SSブログ

禁断の杜松素材

 昨日、第5日曜は日本小品盆栽協会の交換会でした。

 一番欲しかったT屋さんのモミジの株立ちは私の世界観にはそぐわない(高くなり過ぎってことね)ものだったので、いえいえ、最初からそうなる気がしていましたので、一点張りにはせず、その前の段階で、第2希望、第3希望のものに手を出しておきました。

 それで正解のようでしたね。

 モミジひとつに2万も3万もかけられる身分ではありませんから。

 ええ、ええ、自分で作りますよ。

 T屋さんだって作れるのに、私に作れないはずはありません。

 ・・・。

2011_1031_183807-DSCF4103.JPG

 このティリメンキャドゥーラはオマケ的な感じで買っておきました。

 うちにもいろいろありはしますが、葉が小さくなる性ではあるみたいですし、数種類を比べながら試してみたい年頃でもありますので。

 三鷹支部の長老先輩にお墨付きもいただきましたので、じっくり作っていこうかと思います。

 あとはもうひとつだけ、杜松を。

 上野を震撼させた問題の杜松だということは間違いないでしょう。

2011_1031_184107-DSCF4107.JPG

 (ちょっと年内に少しでも肥料をあげておきたかったので、乗せてしまった後の写真になってしまっていますがご勘弁を) 

 誰も欲しがらず、私のひと声で金額が決まってしまいました。

 好みが人と違うところがあるのは昔から。

 もう慣れました。

 ふぅ・・・。

 特別に逆からも見せてあげるね!

2011_1031_184411-DSCF4112.JPG

 こんな真っ直ぐで、葉性も良くなく、枝が片側に寄っている杜松なんて、普通は欲しがりませんよね。

 私の魂は、一生アングラの世界をさまようのでしょうか?

 でもですね、私にとってはなかなか楽しそうな素材なんですよ。

2011_1031_184301-DSCF4110.JPG

 真っ直ぐではありますが、わずかに揺すられているところがニクイですし、肌がまた枯れてて味がありますでしょ。

 そこがチャームポイントですね笑。

 この樹をどうしたいのかといいますと、確か以前bonさんもブログで自然の中のそんな木の写真を載せていましたが、片側からばっかり風に吹かれて、まばらな枝が片一方にしか伸びていない、可哀そうな感じの吹き流され過ぎ樹形を作りたいのです。

2011_1031_184928-DSCF4114.JPG

 そのための素材としては申し分ないでございましょう。

 枝は片側だけにあれば良いのですし、古さもある。

 あら?必要なものはすべてそろっているじゃあありませんか。

 鉢はどんなものを探しましょうか。

 楕円じゃピリッとしないので、極薄い長方・・・かな?

 それで少しだけ倒してみたりして・・・あぁ、うっとり。

 さあさあ、何から何まで吹き流されておしまい!

 (そうして私の悲しい記憶も、一緒に吹き流しておくれ)   

   


nice!(0)  コメント(8)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 0

コメント 8

しずか

交換会、良い品が手に入ったようで、良かったですね(^0^)
2年で素敵な杜松宝を作られたまこと先輩の吹き流しの杜松。
楽しみにしております。
ついでに、私の今の悲しい状況も、吹き流して欲しいです笑。

まこと先輩、小品でも置き場は、南向き、せいぜい南東向きでないと
難しいですよね…(--;)明るい北西は、無理ですよね…。
はい、家の目の前にビルが建つことになりましたとさ。
東京砂漠です笑。負けてたまるかぁ~(涙声)

by しずか (2011-10-31 21:03) 

笠子庵

 まことさん、こちらでもこんばんは。

 【交換会=楽しそう+ヨダレが出そう+勉強になりそう+お財布が風邪をひきそう+まことさんはお若いので結構コキ使われそう】(←勝手に妄想!)

 いわゆる業者さんばかりのセリとは雰囲気が違うのでしょうね。参加してみたいものです。

 チリメン、『オマケ的』とはご謙遜を!!自然体で良い樹ですね。枝先のほぐれと幹肌の古さが出てくると楽しみですね。来春からの仕事で、意外と早く飾れるんじゃないですか?(と、他人の樹に勝手に希望を託してみる←だって、羨ましいんダモン!)

 それと、杜松、上野の界隈を震撼させましたか?最近ではパンダ来日以来の大事だったとか(笑)。
 
 数年後には、上野といわず、日本全国、いや、ハリウッドをも震撼させる作品に仕上げてくださいな!!

 杜松、片枝だけのつくりになさるのでしょうか?まことさんの枝さばきに興味津々でございますよ~!

 いやですね、以前、厳しい山岳に自生している五葉松や他の樹種の、そういう樹を、写真で何本か見たことがあったんですよ!【幹は直幹・樹冠部は天ジン・枝は風上はジンに,風下のみが生きた枝】という感じの樹です!

 はじめ、反抗期の私は、『普通、そんなに風雪が厳しかったら、そもそも幹がまっすぐに育つっておかしいでしょ!』と思ったりしていたのですが、『ある程度の大きさまで育った樹が、ある時期から一定方向からの風雪を受けて…』などと成長過程や、枝などが朽ちてゆく様を勝手に想像してみますと、『やはり自然の、極限状態を生きている樹っていうのは理屈ではなくスゴイな。理屈じゃない!』と考えを改めたものでした。

 厳しい風雪を受けた様を表現する樹形は何も『(半)懸崖』や『吹き流し』といったメジャーなものだけではございませんね。今回の杜松を拝見して、忘れかけていた上記のようなことを、ふと思い出しました。

 いずれにいたしましても、幹肌の古さといい、コケ順の良さといい、葉性もこの樹には合っていると思いますので・・・まことさん、腕の見せ所ですね~!!(プレッシャーをかけておきますよ~!)今後も経過を是非・ゼヒ・ぜひ!!(念も押しときますよ~!)

 
 今晩もクドくて胸焼けさせてしまいまして申し訳ございません(笑)。おやすみなさい!
by 笠子庵 (2011-11-01 00:59) 

なか

誠さんどうも~~

いろいろ面白い事を、、この杜松私も欲しい位です、、
田舎に居るとこんなのにはなかなか出合いませんよヲ~

昨日、、優柔不断な私、、盆栽のサイズがですが、、ばらばら、
完成予定が15cm位ですが、、多分山取りで、下が枯れて接ぎ木だとか、、

誰かさんのカンナ、、私も多分同じのを、、大き過ぎて使えない、、(^^;
by なか (2011-11-01 01:36) 

aze

まことさん、お疲れさまでした。
流石、先輩!樹の良さを200%ひきだす描写力には感服します。
写真で見る限りではこの樹が明日にも皆を羨ましくさせる様な名木に見えてきました。本当に!
最小限のきき枝で風雪に耐えて生きる樹形を勿論自作の短冊の鉢で表現してください。気長に持ち込んで枯らさなければ(失礼!)樹が勝手に持ち主の気持ちを察して良くなっていきます。
ところで、帰りの電車は目的地まで行かれたのですか?
by aze (2011-11-01 15:18) 

まこと

しずかさんへ

 しずかさん、こんばんは。

 交換会は参加してみると、なかなか楽しいものですよ。
 いずれしずかさんもいかがですか?

 棚の環境は、特に都心なんてなかなか良い環境には恵まれませんよね。
 そんな中で出来る範囲で良い環境を考え、そこでも機嫌良く育ってくれる樹種というのも参考にして、しずかさんらしい盆栽ライフを満喫することが同じような境遇の入門者に希望を与えるのではないでしょうか。

 東京砂漠の緑化は私達の使命です笑。
by まこと (2011-11-01 19:29) 

まこと

笠子庵さんへ

 そうですね、愛好家さん持ち寄りが多いですし、それなりにお安くなりますので、あと、お店ではあまり扱われなそうな売れ線以外のものも出たりしますので、なかなか楽しいですよ。

 枝先のほぐれと幹肌の古さ・・・うちのチリメンカズラ全てに必要なものなんですよ笑。

 そうなんです、この杜松、細いなりにコケ順が良いんですよ。
 そこも気に入っているんです。

 経過と過程・・・果たしてどうなることやら笑。
 なんていったって、私の杜松歴は1年程ですからね~
 褒められれば褒められるほど、プレッシャーに押しつぶされそうになります。

 ま、名人であることには変わらないのですが笑。
by まこと (2011-11-01 19:54) 

まこと

なかさんへ

 なかさん、こんばんは。
 お久しぶりです~
 そして、受賞おめでとうございます!

 なんと、なかさんから欲しいと言っていただけるなんて、嬉しいです。
 ちょっと私の樹を見る目も成長してきたのでしょうか笑?

 東京にはいろいろあると言いましても、いろいろな意味で一長一短、悲しい現実も沢山ありますね。

 うちみたいな狭い棚場で楽しむとなると、出来る限りサイズを意識して絞らないと展示するのに苦労してしまうのです。

 あら?
 なかさんもあの道具を笑?
 私はまだ使っていませんが、なんだかうまく使えないような気がしています・・・


 ちなみになかさん、まだ私、喫煙者です~笑。
by まこと (2011-11-01 20:28) 

まこと

azeさんへ

 azeさん、こんばんは。
 先日はお疲れ様でした。

 だんだんとazeさんから先輩扱いされるのに慣れてきてしまっている自分がいます・・・笑。

 良い樹に見えますか笑?
 あの会場の中では誰も相手にしていない樹のようでしたが・・・
 長所を活かすだけでなく、欠点も味にする、これが盆栽を作る上での極意なのだよ。
 aze君も参考にしておきたまえ。
 ふふふ笑。

 目が肥えたのではなく写真が上手くなっただけじゃないことを祈るばかりです。

 例の件は、途中で安達さんが何やら会議に出席していることに途中で気付き、戻ってきました・・・

 別に悲しくはならなかったですよ、別に。
by まこと (2011-11-01 20:43) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。