実生赤松で酔っ払う
今日は日本小品盆栽協会東京支部の例会でしたが、その記事はまた時間がある時にでも書くことにしまして、今日は先日植え替えた赤松について。
4、5年程前に沢山実生したうちのひとつで、比較的形になって育ってくれている1本ですが、私のサイズからいうと随分大きい素鉢に入れているので、そろそろ根の育ちが心配になってきていました。
大きな鉢に入っていれば扱いも楽でいいのですが、根が張り過ぎてしまうと小さな鉢に入れるのが苦しくなってしまいます。
植え替え後。
もう根が育ってほとんど土が入りませんでしたが、どうにか小鉢におさめました。
この樹を植えた時はこれから盆栽を始めてみようという時期で、まだ今ほど小さなサイズをやるなんて考えていませんでしたけども、この素鉢のサイズだって当時はものすごく小さく感じました。
でも、今となってはかなり大きな鉢に思えます。
慣れというのは恐ろしいです。
最近すごく感じるのですが、小さな鉢で枯らさずに管理するというのは当然大切ですが、小さな鉢に植え付ける技術、これをつかんでくると植え付ける鉢の大きさも根の張りに対してかなり無理ができ、そうすると自然と樹と鉢の大きさのバランスもとれて樹も良さげに見え、だから、植え付ける技術って大切なんだなぁと。
以前講師からモミジのサムライ羞恥法を教わっている時、ぼそりと「鉢をしっかり締めるというのが前提」と言っていたのを覚えています。
実際しっかり鉢を締めたものは、性にもよるのでしょうが、それほど芽も馬鹿みたいに伸びはしませんね。
どうしても地上部の技術にスポットが当たり、土の中のことはおいてきぼりになりがちですが・・・
鉢を締めて、持ち込む。
この技術はどうしても身に付けたい、大切なものに思えます。
私にはまだちゃんと身に付いていないので、植え付けの向きが予定と狂いました・・・
どうせまだ若い樹ですので、先は長いです。
次の植え替えの時まで我慢しましょう。
根張りは悪くありません。
初めて実生した、自分の盆栽歴とほぼ同じ年数の樹にしてはよくがんばった樹なのではないのかと、自分の才能に泥酔しています。
芽がいっぱい。
これからこれらの芽をどうしていくか、小さな鉢に移したところで改めて武者震いです。