華々しい発根の数々
2月に、不思議なご縁でお付き合いさせていただいている某盆栽園のやさしくて二枚目のNさんから、五葉松を2本いただきました。
大きい盆栽中心の園の隅っこにあった小さな五葉松ですが、うちの樹に比べればけっこうおおきめ。
私は、気が付くと、どんどん小さい樹が多くなってきましたが、それだけで済ませてはつまらないと思いもしていて、大きめの樹も少しあります。
いただいたうちの1本は、大きいサイズのままで、じっくりいきます。
足元に曲があるので、それを活かせるよう、時間をかけて育てていきます。
そしてもう1本、足元が真っ直ぐでその先でたくさん枝が立ち上がるように出ている五葉は・・・どうにかするには取り木しかないと思いましたが、失敗して枯らすのもNさんに悪いと思うところもあり、3月、ここは慎重に、まずは針金で幹を縛り、取り木箇所に力をためておくことにしました。
一応その個所をミズゴケで包んで。
ところが、予想外のことに、4月に入るとそこから3本の根が出て来たのです。
あぁ、数々の失敗を経験した私の、初めての五葉松の取り木成功。
下手な鉄砲数撃ちゃ・・・・・
ちが~う!!
そして5月も中旬になり、気温が上がってくると、4月に出た根よりも全然太い根が、さらに2本出てきました。
赤い根が4月ので、白い根が5月のです。
発根しやすい性というのもあると思いますが、やっぱり大きい樹は強いです。
それ以来、風呂上がりにこの根を眺めるという素敵な習慣ができました☆
こちらは横浜の展示会でいただいてきた真柏。
こちらは取り木目的で持ち帰ってきたもので、さっそく春に取り木を。
こちらも4月に細い根が出ていましたが、今月に入り気温が上がると太っとい根を出してきました。
取り木する際に幹を掃除していて気付いたのですが、どうもこの樹、芯材が腐ってきているようです。
これ以上進まないように、これから気を付けなくては。
これらの樹、取り外しとその後の管理を失敗しないようにしたいところです。
特に五葉松・・・
こちらは、私が初めて買った五葉松。
大宮盆栽祭りでした。
枝も増え、幹も太り、少し割れてきて、葉も短くなりましたが、盆栽にはなりませんでした。
このままではどうにもならんと、意を決し、環状剥皮の取り木をかけました。
ビニールポットに赤玉土とミズゴケを入れてあります。
ビニールポットを白いネットでフタしてあるのは、風除けと、わずかな光も反射させて葉に当てようという、祈りに近い仕掛け。
今まで、五葉松を取り木すると、すぐに葉が枯れて結果が出ましたが、こちらは少し遅れながらも新芽も開き、発根を確認できないながらも期待はできそうです。
初めて買った樹ですし、買ったその場面を今でも覚えています。
買った時に、実生で10年と言っていたので、もうそろそろ15年になるのでしょう。
できることなら枯らしたくありません。
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