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産業革命

 私はフリーハンドで削り出す鉢成形が好きなのですが、樹によってはキッチリ整った線の鉢にも入れたいですし、でも、そういう鉢を今までのやり方で削り出していると、とにかく時間がかかって、作り始めるのにも気が重くなりますし、頼まれている鉢もなかなか数で期待に応えられず、また更に気が重くなってしまいます。

 なので、遅過ぎるくらいかも知れませんが、今までの自分のやり方でやれるところまではやって、そこから得るものは得たと思うので、次のステップへ進んでみようと思い立ちました。

 別の、もっと作業が早いだろうやり方を取り入れてみます。

 型紙とかコテを自分で作っています。

 せっかく鉢作りにあてられる時間、粘土をいじらず作図したり木材を削ったりするなんてイマイチ満足いきませんが、急がば回れだと自分に言い聞かせてちょっと一式作ったので、試しに朱泥で最近作っているシンプルな外縁の長方を作るための型紙とコテで成形してみたら、今まで半日かかったところまで、ほんの1~2時間くらいで終わりました・・・

 猿から人間に進化した瞬間ですね。

 産業革命とでも言いましょうか。 

 さて、なぜやっと重い腰を上げて新しい作り方に手を出したかというと、今私は今まで作ったこともない大きさ(といっても乾燥前で12センチ程が目安の大きさ)の朱泥の楕円鉢を頼まれていまして、今までならフリーハンドでセコセコと作るところですが、使う粘土、形を考えまして、ちょっと今までのやり方ではものすごく大変になると、話を受けた後で気付きまして、ちょっと冷静になり、考え、今までと別の方法を考えて作ってみようと思うに至ったのです。

 とりあえず楕円をフリーハンドでなくキッチリと描いて、型紙を作ってみることにしましたが、私は数学とか図形とか嫌いだったのでそんな方法知りません。

 なので調べてみたら、案外簡単なんですね。

 コンパスと定規ですぐに描けました。

2013_0729_181953-DSCF7502.JPG

 寄せ植え用ということなので、鉢の奥行きは絞りめの方が良いかと思い、その方向でいくつかサンプルを描き、この辺かな?というものを厚紙に描いてカッターで切り抜きました。

2013_0729_184738-DSCF7503.JPG

 ユザワヤで丁度良さそうな丈夫な厚紙を探してみると、いろいろあるものですね。

 何に使うものか知りませんが、厚さ1ミリちょっとあるパウダーカラーペーパーとかいう丈夫なものがありましたので、試してみることにしました。

2013_0729_184841-DSCF7505.JPG

 あとはこれ用のコテが必要ですが、注文では樹と共に「この樹用の鉢」という指定しかありませんでしたので、コテは鉢の細かいところも考えてまとめてから作るしかありません。

 道具を作るのは面倒臭いですが、作ればまた他の鉢作りでも使えるのですから、やっぱりタイミングをみていろいろ作っておいた方が合理的なのですね。

 今頃そんなことをわかるなんて、やっぱり私は職人さんには向かない脳ミソです。

 とにかく、ちょっとこの方向の成形も自分のひとつの方法として身に付くようにこれからしばらく試行錯誤です。

 良いものをもう少し多く作れるように、頑張り松。


タグ:鉢作り
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しずか

(;´∀`)・・・うわぁ・・・
大仕事になってしまい、スイマセン(汗)

でも、文明開花か、産業革命か(笑)
いずれにせよ、楽しみにしており松(*^^*)/
by しずか (2013-07-31 08:22) 

まこと

しずかさんへ

 こうなったら時代をピョンと飛び越えて、最先端の3Dなんちゃらの切削加工機も導入してしまいましょうか?
 勝手に機械が削り出してくれますよ笑。

 いずれにせよ別のやり方を身に付けておこうとは考えていましたので、良いタイミングです。

 私の朱泥はこのやり方のほうが向いている気がします。
by まこと (2013-07-31 21:34) 

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