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しょっぱいもののあとは、甘いもの。

 ・・・・・・寒さが強まってきましたよ。

 先日最近成形した鉢を素焼きしました。

 釉鉢用に赤土で成形です。

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 ここのところずっと朱泥で繊細な作業をしていたので、まずはとにかくフリーハンドの削りをしたい欲求が最高潮だったのです。

 しょっぱいものを食べたら甘いものが食べたくなるのだよ。

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 なのでこんな花カゴを。

 細い持ち手がチャームポイントです。

 削る際、ちょっと力んで折れてしまったらお釈迦。

 勇敢な私はそんな恐怖と闘い抜きました。

 草の細い軸が立ち上がる姿がきっと映えますよ。

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 こちらの持ち手はそこまで細く削っていませんが、遊びでチョウチョ(みたいな物体)を止まらせてみました。

 全体を白い釉薬で、チョウチョのところは別の色の釉薬でも掛けてみようかと考えています。

 それと、ただの丸鉢もいくつか作りました。

2013_1212_211113-DSCF8268.JPG

 自分で使う鉢の数が全く足りていないというのもあり、樹や草に、気軽に使えるこんな鉢を少し作っておきたいと思っているのですが、そのために道具をいくつか作りました。

 エレキロクロを使わない私には必要なもので、おかげで作業が早くなり、丸鉢御殿が建ちそうです。

 丸鉢を作っていたら、相変わらずと言いますか、馬鹿なことを思い立ってしまい、丸鉢の側面に筆で少しずつ、ドロドロの白土を細く盛って、模様を書き始めてしまいました。

2013_1212_211142-DSCF8269.JPG

 始めて10分も経つと、その作業を終わらせるのにものすごい時間がかかるのもわかるようになり、ちょっと嫌な予感。

 1時間も続けると、もう引き返せないところまで来ていて、そんなことを始めた自分に嫌気がさしました。

 自分はいつもそうなのです。

2013_1212_211200-DSCF8271.JPG

 結局すべての模様を白土で盛り終わるのに3日かかってしまいました。

 おかげでデートを3つキャンセルです。

 それが終わると今度は、逆に模様を彫り込んで、そこに白土を塗ったらどんなになるのか気になってしまい、また気の遠くなる作業を始めてしまいました。

2013_1212_211234-DSCF8273.JPG

 こちらは筆で盛った鉢の3分の2くらいの時間で済んだかと思います。

 この2つは、薄目のルリ釉を掛けて、白土の模様がぼんやり白く透けて見える感じの鉢のイメージで本焼きしてみようと考えています。

 うまくいくのかな?

 釉が厚く掛かり過ぎて、ルリで模様が埋まるだけで焼き上がったら・・・多分私、泣きます。 

 年内はもう少し釉鉢用の赤土を続けようと思っていますが、年明けくらいには、そろそろ久し振りに白土をやりたいです。


タグ:鉢作り
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なつね

超絶スゴイ!バッカじゃないのこんなスゴイ鉢作って(あ、シツレイシマシタ)

「ただの丸鉢」も、丸みが絶妙で、とても「ただもの」ではありません。

花かご・・・・小さなお花の咲く草を植えたら、これひとつだけ飾っても楽しめますね。

「白泥輪違紋瑠璃釉鉢」←勝手に名付けました。なんか正倉院にありそうでしょ・・・・ぜひ仕上がったものも拝見したいです。(脚もスゴイ)

いいなぁ、才能があふれてますよね!
その辺の鉢作家の人は、見習うべきです。

・・・・いっぱい褒めちゃったなぁ。クリスマス近いなぁ・・・・

でもほんとにスゴイ・・・・


by なつね (2013-12-13 09:33) 

妹のほう

うわっ。こ、こ、細かっ!!
写真の感じからすると、1つが3、4mm程度の
七宝文様でしょうか。

いまの素朴な風合いも十分素敵ですが、
釉のかかったできあがりはとろりと艶っぽい、
また違った感じになるのでしょうね。
出来上がりが楽しみです。

どこか誰かに旅立ってしまう前に、ぜひみ〜せて。

by 妹のほう (2013-12-13 11:20) 

気まま

こんばんは~


うわっ! すごっ!!!

白土を塗った鉢の焼き上がりが速く見たい。 マジで見たい。


それにしても、あなたの才能がますます怖いわっ(笑)


>おかげでデートを3つキャンセルです。

言ってくれれば僕が代わりにデートしたのに・・・

by 気まま (2013-12-13 23:30) 

まこと

なつねさんへ

 褒め言葉のクリスマスプレゼント、ありがとうございます笑。
 でも、どうかその辺の鉢作家さんを責めないでください。
 悪いのは、私の溢れんばかりの才能です。
 私の罪深い才能を責めてください・・・

 さてさて、焼き物なので、本焼きするまでどうなるかはわかりませんが、良い鉢になったらいいなと思います。

 ところで、私は褒められるよりも蔑まれるほうが好きなので、「バッカじゃないの」というところが一番ゾクゾクしました。
 次回は、「粘土に謝れ!」「この役立たず!」とか、そんな言葉のプレゼントが欲しいです。

 どうかお願いします。←気持ち悪い。

by まこと (2013-12-14 00:43) 

燕渓陽山

こんばんは

白土を塗った鉢、面白そうだね。
いいアイデアだと思います。

まじバカ 一代!
男って、マジでバカでいいと思うよ。

バカって感染してゆくものだから
皆で、バカになってゆきましょう(笑)

ちょい、お米を一粒ずつ丁寧に磨いてから
そして飯を炊いて一気に食っちゃうような・・・
そんな感じの作業も、いいもんですね!

もし、めっちゃ暇ができたら・・・
そんな感じでの象嵌とかやってみようかな~

面白そう!


by 燕渓陽山 (2013-12-14 00:43) 

まこと

妹のほうさんへ

 だいたい4ミリくらいでした。
 出来上がると、私は必ずルパンの五エ門の口調で、
「また、つまらぬものを作ってしまった・・・」
 とつぶやきます。

 釉薬がかかると、赤土の所は暗い青、白土の部分は明るい青から白、みたいになるとイメージしていますが、どうなるんでしょうね。

 良い子にしていたら、クリスマスの朝に、枕元に置いてあるかも知れませんよ?

by まこと (2013-12-14 00:44) 

まこと

気ままさんへ

 だいたい、時間かけて成形した鉢ってうまく焼けないんだよなぁ・・・って、ちょっとネガティブに考えたりして笑。

 デートの相手はラテン系の女性で、踊れない男とはデートしないしないみたいよ?
 気ままさん、踊れたっけ笑?
by まこと (2013-12-14 00:58) 

まこと

 燕渓陽山さんへ

 あ、燕渓陽山さん、ケロケロ~♪(←これ、やりたかった笑)

 今日丁度友達から、合理性とか勘定ばかり考えていたら作り出せないものって、やっぱりあるよね、みたいな話が出まして。
 しかしながら・・・お米を一粒ずつ丁寧に磨いてから炊いて一気に食っちゃうって、それ、相当な馬鹿ですよ笑?
 ただ、友達にそんな人がいたら、多分私、大切にすると思います笑。

 バカでいるとたのしみが多くなりますね。

 釉掛けで、どれくらい白土部分を際立たせるか、その加減で雰囲気が変わってくる気がしますので、ちょっと緊張します~
by まこと (2013-12-14 01:25) 

気まま

こんばんは~


コメントの漢字を間違えていますね(^^ゞ

早く見たいですね。


まこっちゃん、 僕は踊れるし・・・ 太極拳だってできるよ←うそ(笑)

by 気まま (2013-12-14 17:48) 

まこと

気ままさんへ

 あら、本当ですね笑。


 ・・・残念、ラテン系の女性が、
 「太極拳だけは勘弁ならん」 
 と言ってますよ?
by まこと (2013-12-15 00:07) 

御浦

白泥でこんなに細かい紋様描いちゃったんだ!すごいな〜!
是非とも釉薬を綺麗に焼き上げて、
自分との闘いを完成させてください。
良いパワーをもらいました!
溢れる才能のまこっちゃんには
到底かなわないけど俺も頑張んべ!
Xmasが近いね〜(笑)
by 御浦 (2013-12-16 19:46) 

海斗

こんばんはー
胡麻団子みたいで美味しそうな鉢ですね
甘いものの次はしょっぱいものってのは胡麻団子だったんですね
カイラギのようにも見えますし釉薬との相性なんかも色々と試して見たくなりそうですしどんな焼き上がりになるのか楽しみですね

しかし溢れる才能を具現化するのは大変ですね~
このような作業課程を聞くと平凡な自分で良かったなとつくづく感じましたよ…笑

by 海斗 (2013-12-17 17:26) 

海斗

しょっぱいもののあとは甘いものでした…( ̄▽ ̄;)
by 海斗 (2013-12-17 17:28) 

まこと

御浦さんへ

 クリスマスをXmasと書くあたりがちょっとイラっとする御浦さん、こんばんは。
 またまた褒め言葉の贈り物、ありがとうございます笑。
 おいしくいただきました。

 白土で書くだけでは釉で完全に埋もれそうで怖く、1ミリほど盛ってみたのですが、その作業が馬鹿みたいに時間がかかりました。
 途中で完全に後悔しました。

 私にかなわないのは、迫る牛車にカマキリがその鎌を振り上げるがごとく、当然のことです。
 決してご自身をうらまないでください。

 私は私で、この溢れんばかりの才能という十字架を一生背負って生きていかなくてはならないわけで・・・時に誰かにすがりつきたくなるほど辛いです。
 
by まこと (2013-12-17 21:24) 

まこと

海斗さんへ

 海斗さん、こんばんは。

 以前は焼き上がりをたのしみとだけ感じて出来上がりを待ったのですが、近頃は、不安という気持ちも大きくなりました。
 不安を含めてたのしみ、ということでしょうか。
 特に今回は久し振りの釉鉢焼成ということで、意識して感覚を思い出しています。

 私としても、この溢れんばかりの才能が、果たして神からの祝福なのか、呪いなのか、時に問いかけたい思いに襲われ、しかしそれをグッとこらえます。

 すべては神の御心のままに。
 
by まこと (2013-12-17 21:51) 

まこと

海斗さんへ

 あ、ちなみに今は、しょっぱかろうが、甘かろうが、あんな疲れる鉢なんてもう二度と作るものか!と思っています笑。
by まこと (2013-12-17 21:58) 

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