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狂い咲き

 うちには挿し木した庭梅がいくつかあります。

 昔初めて買った庭梅を親木として、じっくり小さい樹を作ろうと、そしてそれで花実をたのしめたらと。

 その目標にまた一歩近付きました。

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 まだまだの樹ですが、樹の裏側に季節はずれの花が。

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 ちいさくなって初めての花です。

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 狂い咲きですが、もう花芽を持つようになったというのは確かです。

  それがちょっと嬉しかった・・・

 大きい親木にはいくらでも花は咲きますが、当然、挿し木で小さくすると花芽を持つようになるまでそれなりの時間がかかります。

 この樹は挿して2、3年くらいでしょうか。 

 花芽といえば。

 昔まだ盆栽を始めたばかりの頃、イベント中のグリーンクラブの売店をうろうろしていたら、小さな、それこそ枝を挿したばかりのまっすぐで細いエゴの樹の苗に花が咲いているものが数百円で売っていて、私は、こんな若い苗に花を咲かせて、さすがは盆栽屋さんだと思ったものですが、それを買って帰って、後になって、それは花芽の付いた枝を挿しただけのものだったことがわかるようになったのですね。

 業者さんの台本通りに私が動いたわけです笑。

 それがトラウマとなって、実を付けた枝を挿したり、花芽の付いたものを挿して作ったりした鉢を見ると、いまだに過呼吸になります。 

 さあさあ、この樹は土の中にもう一曲埋まっているはずなので、来年は植え替えてそれを掘り出そうかと思います。

 挿し木したものが他にもあるので、今後もたのしみです。

 それにしても、今うちの棚では、ネムノキ、岩柳、そしてこの庭梅といった具合で、狂い咲きしているものが多いです。

 それか、もしかしたら、うちで花を咲かす樹が増えただけなのかも。

 自分で挿し木からやっている樹が多いので、若い樹が多く、歴の浅い私の棚では少し前まで花実を見れる樹というのはごく限られたものでした。

 展示会に出した樹だって、最初の頃は葉っぱだけでしたし。

 

 自分が成長できているのか、年数が経っただけなのか、そんなことはどちらでもよいのですが、ここまで来れたというポイントの実感があると、やはり嬉しいです。 

          

                      


タグ:庭梅

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