鬼面足でふざける
ふざけた鉢を作りました。
素焼き終了時の姿↓
無防備に笑っています。
誰かが来年のことでも言ったのでしょう。
ところで最近、大笑い、してますか?
こっちは縁側のじいさん?穏やかで、きっと豊かな知恵が。
悩み事を相談するのなら、この鬼に決まりね。
あ、髪形がおかしなだけで角のないただの人間を彫っちゃった。
毎度のことですけど、人間なんて鬼よりも鬼的だし?、ま、いっか。
恨むような目で、ものすごく怯えています。
見る角度によって表情が変わってくるので、見ていて飽きません。
自分で作っておきながらね。
私自身、子供の頃から自分に相反する極端な性格があるのを感じていて、穏やかだったり、残酷だったり、陽気だったり、暗かったり、神経質だったり、ずぼらだったり・・・その処理に随分悩まされましたが、そんな人間なので、大人のリミッターをはずして粘土をいじくるとこんなものが出来てしまいます。
今はただのふざけた鉢ですが、100年くらい残れば幻の珍鉢として皆が血眼になって欲しがる一品となること、間違いないでしょう、うん。
それで、これに透明釉を掛けて還元焼成しました。
すると青磁のような、青味がかった白になりました。
足ばかりが大きくて胴も縁もスッキリしたライン。
バランスが悪いですが、そういう大人びたことばかり感じていると退屈ですのでやめておきましょう。
こういう鉢は、子供のようにたのしむものです。
ちょっとカクカクした曲の懸崖でも植えればかなり面白そうです。
ツルウメモドキとか。
馬鹿な鉢ですので責任をとって自分で自分で使うつもりでいましたが、一木一草話に納める鉢の焼き上がりの数によってはこの鉢も出すことになるかも知れません。
その時は、笑って許してください。