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最近焼いた鉢群 2


辰砂

鶏血の赤を全面に出すと、焼き上がりはとても満足感がありますが、いざ使おうとすると、私の樹には、かすれたような発色の赤のほうが似合うことが多いです。


織部

私は筋状に流れる織部釉を使っていますが、釉の厚みや温度の調整によって焼き上がりにかなり差がつき、それをこんな小さな鉢に使っているわけですから、まだまだ薄過ぎ、流れ過ぎの失敗も多く、難しい釉薬を選んだなとは思ったりしますが、動きのない焼き上がりの織部の緑は、ちょっと退屈。
慣れていこうと思います。

この鉢は口をかなりすぼめてあるので、樹を植えようとすると根張りがぶつかってかなり使いにくいと思います。
私は草用に使うことをおすすめします。
例えば、私は焼く前から書帯草を考えていましたが、そのように上方向に細い歯が広がる草。
染付けの青と白が涼しげですから、細い葉の草で夏の飾りなど、きっと似合うと思います。
また、口がすぼまった鉢は草を育てるのに適しているのではと感じる所もあります。
ちょうど、コンクリートの隙間に小さな草が生えるような。
草も長く持ち込んでこそですが、私の感覚では、口が多少すぼまった鉢のほうが、草はしぶとく生きてくれます。
植え替えるにしても、樹のように、根が木質化するわけでもありませんし。
そんな訳で、草を植えるべく、この鉢には編み編みの文様を染付けしておきました。
カゴのイメージと共に、ひなびた印象を狙ったわけです。


「口のすぼまった鉢は使えない」と一つ覚えの大馬鹿どもよ、このまこっち様のハイセンスな鉢を見た日には、口をすぼめて口笛吹きやがれ!

ひゅ~~
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