浜っ子のトウシオ
ブログには久々の登場かも知れません。
横浜支部の展示会に行った際、道端に生えていたのを引っこ抜いて来た杜松、「トウシオ」。
うちに来た当初のトウシオはどうしようかと悩むまでもない幹1本、枝1本の姿に剛直なシャリ姿。
2010年11月、確かこれが2本目の杜松だったかと思います。
この樹を東京支部の教室に持って行き、その時に、この杜松がしっかり鉢に固定されておらず少しグラついていて、講師はそれに気付き、片手で樹と鉢を抑えながら手を入れていまして、その際に、杜松は根を傷付けると枝が枯れることがあるから今こうやって樹と鉢を固定して作業していると説明を受けたことを思い出します。
そんなに根が繊細な樹を、その後ビクビクしながらとても小さな鉢に植え替えまして、あとはひたすら枯らさないことを考えるだけでしたが、落ち着いてくれたら案外丈夫で、ただ、この大きさで花を咲かせてしまうのがちょっと怖いと思うところです。
今年は芽摘みを控えめにしておきました。
あと、A藤名人から、幹にはうっすらと曲があるのに、剛直なジンシャリが邪魔してそれを隠しているという趣旨のアドバイスもいただき、試しにそれを恐る恐る少し削ってみたら、幹に動きが出て、
「あ~、持つべきものはやっぱり名人だなぁ~」
と驚いたものです。
さて、その後いつくかの性の杜松を手にしてみて、以前の教室で講師が、この樹はあまり良い葉性ではないと言っていたところがわかりました。
ちょっと葉がごわごわしているのです。
なので、小さな盆栽にするにはちょっと不向きな葉なのですね。
でもこの樹、結構気に入っています。
貧相なところとか、求めてもいないのに花を咲かすところとか・・・
ん?褒めてない?
褒めています。
言葉が的を得ていないだけです。