そんなにじろじろ見ないで ~ムラサキシキブ
私はカメラに関しても素人なもので、何も知りません。今使っているカメラも生まれてはじめて買ったもので、ごく普通のカメラです。でもたまに、近くで大きく撮りたいのに全然ピントが合わず、もっと接写できたらいいのに、などと思うことがありました。そんな時、スーパーの催事コーナーで金物フェアーをやっていて、そこに10倍と20倍、2つのレンズのルーペが売られていて、これを使えないものかと、試しに買ってみました。
うちのイタリアンパセリの花の上で食事中の、体長2ミリあるかどうかくらいの、ゴマ粒以下の虫を撮ってみました。十分じゃないでしょうか?
このムラサキシキブ、少し大きめの、15~20センチくらいに作ってみたいなと思っている鉢ですが、ムラサキシキブは去年手に入れたばかりで、どのように作っていくのかよくわかりません。細かいことを調べてその通りにやるのもいいですが、今年1年じっくり観察してその生態を把握してみるのもいいかな、と思っています。自分が知っていることのうち、一体どれだけが自分で確かめて知ったことでしょうか。あ、勢いで大きな話にもって行きましたが、本にのっていないだけです。
観察してみると、今年伸びた新梢の比較的先端の方の葉腋につぼみがつくようです。
真ん中あたりの葉腋からは葉芽が出て、新しい枝が伸びてきています。
さて、例のルーペでつぼみを見てみましょう。
子供の頃から、一度好きになるとひどく熱中してしまうタチですが、そんな私でも、たまに急にしらふになって、一体自分は何をしているんだろう、などと、唐突に空虚を感じることもあります。でも、それは盆栽がむなしいものでなしに、私が見る自分の生活のどこかに、頼りなく空虚なものを感じるからなのでしょう。人間は勘違いの名人です。盆栽はむしろ、私を豊かにしてくれてきました。きっとこれからも、私が心を頑なで鈍感にしない限り、多くを教えてくれるはずです。
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