猫足丸鉢
今は赤土の成形を進めています。
赤土の丸鉢に帯状に溝をつけてそこに白土を化粧したものがいくつか必要なので、とりあえずひたすら丸鉢を作れば良いのですが、
私はどうも気持ちにむらっけがあり、作っている最中にポンッと何かが浮かぶと頭の中でその考えを勝手に吟味し始め、いつの間にか最初の考えとは違う方向に手が進んでしまっていることが多いのです。
そうなり始めると、頭の中で小さな自分が、
「方向が変わったよ～。そっちで本当にいいの～？」
と自分に問いかけているのに気付くのですが、もうこういう性格ですので止められないのです。
幸い、ひとりの作業ですから誰にも迷惑はかけません。
さて、シンプルな丸い鉢を作っていたら、作り終わった時には猫足の丸鉢になっていました。
どうしましょう。
焼き締めにするか、釉鉢にするか・・・
一応表面は磨いてあるので、焼き締めにしても良いのですが、勢い良く作ったわりには最終的にどうするかを決めきれていないのです。
こういう人間はやたらに共同作業など、やってはいけません。
散々引っ掻きまわすくせに、着地点のことはそれほど気にしていないのです。
そこを責められれば、
「最高の着地点というのは向こうから来るものだ！」
などと、乱暴で意味不明な言葉さえ言いかねない、この面倒臭さ。
不愉快だとは思いますが、どうか、彼の事を見捨てないであげてください。
彼にも少しくらい、良いところがあるはずですから。
（いつの間にか他人事？）
タグ：鉢作り
どうも～～ご無沙汰いたして折ります、、輪島の東福寺です、、？
私も、作り始めから完成は予想外に成る事が多いです、、やり始めると当初の構想を忘れて完成時には全然違う物が出来たりします、、（＾＾、更に７厘ですから～～想定外ばかりで、、面白いです、
本業の塗でもそんな事は有ります、、、白漆と朱の漆を塗って居たのにいつの間にか、、紫と黒とかにアイデアが出て来ると気の向くまま塗ってる事が有りますよ～～納期は大丈夫か、、って、、冷や汗が、、出たりしますが、、以前より納期が短く成って来てますので、、ひやひや物です、、
by なか (2012-08-29 02:22)
なかさんへ
輪島の東福寺さん、お久しぶりです～
こちら杉並の東福寺です笑。
全国の東福寺さん、集まれ～！？
なんと、鉢のほうならまだわかるのですが、本業のほうでもあるのですか？
予想外です。
職人さんというのはあまり気の向くままにやることをしないというイメージでした。
きっと、そういう発想って大切なんですよね。
しかし仕事となると納期というものがあるので・・・そこがつらいところですね笑。
私も鉢の販売を決めて、初めてその制約を感じました。
それでも私のは遊びの一部ですので、なるべく思うままに進めていこうと考えています。
私も、春嘉さんと若手の１、２を争うライバルとしてがんばりますので、なかさんも体に気をつけて良いものを作ってください～
by まこと (2012-08-29 22:20)