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モミジ(紅千鳥)を、素材作りから

 3月の伝統園芸フェア(DEF12th)の搬出日に売店で大きな鉢に入った紅千鳥を見付けました。

 取り木をしただけのほぼ苗木状態で、小さな盆栽にするにはゼロからのスタートとなりそうで少し迷いましたが、そもそも私はチマチマと作っていくのが好きですので、いただいていくことにしました。

 何本の枝が取れるか数えていると私の心の声が耳から聞こえて来たかのように

 「何本とれるかなぁ~?」

 という声が聞こえて、ついに私も精神を病んでしまったのかと遣る瀬無い気持ちになりましたが、その声の主は横に偶然居合わせた文人木さんでした。

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 背景のおかしな棚に関しては置いておいて(狭い場所で陽当たりの良い場所を無駄にしないための悲しいやり繰りである)、こんな大きな木ですので、これから親木として活躍してもらうには十分でしょう。

 まずはたくさんある枝からいただいていく計画ですが、買った時点で枝の節は間延びしていました。

 それをいくら挿したところで私好みの小さなモミジは作れないだろうと思い、そのまましばらく放置してきました。

 ある崇高なる目的をもって。

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 枝元は随分と徒長していますが、しばらく放置して、枝が伸び止まる頃になってくると、芽出しの勢いを使い果たして先端の節が詰まってきます。

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 この辺が欲しかったのです。

 この辺をうまく発根させたらハサミでチマチマと作っていくつもりです。

 そうやって枝を挿したあとは、切り詰めた枝の先である程度素材の土台を作ってから挿すなり取るなりして、第2段の素材を得られたらなと思っています。

 でも、これだけ大きな鉢でまだまだ根も伸びる余裕が十分ですので、芽出しも暴れそう・・・

 節を詰めて作っていくのには日々の観察が欠かせなさそうです。

 しかし、この樹種の小さな素材はめったに出会えませんので、自分で枝から作ったほうが早いでしょう、きっと。

 そのためには自分で樹を作る技術が必要になりますが、幸い私にはそれが溢れ過ぎて、毛穴からしみ出るくらいですので、心配はありません。

 うまくいったら紅千鳥屋さんになって、紅千鳥御殿でも作ろうかと思います。            

 そのお金で歓楽街を飲み歩き、毎晩千鳥足です。

 笑いが止まりません。


タグ:モミジ

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