日本小品盆栽協会東京支部 春の親睦会のお土産
週末に、東京支部で世田谷のやまあいさんへ行きました。
皆で町なかの木や草を見つつああだこうだ話しながら駅から現地まで歩く道はとてもたのしいです。
そもそも私は、盆栽に興味を持った頃、町なかや公園の木を見て歩くのも好きになりまして、その時期にいろいろ木の名前を調べて覚えたのでした。
そうです、公園の木々達が、私に向かって、
「あなたは将来、溢れんばかりの才能を開花させ、盆栽名人となるのです・・・恍惚と不安を胸に・・・孤独に耐え・・・その力で世界を救うのです・・・私のタネをまきなさい・・・まきなさい・・・まきなさい・・・まきなさい・・・」
と内なる声で話しかけて来たのもその頃です。
当日は花粉症の薬を飲んでいたので、ぼんやりとしてあまりテンションも上がらず、お店に着いてもお菓子を食べるのに忙しくて、なかなか買い物には参加しませんでした。
そんなスロースタートの私でしたが、案外面白いものを持ち帰ることができたのは、私が常日頃から信仰している盆栽の神様のお陰なのです。
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で、こんな木を買って帰りました。
五葉松の3本セット。
みんな真っ直ぐですけど、そのうちの1本が、妙に幹がボコボコしていました。
この樹狙いでした。
葉も悪くありません。
それで、早速、小さな五葉松の盆栽になるための最初の関門、「植え替えて小さな鉢に入れる」という課題に挑戦です。
ここを乗り越えないと、いつまでも素材のままですし、先延ばしにしたところで得もないでしょう。
景気付けにテキーラを一杯やってから取り掛かりました。
しかし、さすがに3本の苗が植わり絡み合った根を、なるべく切らずに解くのには骨が折れました。
土を少し崩しては水に漬けて洗うというのを繰り返し、部屋に朝日が差し込み始めた頃、やっと3本を分けることが終わりました。
鳥たちの朝のさえずりが、私を祝福してくれているように感じました。
根のダメージは、かなり少なく済ませたと思います。
私は小さな鉢に五葉松を入れる際は、とりあえず、根を切るのは最低限にして、鉢に畳み込んでしまっています。
とにかくあまり根をいじりたくないのです。
皿鉢に入れたいところですが、とても根が収まり切らないので、太鼓胴に入りました。
間抜けな顔をした鉢です。
あと、古葉が多く残っていたので、強い枝を中心にある程度取りました。
上手くやった気がしますが、全然安心できません。
しばらくの後、葉の色が冴えなくなってきて、幹にシワが入って・・・なんて恐怖がいつもあります。
小さくて味のある五葉松を飾れる盆栽人・・・嗚呼、憧れます。
それにしても、貧相な幹だよ、まったく。
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