スレンダーな真柏
私は花粉症の時期でなくともたまに何かの拍子で鼻炎でくしゃみ鼻水がひどくなることがあるのですが、数年前、仕事の出先でやはりそんな状態になり、こりゃまいったと、とある住宅街のなかにポツリとある薬局に入って、そこのおばあさんに、
「ポケットティッシュありますか?」
と聞いたのです。
そうしたらそのおばあさん、
「確かあったと思ったけど・・・」
と言いながら、店の奥にそのままつながる自宅のほうへ入っていってしまい、しばらくしたら、お店の品でなく、あちこちでもらっただろう売り物でないポケットティッシュをいくつか持って来て見せて、
「これくらいあれば足りる?」
ですって。
そうくるとは思ってませんでしたので、私はびっくり。
タダもらったティッシュを持ってその店を出て、ちょっとおかしくなって笑ってしまったのを覚えています。
今日そのお店の前を再び通ったのですが、お店の中で葬式をしていました。
もしかしてあのおばあさん・・・?と気になりはしましたが、それを尋ねるほどの関係があるわけでもないので、チラチラ気にしつつもただ前を通り過ぎました。
私はお年寄りを言葉たくみに騙してお金をまきあげる仕事をしているので、比較的、仕事でお年寄りと接する機会が多いのですが、10年もそんな仕事をしていると、忘れられない場面がいろいろあって、時々それを思い出します。
さて、今夜は真柏について。
以前A藤さんにいただいた、挿し木してすぐに小さな鉢に入れて10年という、お店では絶対に売ってない類の樹です。
二重鉢になっていたので普段見るのは外側の鉢。
少し前に、上が重くなったせいかあまりにも転がってばかりなので鉢を安定するものに変えようと、まずは外側の鉢から抜いてみました。
かなり小さな鉢におさまっていて笑いました。
鉢から樹を抜いてみました。
根鉢、ちっちゃ!
絶対に太れませんね。
とにかくもう少し安定する鉢をと捜しましたが、こんな自作鉢しかありませんでした。
足がないのでグッと安定感は良くなるのですが、少し大きいのか、縁が強いせいか、ちょっとまだ違和感が。
そのうち慣れるでしょうか、少し様子を見て考えます。
もしあれなら、この鉢に合う樹になってもらいましょうか。
この鉢に古さがでてきた頃にこの樹がどうなっているか、この樹はそんな感じでゆっくりやっていきましょう。
狭い日本、そんなに急いでどこへ行く (昭和)
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