T屋性のお杉
去年の例会で、挿し木したものを鉢に上げる植え替えの見本として使われた杉を、T屋講師からいただきました。
つまりはT屋性の杉です。
性は間違いないので、あと問題は私の腕です。
詳しいことはこちらの記事で。
いただいた当時の姿です。
その際、今後の管理として、芽摘みはしないで水やりだけ頑張る!とのアドバイスでした。
手元にありながら芽摘みもしないでほっぽっておくというのは案外気持ち悪いものでしたが、とにかくひたすら1年、水やりだけを頑張って、時々肥料をあげたりしてきました。
浅鉢に入れることが出来る日だけを夢見て。
浅鉢は、盆栽人の夢なのです。
浅鉢に入れるためなら何を失っても怖くはありません。
丁度1年が経った今月の例会にこの杉を持って行き、T屋講師に見ていただきました。
もしゃもしゃに茂りましたねぇ。
真上からも。
良い樹になったと皆さんから言っていただけました。
講師からも良い樹だと言っていただき、この樹のために用意していた薄鉢を見せ、さて、根を切らずに植え替えるという特命です。
私、少々びびっていて、なかなか手を付けられずにいましたが、今日奮起して、植え替えを実行しました。
鉢から出してみると、きれいな八方根でした。
鉢の大きさもかなり小さくなり、でも根はしっかりしていて、収めるのに少々手こずりましたが、1、2カ所だけ、どうしても収まらない白根を、先に白根があるのを確認した上で、ほんのちょこっとだけ切りましたけど、どうにか収まってくれました。
土がほとんど入らず、この先の管理の大変さが思いやられました。
そして、まだ白い上根が表土に出てしまうので、乾燥させず、上根を育てるためにもミズゴケを載せて、急な強い雨でミズゴケが流されてしまわないように、ヤスちゃん風にネットで包んでおきました。
久々のMONO消しゴム。
枯れないでくれるかなぁ。
どうか枯れないでおくれ。
鉢は自作で、微妙に足の高い残念なものですが、この大きさの鉢で落ち着いてくれたらきっと素敵なお杉になってくれるはずです。
おっと、芽摘みはまだで、もうちょっと伸ばそう、とのこと。
一体どこまでじらすのさ笑?
「はい、かくのごとく記録し、かくのごとく実行いたします!」