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日本小品盆栽協会東京支部 5月の例会はドゥビドゥバ!シュビドゥバ!

 5月12日、この前の日曜日のことになりますが、日本小品盆栽協会東京支部の例会がありました。

 基礎コーナーは取り木や挿し木などについて。

 教室では五月の管理作業についてと、最近親睦会などで購入したものを中心に、今、そしてこれからどう手を入れていくか、それぞれ樹を持って来てアドバイスを受けました。

 五月の管理作業で講師自らの樹のいくつかを見本に、弱っている樹から展示会で使おうかと考えている樹まで、芽摘みの例を見せていただいたのですが、とにかくその樹の生理、樹の状態、これからの展望など、いろいろなポイントを念頭に、その樹に合った芽摘みをしているのを見て、一応3年半ほど私もこの会で樹作りを教わってきたのですが、自分の芽摘みがいかに考えの浅いものだったのかが身にしみました。

 偉そうですが、最初の頃に比べれば一昨年、去年と、少しずつ掴んで成長しているという実感が自分の中にほんのりとあったのですが、まだまだ。

 帰宅後、自宅の樹を手にしてじっと見つめ、ハサミを向けるのですが、一体その芽を摘むことにどんな意図があるのか、今摘まなくてはいけない芽なのか、その樹は今自分でどうなろうとしているのか、様々なことを考え悶々として、結局2時間ほど棚の前にいて、実際にハサミを入れられたのはほんの数芽だけ。

 ちょっと自分が情けなくなりました。

 ここに芽が吹いて欲しいなというところに芽吹いたり、この根はいらないかなという根が自分から枯れていったり、その日の教室でも講師は言っていましたが、そんな話を講師からよく聞くのです。

 おどけて、

 「念力があるんだ」

 と言っていましたが笑。

 そういったことも、おそらく、樹の生理を理解して、適当なタイミングで、適当に各所の勢いを調整しているから、念力じみたことが起こるのでしょう、きっと。

 本には書くことができない、仮に書くことができてもそれを読んだだけでは理解はできない、とても感覚的な世界なんでしょう。

 私もできることならそこまで至りたいと思って盆栽に取り組んでいるのですが、とにかく今は、しっかり樹を観察して、いろいろ試してみることしかできません。

 盆栽を始めて、それまでは樹を生き物だと思っていましたが、今は、雲とか、滝とか、風とか、そんなような「エネルギー」的な物・現象と物質的な「生き物」の間に位置する存在のように感じています。

 なので講師が樹を持つ姿が、時々、小さな雲を相手に遊んでいる姿のように見えてしまいます笑。

 走り回ってどんなに良い素材を手にできても、そこから良くするには樹の生理を理解した管理・芽摘み・剪定が必要になりますし、特に芽摘みというのは、とても奥の深い、大切な作業に感じているのですが、その分なかなか理解できません。

 だからとてもくやしいのです。

 でも、私はそれをしっかり身につけてみせます。

 「芽吹け、ごま!」

 と指差せばそこに芽吹くくらいの念力をです。


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