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ティリメン尽くし

 支部展が終わって、やっとゆっくり愛しき我が家の樹達を頬擦りしたり、抱きしめてみたり、時にはケンカしてみたり、楽しい時間を過ごすことができるようになったかと思えば、会報の原稿の締め切りが迫ったり、お願いされている鉢がいくつかあったり、展示会シーズンも迫って来たりで、またちょっと追われてきました。

 それでも自分のペースを崩さずにやっていこうと思います。

 今日はティリメンキャドゥーラ。 

 これは2年前に買って来たティリメンキャドゥーラの今春の姿。

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 樹も古く、当時としては思い切った買い物だった記憶があります。

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 しかし自分で持つにつれて上の枝の長さをこれくらいで止めるには立ち上がりの真っ直ぐのところが長過ぎる気がして、また、株元も私が持つにはちょっと立派に太くなり過ぎで、それらが妙に気になってしまい、譲ってくれた方が長いこと施肥も植え替えもされずに育てたからか薄く大きな葉になっていたところを、植え替え、肥料をやり、だんだん姿を変えつつあったのですが、なかなか自分の樹に思えませんでした。

 そこで今年の春、ついに取り木させていただくことに決めました。

 だいたいこんなくらいにしようという写真が残っていました。

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 この方がバランスが良い感じ。

 でも、6月になっても発根がわずかで、まどろっこしくなった私はその時点で切り離し、ほぼ挿し木状態で大きめの鉢に移してしまいました。

 そのまま9月、支部展が終わってから鉢中を見てみるとわんさか根が出ていましたので、その勢いで、支部展の売店で売れ残った自作鉢に入れてみたのです。

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 先輩が白い磁器の鉢にティリメンキャドゥーラを入れているのを見ると、釉鉢とはまた違った雰囲気になるなぁと思うことがあったので、とりあえず、学ぶは真似ぶ?的なチープなスローガンで、磁器ではありませんが真っ白い結晶釉の売れ残り鉢に入れてみましたが、山臭い、もっといえば田舎臭い(←ティリメンを馬鹿にしてる?)ティリメンキャドゥーラが妙に雅に見えてきました。

  それはさておき、しばらくは根を作るために芽は摘み過ぎない方が良いのかしら。

 もうひとつ。

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 これは私がいちから作った、というか、挿し木して放っておいて、たまに芽摘みをするくらいでいたらこんなになってくれたといった方が正しいのかと思いますが、私が5年程前、まだ盆栽を始めたばかりの頃に上野グリーンクラブの常設売店で、赤と緑の葉があまりにもきれいだったので初めて買って来たティリメンキャドゥーラを、何もわからずとりあえず剪定と称してメッタ切りにしてしまい、その時に挿した枝の1本。

 ところで、その時挿した枝も、元の樹も、1本も枯れていないところ、ティリメンキャドゥーラって丈夫な樹なんだなぁと思います。

 私も強く生きないと・・・

 そんな感傷的な独白は良いとして、4年近くが経ち、だいぶ雰囲気が出てきました。

 あとは芽を摘みながら葉を小さくしていけば良いのかな?

 今度相談しよう、そうしよう。

 ティリメンといえば、先の支部展でのT田さんの樹・・・

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 名品展40回(40年)、無遅刻・無欠勤のT田さんのティリメンは古くて、枝まで肌がガサガサになっていました。

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 支部展で、深く印象に残った樹のひとつでした。


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