粘土をいじりながら教養を身に付けようとしてみる
しっかり時間をとって鉢の成形が出来る時、どうしても耳がさびしくなってしまいます。
結構単調な作業ですし、特に今は、作る前からどういう形を作るかも決まったものを成形していますのでそれほど脳みそも使わず、何かを聴きながら作業したくなるのです。
そこで思いついたのが、鉢作りをしながら日本史のお勉強ができる動画はないか?ということ。
といいますのも、私、恥かしながら、日本の歴史が全然わからないのです。
中学の時に授業はありましたが、特に興味もなく、高校の時は世界史しかやった記憶ありませんし、だから、日本の歴史って知らないことだらけなのです。
しかし何故でしょうね、昔は歴史に関することについて私に話してくる知人などいなかったのに、ここ数年、ちらほらそんな話題をもちかける方も出てきまして、それで何も知らない、溢れんばかりの才能はあっても教養のない人と思われるのもシャクですし、そんなわけで、中高生向け的な日本史講座の動画なんてないかなぁと探してみたら、あらあら、やっぱり便利な世の中になったものです。
ありました。
粘土を削りながら、時には削っていない時もで、数日かけてひと通り動画のある戦国時代まで授業を受けたのですが、鎌倉時代を過ぎると仕組みも複雑になってきて、わけのわからない役職も増え、そして何より、同じような名前の人ばかりたくさん登場して、おいおい、藤原さんばかり何人いるの?とか、後鳥羽とか、前に出て来た名前の頭に「後」が付いただけの手抜きとしか思えない名前が出てきたり、とても作業しながらでは理解できなくなってきてしまいました。
しまいには、鉢作りが終わると体も頭もグッタリ。
やっかいなものに手を出してしまいました。
でも、思ったより面白かったかな。
それはそれとして、youtubeを流していると、合い間にいろいろな広告動画が入ってきて、その中で、その広告動画が流れる度にいつもドキッ!としてしまうものがありました。
やは肌のあつき血汐にふれも見でさびしからずや道を説く君
与謝野晶子の歌なんだそうですが、ドキッとして、ついつい成形中の鉢を落としそうになります。
やは肌のあつき血汐にふれも見でさびしからずや鉢作る君
ううん、ついつい歌をもじって遊んでしまいます。
そうしたら、血汐という言葉から、永井荷風の「残る蚊に額さされしわが血汐」という濹東綺譚の中の言葉を思い出し、ちょっと調べていたら、「濹」という字はさんずいに墨と書いて、隅田川を表す字だということを知って、へぇ~、なるほどね、などと頷き、そうこうしている間に日は暮れかけて・・・どうりで成形がはかどらないわけです。
教養を身に付けるのって、むずかしいなぁ。
こんばんは☆
みだれ髪ですね~(//▽//)
怖かった文学先生の授業が懐かすぃです。
「くろ髪の千すじの髪のみだれ髪かつおもひみだれおもいみだるる」
もセクシービームで(笑)
こちらは『みだれ髪、拭う暇(か)もなく、潅水よ』という感じですが・・・(^^;;
記事で思い出しましたが・・・
先日の鉢の漢字の『倚(い)』は「中国伝来の座具。天皇や高官の公卿が使用。座部は四角形で四本の足がつき、鳥居形の背もたれと 勾欄 ( こうらん ) 形のひじ掛けがあり、敷物を敷いて用いた 。」だそうです(ヒィ~)。
『休』の横にこれを並べるとは、恐るべし、昔の鉢作家さんと思いましたです(^^;;(笑)
by しずか (2013-09-02 19:53)
しずかさんへ
しずかさん、こんばんは。
くろ髪の・・・は、私にはちょっと重過ぎますね笑。
友達だったら、「付き合った人に重過ぎるって言われたことない?」って聞いてしまいそう笑。
私は、みだれた枝のどこを切るかで「おもいみだるる」感じです・・・
まこと 処女歌集 「みだれ枝」
ところで私は天皇や高官の公卿ではありませんが、家で、四角形の座部に四本の足が付いた背もたれのあるものを、座布団と呼ばれる敷物を敷いて用いています。
これをイスと呼んでいます笑。
by まこと (2013-09-02 20:53)