新入りのクコを植え替える
張り裂けんばかりにツヤツヤ、プリプリに赤く色付いていたクコの実が、勢い余って本当に張り裂けてしまいました。
残念ですが、仕方ありません。
とりあえずタネでもまいて・・・?
ところで、先日の東芳会の展示会の即売で、新しくクコをいただいてきました。
今年クコの開花のピーク時、花粉目当てで草原に生えるクコの枝をへし折って来て、水に挿しておいたら数日で発根したという経験をしまして、その辺からもクコの植え替えは9月、10月あたりが良いのかなと思ったのですが、去年、12月、1月に挿し木したものもその後の勢いは多少劣ったようですが、ちゃんと発根しましたので、まだ植え替えて根を切っても回復してくれそうと思い、今日急いでこのクコを植え替えておきました。
ブカブカの鉢に入れておくと落ち着かない性分になってしまいました。
鉢から抜いてみると、さすがKさん、根はきれいに整理されていました。
おかげで小さな鉢に収まる程度に細根を切るだけで済みました。
根を切った分、地上部も、先端を少し切り詰めておきました。
もっと切り詰めて、株立ち状にしようかと考えていたのですが、それはあとでもできそうですし、これはこれで面白そうだったので、とりあえず今年はこんな感じで。
入れている鉢は、今年作った赤土に桜色の帯をつけた自作。
1個だけこの形を作ったのですが、1ヶ所、縁にちょこっとだけ焼成の際にヒビが入ってしまい、七輪の灰が溶けて入り込んでいるので傷は塞がっているので、自分用にとっておいたものです。
盆栽鉢としてどうだかはわかりませんが、手にすると、形から色合いからとても可愛らしく、自分的にかなり気に入っています。
先日一木一草話の女将にこの鉢を見ていただいた際、こういうの女の子に売れるわよ、と言っていましたが、残念、タフガイだってこういうの使いたいのです笑。
さてさて、緩~い針金で姿を若干整え、枝も少しだけ整理して、ミズゴケを載せて、おしまい。
良い樹になったね。
震えてるのは晩秋の寒さのせいかと思ったら、溢れんばかりの自分の才能が怖くて震えているだけでした。
ふふふ笑。
こうやって、冗談でも大口をたたいて、それを悪く思われるようになったら私も脱初心者ということでしょうか。
気が付けば、盆栽を始めて4~5年、東京支部に入って3年が経ちました。
ところでこの樹、葉がところどころ膨らんでしまっているのですが、それは何かの菌が入り込んでいるためらしく、去年やはり同じようになっていたクコは、殺菌したら今年は出ませんでした。
来年はちゃんと実を成らすことが出来るでしょうか?
がんばりたい樹種のひとつです。