楕円鉢を作る
早く白土に移りたいのですが、作りかけの赤土がまだ残っていて、先に進めません。
とりあえず、楕円を作るために基の形を作って削れる程度に乾燥させてラップに包んだままのものがいくつかあったので、ここいらで成形してしまいます。
タタラ板に溝を彫って接着剤で針を固定したものは、私が主に天地の水平をとるための道具。
トースカンという、それ用の道具もあるそうですけど。
だいたい整ったら型紙をあてて・・・
ザックリ脇を削って・・・
そこをコテでなめらかにしていって・・・
力を入れ過ぎると楕円が歪んでしまうので、力が出ないように、事前にトンカチで自分の腕を数発殴りつけておきます。
えっちらおっちらコテを使って、やっと楕円の姿に。
もう一度天地の並行を整えて・・・
そうそう、うちではタタラ板の極薄バージョンとして、トランプがとても活躍します。
鉢が小さい分、細かく厚みを刻めるのが役に立ちます。
また、ちょうどお好み焼きを両手のヘラでひっくり返すように使って、作業台の上にたまった粘土を掃除するのにも使いますし、なんなら鉢を作りながら神経衰弱とかもたのしめます。
足を削った後の鉢底になるラインは、鉢の大きさによってはタタラ板1枚でも高過ぎることがあるので、トランプに針を着けたものを使って・・・
そうしたらナイフやらカンナやらで・・・
足を削り出していったりなんかしちゃったりして。
足ができたらコーヒーを飲んで、鏡の前で髪形を整え、気持ちが整ったら内側を削っていきます。
縁の内側のラインは、この大きさだったらフリーハンドで十分。
引いている線を見ようとしないで、縁の外側のラインに目の焦点をあてながら引けば、まあまあそれなりに整います。
今回は釉を掛ける鉢ですから、細かく丁寧に磨く必要もありません。
4枚作りました。
あ・・・
「善福寺」って書いてしまいました笑。
地名にもなっている、うちの近所のお寺の名前です。
誰か、東福寺と間違えてべらぼうな値段で買ってくれるかも知れません。
『「東福寺」って書いてある横の「言」って何だ??』とか困惑しながら・・・ふふふ笑。
東福寺のご購入を検討されている方、善福寺とお間違えないようご注意くださいませ。
また、東福寺を既にお持ちの方は、善福寺でないか、いまいちどご確認ください。
成形の終わった4枚は、積み重ねて、重しを載せて乾燥です。
誰かから習ったわけではありませんが、今はこんな感じで作っています。
そうそう、お正月に実家に帰った際、母に粘土をひと塊渡して、鉢を作るように言ってきました。
茂子落款の鉢は、果たしてどんなものになるのでしょうか。
たのしみです。