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草の寄せ植え

 放置プレイ中の雀の槍の小鉢のいくつかが目にとまり、そのぼうぼうに伸びた姿にイラっとしました。

 水が溜まりやすい場所にあったので、根が底穴からだけでなく、鉢の縁からも伸びて、逃げたら死ぬのに逃亡しようとする水槽のイモリを思い出し、2度イラっとしました。

 おまけに剪定したものが着地して発根したのか、天使の涙までチョロチョロと生えていました。

 ちょうど良いので手に取ったついで、雀の槍の長い葉を元から切って、芯の短めの葉だけ残しきれいにしたのですが、どうもつまらない。

 株が丸鉢の縁に沿って生え、中心に空き地が出来ていたせいです。

 ここで三度イラっとし、これもついでと、一度鉢から抜いてパンパンになった根を土ごとギュっと圧して良い感じの生え方に直してみたのです。

 そうしたらちょっと景色にアクセントが欲しくなり、棚をゴソゴソと漁り始めてしまいました。

 雀の槍だから、野っ原に生えてそうな草がいいかな?などと不気味な38歳の微笑を浮かべつつ、見つけたのは以前道端から引っこ抜いて来た立浪草と、勝手に生えてきたオトギリ草。

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 ノッポの赤紫のが立浪草のタネが入ってた穂。

 左奥からチラリズムの赤い葉がオトギリ草の古い葉の生き残り。

 中央でぎこちなく、行き場をなくして困惑しているのが天使の涙。

 つんつんしているのが雀の槍。

 私の研ぎ澄まされた美的感覚が荒れ放題だった雀の槍の鉢をここまでにしてしまいました。

 私が震えているのは寒波のせいではありません。

 展示をするようになり草を始め、草は草でとても面白いことがわかりましたが、なんだかんだやって来て、とりあえず今のところでわかったこと。

 まず、とにかく小鉢に入れること。

 あと、自分の手間で育てようとしないで、勝手に生きてくれる環境の場所を自分の棚の中で見つけてあげること。

 そして、時々ちゃんと掃除をすること。

 この3つだけやっておけば、まめに手を入れずともそれなりの姿になってくれたりするのですが、実際はそれが難しいのですよね・・・

 展示では欠かせない草。

 そこにまた、その人らしさ、センスが見えてくると思うので、けっこう気を使います。

 気を使っているわりには上手くいきません。


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