焼成の結果と、日本小品盆栽協会東京支部の交換会のお知らせ
今日はヒョウも降って、この冬一番の寒さに感じました。
寒さも、熱さも、辛さも、一線を越えると痛み以外の何物でもないですね。
寂しさも、悲しさも・・・。(どうした?)
そんなわけで、先日素焼きした鉢の一部を本焼きしました。
釉薬の溶ける温度の違いで本焼きを2度に分けることになったのです。
今回は1230度辺りを狙った釉を。
まず、赤土を彫って白土を塗ってルリ釉を掛けたもの。
これが、
こんな風になりました。
良い感じです。
大いに満足です。
赤土の影響でルリ釉がとても濃い青で、白土を塗ってある文様部分は淡い青から白。
イメージ通りに焼けました。
落款が少し釉に埋もれてしまいましたし、自分使いに丁度良い大きさですし、見本としてとっておいて、自分で使わせていただこうと思います。
あと、赤土の上に白土を盛ったもの。
こちらはこんな感じに。
釉掛け、焼成自体は悪くなかったようです。
もしもまた馬鹿な気を起こして再度同じような成形をするのなら、もう少し文様を上手く盛れるように、それまで滝にでも打たれて精神を鍛えておきましょう。
そうそう、今月の23日(月・祝)、上野グリーンクラブ3階にて、日本小品盆栽協会東京支部主催の年に1度の交換会があるのです。
場所代だってそれなりにかかるのでしょうし、今回は私、少しだけではありますが、自分の鉢を出して、会に恩を着せようと考えています。
この鉢は出しても良いかな、と思っています。
落款が「言」じゃ高くならないし、「東福寺」にしておけば良かったかしら。
ちなみに会費は東京支部会員は1000円で、支部会員以外の方でも2000円でお弁当と飲み物が付いて参加できます。
午前10時にセリ順抽選で、抽選が終わり次第始まりますよ。
ちなみに、同じ赤土でルリ釉のみを掛けたテストピースも一緒に焼いておきました。
赤土でルリを使ったことはなかったのですが、かなり黒に近い青ですね。
あと、同じ土で白萩釉も焼いてみました。
この土と釉薬の組み合わせも初めて。
花かごをひとつ。
少し流れやすい釉ですが、彫り込んである鉢ですので、それが逆に彫りを際立たせて良い感じです。
この鉢も交換会に出そうかと考えています。
今回、花カゴは私が使う草の鉢のサイズより少し大きめに作りましたので、基本、チームBにならなければ交換会に出すつもりでいます。
あと、素焼きの段階で内側に少しだけ傷が入ってしまった、縁が2.5センチほどの小さな長方も一応焼いておきました。
焼いてみたら、案外良い感じ。
焼いてみるものです。
黄色く黄葉する雑木なんてどうでしょうか。
キズものですので、自分で楽しく使わせていただきます。
さらに、今回初めて使う緑釉も試しておきました。
以前素焼きしてあった白土の小さな丸鉢に掛けたものは、ちゃんと釉も溶けて、問題無しでした。
この釉を見ていて思い付きました。
以前から、白マユミに合う釉を探していたのですが、この釉なんてどうでしょうか。
ちょっと試してみたくなりました。
ただしこの緑釉、赤土に掛けると恐ろしいことになります。
サラダせんべいにクリームが掛かった「雪の宿」の、クリームの質感みたいになってしまいました。
抹茶味みたいですが、食べたらタダじゃ済みませんよ。
今回この釉薬をテスト無しで使ったもので、4鉢ほどお釈迦になりました。
どういう理由でこうなるのでしょう。
とりあえず、実り少ない我が人生に乾杯。
そして、今は残りの鉢を焼成中。
今回は少し温度が低めの釉で、1200度ちょっとです。