です。
ただし、粘土が固くなっている分、力を入れて削ってしまったりするので、自分の力で割ってしまうことがあるのと、細かいことを言えばカンナの刃が少し早くダメになります。
なので、今回のような作業では私、刃が鋭利で丈夫な工作用のナイフをメインで使っています。
たしか燕渓陽山さんも、小さな鉢を作るのならカチカチに乾いてからでも大丈夫、とおっしゃってましたね。
私の今のやり方は、まず作ろうとするだいたいの形に整えた粘土をいくつか作り、作業しやすいくらいまで少し乾かし、すぐに削らないものはここでラップに包んでさらにビニール袋へそれを入れて口を縛ってしまいます。
荒い成形の状態で乾き切ってしまっていると、内側を掘り抜く時など、削るのにちょっと疲れますが、こうしておけば数週間くらいはある程度の水分が残っていてくれます。
これを時間が出来た時に取り出して作業するわけですので、体調の良い時に少しずつでも全然問題ありません。
手を付けずに固くなってしまった粘土は水分を加えて練り直しても良いわけで、もし何かあるとすれば、鉢穴だけはある程度水分がある状態で開けておいた方が楽かも、ということくらいでしょうか。
あくまでも素人の経験の範囲内でしかお答えできていませんが、こんなでいかがでしょうか。
粘土も1キロで売っていれば200~300円程度かと思います。
考えずにまず試すことをお勧めします。
楽しい世界です。
by まこと (2011-10-24 21:32)
まことさん、こんばんは。
お忙しい中、大変丁寧なお答え、どうも有り難うございました。
大変参考になりました。盆栽鉢は屋外で何(十)年も使うものですから、(一般的な陶芸とはだいぶ違うでしょうから、)実際に造られている方に伺うのが間違いなく近道ですね!これに懲りずに、またお話を聞かせてください。
今週末、まことさんは展示会のハシゴでしょうか?羨ましいですね。
私は毎年楽しみにしている秋雅展に伺う予定です。もし私を見つけたら、隠れたりしないでくださいね~!(笑)
by 笠子庵 (2011-10-25 18:10)
笠子庵さんへ
お役に立ったでしょうか。
月頭はたのしみです。
でも私、まだ予定を立ててないのですよね。
秋雅展で笠子庵さんを見付けたら、物陰から吹き矢で狙いますよ。
by まこと (2011-10-27 10:31)