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サヤ鉢を作り直す

私の鉢作り、酸化焼成だけでは物足りなくなり、この1、2年は還元雰囲気の焼成が増えました。
うちはエレキ窯での焼成ですので、還元で焼成するにはひと手間必要になります。
あれこれと試しました。
もともとが還元焼成での使用も考えられた設計の窯なのですが、色々考えて、私はサヤ鉢内で炭と一緒に焼く方法をとっています。
炭の量で弱還元、強還元と焼き分けています(酸化、還元、サヤ鉢などと、エキセントリックな言葉が出て来ますが、気になる方は調べてみてください)。
今まで、小さな窯のスペースを無駄にしないよう、耐火度の高い道具土というもので、窯の内寸に合うサヤ鉢を作って使ってきましたが、道具土は焼き上がりがもろく、最近傷みが出てきました。
というわけで、作り直してみました。


前回は、紐状にした粘土を積み上げて形を作る、紐作りというやり方でしたが、今回は板状にした粘土を組み立てる、タタラ作りというやり方にしました。
各パーツを作ったらしばらく乾かして、箱状に組み立てていきます。

私のサヤ鉢は、二重底にして、下で炭が燃え、その上に内底がきて、その上に鉢を置き、棚板でフタをして酸欠状態の空間を作る形になっています。

これで焼くことで問題なく還元焼成ができています。
ただ、一度に焼ける鉢の数は物理的にかなり少なくなってしまうのですが。
今までのサヤ鉢は6、7個が限界でしたが、新しいサヤ鉢は8個まで焼けるかも…?

エレキ窯は火を燃やして焼く訳ではないので、ガスなどの火を使う方々からは時に格下扱いされてしまいますが、なーに、エレキ窯をお使いの諸君、気にすることはないのだよ。
その胸に赤々と、情熱の火が燃えているじゃないか!!

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