「ごはんですよ」対策を考える
雨が降ったり、晴れてみたり、私としては水やりを誤りがちな時期です。
今年はなるべく盆栽の手入れを優先させて、良い樹を作れるように、そのために気持ち良い棚であるように、いろいろ時間を割いているのですが、その邪魔をする存在が雨のあとに増えました。
その存在とは、表土にへばりつく、「ごはんですよ」みたいな黒いぬるぬるした膜状の物体。
一度出て来ると、取り去ってもまた出てきて、キリがありません。
まず、雨の後に増えるとなると、水が多い鉢に出てくるものなのでしょう。
取り去ってもまた出てくるということは、取り残しの原因菌みたいなものが、その鉢が増殖しやすい環境のために起こることなのでしょう。
このごはんですよを放置すると木や草がショボショボする印象です。
また、表土の色から、乾き具合を見誤ることも。
だいいち、その見た目にうんざりで、私のほうが弱ってきます。
なにか良い手はないものかと考えました。
とりあえずこのテのものは酸に弱いはずと思い、ひとかたまりピンセットでつまんで、お酢の中に漬けてみたところ、黒から少し赤味を帯びて、茶色っぽく変色しました。
これは「まいった!」という意味でしょう。
方向性は間違っていないようですが、薄めずに使って木を枯らしても意味ないですし、恐らく、増えてしまったものは掃除して、時々酢や木酢液を薄めたものを潅水して菌が増えにくい環境を作っていくのが良いのかも・・・
昔の農家の人は、酢と黒砂糖と焼酎を混ぜたものを使って土の状態をリセットしたんだとか。
でもひとつ心配なのは、同じ水を潅水して、せっかく増えたヒゴケなどまでがやられてしまうのではないかということ。
いろいろ調べたら、この黒いぬるぬるしたごはんですよに対する効果をうたったスプレーも見付けました。
一度試してみる価値はあるかも知れません。
長雨で鉢にはびこる飯の友・・・
「ごはんですよ!」
「ごはんですよ」は迷惑ですよ!